SIM×デバイス指南

海外でも定額料金で使えるモバイルルーター「Skyroam Solis」を使ってみた

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海外旅行や出張時に自分のスマートフォンを使いたい人も多いでしょう。今や様々な方法でそれも可能になっています。渡航先でプリペイドSIMを買ったり日本からモバイルルーターをレンタルして持っていくケースも多いでしょう。今回はここ数年種類が増えている「世界対応モバイルルーター」をアメリカで試してみました。なお海外端末の利用は各国の法律に基づいて行ってください。

世界120カ国以上で使えるSkyroam Solis

世界対応モバイルルーターといっても正式な名称ではありません。主な特徴は以下の通りです。

・ルーターは個人で購入(レンタルではない)

・世界100か国以上に対応しどこでも使える

・国ごと、地域ごとや1日単位でデータ利用分を購入可能

アマゾンなどでもいくつかのメーカーの製品が販売されています。レンタルと違い、急な出張時にもっていくこともできますし、旅行から戻ってきても返却の手間がありません。またプリペイドSIMと違い現地で購入する手間も省けます。データ料金はプリペイドSIMとレンタルルーターの中間くらい。製品ごとに様々な料金プランが提供されています。

今回試したのはSkyroamの販売する「Solis」。オレンジ色のボディーが特徴のWi-Fiルーターです。日本のアマゾンでは1万6000円台で販売されています。Skyroamはこの類の製品の先駆者的な存在で、世界各国の携帯電話がまだ3G方式のころから1日9ドル世界均一料金で利用できるWi-Fiルーターを販売していました。SolisはLTEに対応し、スマートフォンアプリでユーザー登録やデータ利用分の購入、ルーターのバッテリー残量やデータ利用分などが管理できる最新のモデルです。

SkyroamのSolis。4G対応で世界で使える

使い方はモバイルWi-Fiルーターを使ったことのある人ならばそれほど難しくないでしょう。あらかじめアプリを使ってユーザー登録が必要なことと、Solis本体の電源を入れて現地の電波をつかむまで数分かかることなどは使い始めればいずれ慣れるかと思います。なおSolisは利用可能国では現地で利用できる通信キャリアの電波を自動的に拾うので、ネットワークを探すといった操作は不要です。

アプリはiOSとAndroid用が出ています。日本語には対応しておらず英語のため、このあたりは海外の製品に慣れた人でなくてはやや敷居が高いかもしれません。もっともSIMフリースマートフォンに興味を持っている人ならば、英語表記でもチャレンジする人が多いのではないでしょうか。

アプリは英語だがそれほど難しい内容ではない

使い始めのユーザー登録までの流れは以下になります。海外に到着後に登録を行う必要があります。

1.スマートフォンにアプリを入れる

2.Solisの電源を入れ、電源ボタン周りのライトが白く点灯するまで待つ(現地ネットワークをつかむと白く点灯する)

3.スマートフォンのWi-FiをONにし、アプリからSolisをWi-Fiで接続する。SolisのSSIDやパスワードはSolis背面に記載されているほか、背面のQRコードをアプリの指示に従い読み込むことで接続できる。

設定途中でアプリからSolisとスマートフォンをWi-Fi接続させる

4.アプリの指示に従いメールアドレスでユーザー登録を行う

5.なおSolisは20分間だけ無料でユーザー登録用に現地ネットワークにつながるので、ここまでの作業をそれ以内に行う必要がある。

1GB約1000円で30日使える

ユーザー登録は最初の1回だけで、それ以降はスマートフォンとSolisをWi-Fiで接続し、アプリを立ち上げれば現在の利用状況が確認できます。なお初回購入時は1日分の無料利用分が含まれていることもあります。利用料金を購入していないときは、アプリの画面に「BUY DAYPASS」の表示がされるので、画面下の「Shop」をクリックして料金を購入します。

Solisの料金は「1日課金」と「1GB/30日課金」「地域パッケージ」の3つがあります。購入はアプリからクレジットカードやPayPalが利用可能。DAYPASSと地域パッケージは使い放題ですが、550MBを超えると512Kbpsに速度規制されます。なお同時接続数は最大5台です。

・DAYPASS(1日課金):9ドル/日(複数日程もあるが割引なし)

・GO DATA(1GB/30日):9ドル/30日

・アジア複数国パッケージ(アマゾン販売):2880円/5日、6280円/15日

アプリからデータ利用分を購入できる。DAYPASSは複数日もあるが割引はない

現地で大量にデータを使う場合は1日課金がいいでしょうし、アジア各国を周遊するときはアジアパッケージがお得です。しかし最近ではどこの国でもホテルや街中にWi-Fiが飛んでいますから、Solisを使うのは外出中程度。そうなると1日数百MB程度で済む場合もあるでしょう。

筆者が個人的にお勧めと思うのが「1GB/30日」で、これなら1日200MB使っても5日間持ちます。またほかの国へ行ってもデータ利用残量を引き続き使うことができます。ヨーロッパを周遊するときや、1か月に複数国へ渡航するときに便利なプランでしょう。30日おきに自動更新となりますが、自動更新OFFもアプリから簡単に行えます。

では実際の使い勝手はどうでしょうか?GO DATAを購入後は、スマートフォンからそのままデータ通信が利用可能になります。ニューヨークのマンハッタンで使ってみましたが速度は上下とも最大で40Mbps程度でした。LTE接続なら十分合格点でしょう。電源再投入後のキャリアのつかみも早ければ1分程度。また550MBを超えてもSNSを使う分には十分な速度でした。

使用中はアプリの画面からデータ利用分とバッテリー残量が確認できるのも便利です。なおSolis付属のUSB Type-C/Type-Aコネクタを使えば他のスマートフォンを充電できるモバイルバッテリーになりますが、コネクタが小さく紛失してしまいそうになる点がちょっと残念。

アプリからSolisの状態を確認できる。速度は30-40Mbpsだった

他社から出ている世界対応モバイルルーターは本体デザインや料金が異なります。自分の使う目的に合わせて選ぶといいのですが、Solisは「1日9ドル」「1か月1GB9ドル」というわかりやすいプランを提供しています。

そのため「特定の国によく行くのでより安い料金を使いたい」という用途よりも、「いつどこにいくかわらかないし、どれくらいつかうかわからないけど、現地用のデータ通信手段を持っていたい」という人に向いているかもしれません。会社や友人同士で1台買ってシェアするのもいいでしょう。海外に行く機会があるときは、このSolisの購入も検討してみてください。

海外旅行のお供に便利
海外向け Skyroam モバイル Wi-Fi ルーター & 大容量モバイルバッテリー搭載 SOLIS 高速4G/LTE データ容量無制限 スマホ/タブレッット/PC 5台同時接続可能 便利なPay as you go オンデマンド型課金システム 世界主要120ヶ国以上対応 【国内正規代理店品】
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山根康宏
香港在住の携帯電話研究家。1年の大半を海外取材にあて渡航先では現地のスマホやSIMを必ず買うほどのマニア。メジャーからマイナーまであらゆるスマホを追いかけている。