SIM×デバイス指南

ついにSIMフリーで登場した「AQUOS zero」をチェック!!

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 シャープが、フラッグシップモデルのSIMフリースマホ「AQUOS zero」を発売しました。この端末は、ソフトバンクが取り扱っていた同名のモデルのSIMフリー版という位置づけ。有機ELを採用した鮮やかな映像や、軽さが特徴のモデルで、シャープが開発しただけに、防水・防塵やおサイフケータイといった特徴も網羅しています。その実機を早速使ってみることができたので、ここでは使用感をお届けしていきます。

シャープのフラッグシップモデル「AQUOS zero」がSIMフリースマホとして登場

軽くて映像の色は液晶モデルより鮮やかで深い

 手に取ったときに印象に残るのが、やはりその「軽さ」です。スペックの数値では、主さは146g。6.2インチのディスプレイを備えるスマホとしては、かなり軽量で、持ち上げたときにズシっとくる重みがありません。iPhone XSが177g、P20 Proが180gで、これらと比べても軽く作られていることが分かります。

 軽量化のため、背面にはフラッグシップモデル一般的なガラスや金属が使われませんでした。背面は、アラミド繊維の「テクノーラブラック」で、カーボン超の模様がついています。側面もアルミやステンレスではなく、マグネシウム合金。こうした素材の選別を工夫することで、手に取ったときの軽さを実現できています。一方で、ガラスのような天然素材の持つ高級感や、光沢感が好きな人には、チープに見えてしまうところはあるかもしれません。

背面はアラミド繊維のテクノーラブラック
側面はマグネシウム合金で軽量化に貢献

 ディスプレイに自社製の有機ELを採用しているところも、AQUOS zeroの特徴です。シャープのスマホといえば、同社のIGZO液晶を搭載していることが一般的でしたが、それと比べるとやはりディスプレイの発色が鮮やか。黒にはしっかりと深みがあり、「DCI-P3」規格を100%カバーしていることもあって、色味も正確です。

有機ELを採用しており、発色が鮮やか。黒も締まって見える

 また、ディスプレイ設定では、画質の調整のほか、HDRの設定も可能です。HDRがかかっていない映像を、端末側で疑似的にHDR風に変換する「バーチャルHDR」にも対応。YouTubeなどのネットにアップされているごくごく普通の画質の動画も、キレイに表示させることができます。

画質補正やバーチャルHDRに対応する

 ディスプレイや、左右が緩やかにラウンドしており、これが持ちやすさにも貢献しています。ラウンドが急激ではないため、映像が曲がって見えるといったこともありません。軽さやディスプレイの発色のよさは、今までのシャープ端末になかった魅力といえるでしょう。

パフォーマンスも高く、熱くなりにくいのが魅力

 フラッグシップモデルをうたうだけに、チップセットもパフォーマンスの高いクアルコムの「Snapdragon 845」が採用されています。発売時期が4月ということを考えると、最新モデルに続々と採用される「Snapdragon 855」ではないのが少々残念ですが、Snapdragon 845も性能的には十分。メモリも6GBと多いため、複数のアプリを起動してもサクサク感が損なわれません。ストレージも128GBで、microSDカードにも対応しています。

ストレージは128GBと十分な量

 試しに、ベンチマークソフトの「AnTuTu Benchmark」でスコアを計測してみましたが、数値は他のハイエンドモデルと肩を並べる高い結果に。スコアは27万4113。ちょうど同じチップセットを採用するグーグルのPixel 3やサムスンのGalaxy S9、S9+に近い数値で、ハイエンドモデルと名乗るにふさわしいパフォーマンスであることが分かるはずです。

AnTuTu Benchmarkのスコアは27万を超えた

 また、AQUOS zeroは放熱対策にも力を入れているためか、ベンチマーク中も本体があまり熱くなりませんでした。熱を上手く背面から逃がしている印象で、これならグラフィックスに凝ったゲームなどを長時間遊んでも、途中で熱ダレしてしまうことはなさそうです。同モデルは充電ICも2つに分散しており、充電中でも高熱になりにくいといった特徴もあります。家やオフィスで充電しながら使っても、高いパフォーマンスを保てるというわけです。

