SIM×デバイス指南

5Gや折りたたみ端末が続々登場! 「MWC19 Barcelona」で注目のスマホを一挙にチェック

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 2月25日から28日にかけ、スペイン・バルセロナで「MWC19 Barcelona」が開催されました。MWCは、ケータイや通信に関する世界最大の見本市。端末メーカーはもちろん、キャリアや通信機器ベンダー、アプリ開発会社など、ケータイにまつわるさまざまな事業者が出展します。ここでは、そんなMWC19 Barcelonaで発表された注目の端末を、トピックスごとにピックアップしていきす。

スマホは「5G」対応が続々と登場、各メーカーが出展

 今年のMWCは、あたかも「5G祭」といった様相を呈していました。数年前から5Gは業界のキーワードで、MWCでも関連製品は展示されていましたが、ついにそれがスマホに、それも実際に発売される製品に落とし込まれてきたというのが今年の大きなトピックの1つです。

会場の至るところに5Gの文字が躍っていた

 たとえば、サムスン電子はMWCに先立ち、2月20日に米サンフランシスコでUNPACKEDと呼ばれる自社イベントを開催。「Galaxy S10」シリーズとともに、5G対応の「Galaxy S10 5G」を発表し、この端末をMWCに出展しました。大きな特徴はGalaxy S10を踏襲しているGalaxy S10 5Gですが、このモデルは6.7インチとディスプレイが大きく、背面には3Dカメラも搭載されています。

サムスンのGalaxy S10 5G
背面のカメラは広角、通常、ズームに3Dカメラを加えたクアッドカメラ

 同じ韓国メーカーのLGエレクトロニクスも、「V50 ThinQ 5G」をMWCで発表しました。こちらも、ハイスペックなスマホで、ディスプレイは6.4インチ。カメラはトリプルカメラで、画角を切り替えられるなど、スマホとしての性能は十分ですが、それ以上におもしろいのがディスプレイつきのケースを装着することで、2画面端末になることです。

ケースを装着することで2画面端末になる「V50 ThinQ 5G」

 ディスプレイケースを使うと、たとえば2つのアプリを同時に表示したり、片方をゲームのコントローラーにしたりといったことが可能になります。以前、ドコモとZTEが共同開発した「M」という端末がありましたが、オプションであれに近いことができるというわけです。5Gで増えたコンテンツの情報量を、画面の数を増やして対応するという発想ですが、ケースとして後付けできるため、使うときだけ装着すればいいのが便利な点といえるでしょう。

サブディスプレイをゲームのコントローラーにすることも可能だ

 ほかにも、ZTEは「AXON 10 Pro 5G」を、シャオミは「Mi MiX 3 5G」を発表し、ブースを沸かせました。出展はしていませんが、OPPOやソニーモバイルも試作機を披露しています。残念ながら、5Gを格安SIMですぐに使えるかどうかはまだ判明しておらず、少なくとも日本では2020年の大手キャリアのサービスインを待つ必要がありますが、手のひらの上の端末で5Gが使えることは確実になってきました。

ZTEのAXON 10 Pro 5G
シャオミはMi MiX 3 5Gを出展

折りたたみ型端末が大注目を集めたMWC

 LGのV50 ThinQ 5Gはディスプレイつきケースをつけることで2画面化しますが、ディスプレイそのものを折り曲げて、サイズを変えられる端末も登場しました。開くとタブレットとして、閉じるとスマホとして使える1台2役の端末で、ファーウェイの「Mate X」がそれになります。

ファーウェイのMate Xは折りたたみ端末

 Mate Xは開くと8インチと、コンパクトなタブレット大のサイズですが、このディスプレイは中央部分で折り曲げることが可能。ディスプレイが外側にくるように折りたためるため、閉じると前後がディスプレイになる格好です。本ブログでも紹介しましたが、ちょうどCESで展示され、話題を集めたRoyoleのFlexPaiに近い構造といえます。

開くとタブレット大のサイズに
閉じるとスマホのように片手で操作できる

 ただし、作りはよりしっかりした印象で、背面がピタッと合い、ヒンジ部分にすき間ができません。カチッと折り曲げることができ、表示もすぐ切り替わりました。カメラはファーウェイお得意のライカブランドのトリプルカメラ。裏側に搭載されていますが、折り曲げたときにはディスプレイの半分が真横にくる構造のため、高画素なカメラをそのまま自撮りに使えるのも特徴です。

折りたたんだとき、背面同士がぴったりとくっつく
トリプルカメラを使った自撮りも可能に

 これに対し、サムスンが発表したGalaxy Foldはディスプレイを内側に折りたたむタイプの端末。こちらは開くと7.2インチと、Mate Xよりやや小ぶり。ディスプレイを折りたたむと背面が露出する形になりますが、裏側にも4.6インチのサブディスプレイを備えており、これでスマホとして利用できます。残念ながら、Galaxy Foldはケース内の展示のみで、じっくり触ることはできませんでしたが、発売が楽しみです。

サムスンのGalaxy Fold

 ただしいずれも、新機軸であるがゆえに、価格も高め。Mate Xは2299ユーロで、約29万円。Galaxy Foldも1980ドルで約22万円と、今までのハイエンドスマホを大きく上回る価格になりました。日本でもSIMフリーで出てほしい半面、負担感がかなり大きいのは悩みどころになりそうです。

SIMフリーで登場しそうなミドルレンジモデルも

 もちろん、5Gや折りたたみだけがすべてはありません。普及価格帯で、4Gに対応したミドルレンジスマホも、MWCには多数出展されています。これらの中には、日本でSIMフリースマホとして発売されるものもあるでしょう。

 ミドルレンジモデルとして注目なのが、ソニーモバイルの「Xperia 10」。ソニーモバイルは、これまでXperia XZシリーズを展開してきましたが、本モデルからブランドを刷新。「1」から「10」までの番号が、端末のカテゴリーを示すようになりました。フラッグシップモデルが1なのに対し、10はミドルレンジ。どちらも、21:9と従来以上に縦長のディスプレイを搭載しており、映画を中心としたコンテンツの見やすさが売りになります。

ソニーモバイルのXperia 10。より大画面のXperia 10 Plusも用意

 5Gスマホを発表したZTEも、ミドルレンジのBladeシリーズ2機種を発表しました。1つが「Blade V10」で、こちらはインカメラが32メガピクセルと超高画素。AIを使って仕上がりを調整する機能も搭載されており、まさにセルフィー端末といえそうです。もう1つの「Blade V10 Vita」は、Blade V10のスペックを抑えたローエンドモデルという位置づけになります。

ZTEのBlade V10はセルフィーに力を入れたモデル

 日本では「Tommy3 Plus」を発表したWikoも、MWCで新機種を発表しました。Wikoが発表したのが「View 3」と「View 3 Pro」の2機種で、どちらもトリプルカメラを搭載したミドルレンジモデルになります。Proの方がカメラやメモリ、ストレージなどのスペックは高めですが、デザインテイストは共通。2機種とも、ディスプレイにはノッチがありますが、インカメラの周りだけと面積は小さめです。

ミドルレンジながらトリプルカメラを搭載したView 3

 いずれのモデルも、日本で発売することが正式に発表されたわけではありませんが、ミドルレンジモデルはSIMフリーとの相性もいいだけに、期待したいところ。折りたたみ端末のように、大手キャリアが二の足を踏みそうなモデルも、ぜひSIMフリーで上陸してほしいと感じました。

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