 実際、いくつかアプリを起動させてみましたが、動きは滑らか。タッチパネルの反応も速く、快適に操作できます。ミドルレンジモデルの場合、ホーム画面の動きはスムーズでも、アプリを呼び出したりした際に動きの鈍さが分かってしまいますが、AQUOS zeroは細かな部分まで、スムーズに動きました。この動作は、フラッグシップならではのものといえるでしょう。

カメラはシングルながら十分な画質、おサイフケータイにも対応

 背面に搭載されたカメラはシングルカメラで、デュアルカメラ、トリプルカメラが当たり前になりつつあるハイエンドモデルとしては少々残念なポイントですが、2260万画素と画素数が高く、光学式の手ブレ補正にも対応。レンズのF値がF1.9と明るめなため、室内でもキレイな写真を撮影することができます。

カメラはシングルカメラで、レンズはF値1.9

 また、AIによる自動補正にも対応しています。シーンの認識は速く、正確度も高いため、料理の写真を撮ったときにはご覧のとおり、温かみのある色合いになります。2つのカメラの視差を生かした背景ボカシや、超広角レンズなどには非対応ですが、目の前にあるものをパッと撮るスナップ撮影はきちんとできるカメラと評価することができます。

AIでシーンを認識。色味などが調整された
実際に撮った写真がこちら。解像感も高く、きれいだ

 OSには、最新のAndroid 9 Pieを採用。ユーザーインターフェイスも、Android標準のものに近く、シャープによるカスタマイズは最小限に抑えられています、ただ、Android 8.Xまでのアプリ履歴ボタンがなくなった操作体系に戸惑う人はいるでしょう。Android 9 Pieではホームボタン代わりのバーを上にスワイプすると履歴が、長めにスワイプするとアプリ一覧が表示されるようになりましたが、この操作に慣れないという人は、設定でナビゲーションバーを変更することも可能。Pixelのように、変更不可の端末もあるため、これはうれしい仕様といえます。

ナビゲーションバーの仕様は設定で変更可能

 カスタマイズは最小限に抑えられていますが、これはあくまでユーザーインターフェイスのお話。ニュースやSNSを自動でスクロールさせる「スクロールオート」や、端末を持ち上げただけで画面が点灯する「自動画面点灯」など、シャープの独自機能はしっかり搭載されており、これらは「AQUOS便利機能」というメニューにまとめられています。使い勝手を重視する人は、ここで各種機能を設定してみるといいでしょう。

スクロールオートや自動画面点灯に対応

 さらに、冒頭で触れたように、日本仕様にも対応しています。おサイフケータイに対応しているため、モバイルSuicaやiD、楽天Edyといった各種電子マネーやクレジットカードが利用可能。SIMフリースマートフォン、特にハイエンドモデルは海外メーカーが強く、OPPOのような例外を除くとおサイフケータイに対応していないため、これはうれしい仕様といえます。

おサイフケータイも利用できる

 防水・防塵はIPX5/IPX8とIP6Xに対応しているため、キッチンやお風呂などの水回りに持ち込んでも安心です。スペックが高く、日本仕様も充実しているため、SIMフリースマホの中ではやや高めで、価格は9万9880円になりますが、IIJmioのように、回線とセットにすることで、7万9800円まで割り引いているMVNOもあります。ミドルレンジスマホと比べると月々の支払いは高くなりますが、スペックが高く陳腐化しにくいうえに、2回のアップデートが保証されているため、長く使えることは確実。MVNOでもスペックは譲れないという人に、オススメできそうな1台といえます。

シャープ AQUOS zero SH-M106.2インチ SIMフリースマートフォン[メモリ 6GB/ストレージ 128GB] SH-M10-B
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