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FeliCa非対応のSIMフリースマホでも使えるQRコード決済とは?

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 スマホで決済というと、おサイフケータイやApple Payのことだと考えがちですが、残念ながら、SIMフリースマホには非接触決済に利用するFeliCaを搭載した端末はあまり多くありません。シャープの「AQUOS sense 2」や、OPPOの「R15 Pro」など、以前と比べれば選択肢は増えていますが、スペックの高いフラッグシップモデルとなってくると対応している機種数はグッと少なくなります。

 特に、SIMフリースマホ市場で売れ筋となっているファーウェイやASUSの端末が、おサイフケータイ機能に対応していないため、バリエーション以上に対応モデルが少なく見えてしまいます。とはいえ、FeliCaだけがモバイル決済ではありません。今回は、SIMフリースマホでも使えるQR決済の使い方や、代表的なサービスを紹介していきます。

SIMフリースマホでもすぐに使えるQR決済

画面にQRコードを表示したり、QRコードをカメラで読み取る「QR決済」

 QR決済とは、その名のとおり、QRコードをインターフェイスにした決済方法のことを指します。具体的には、ウォレットのような機能に仮想的なポイントを入れておき、それをQRコード経由で支払う形式の決済サービスを指します。現金相当のポイントをあらかじめチャージするのが一般的ですが、登録しておいたクレジットカードからダイレクトに支払われるサービスもあります。

銀行口座やクレジットカードからチャージして、QRコード経由で支払いを行う

対応店舗では、ユーザーがスマホのディスプレイにQRコードやバーコードを表示させ、レジの決済端末でそれをスキャンすることで支払いが完了します。逆に、小規模な店舗の場合、QRコードが紙で掲示されており、それをユーザーが読み取ることもあります。この場合、金額はユーザーが手動で入力し、店舗側がそれを確認して支払いが完了します。

店舗側のQRコードを読み取るパターンと、画面のQRコードを店舗側の決済機で読み取るパターンの2つが存在する

おサイフケータイやApple Payのように、かざすだけで決済が完了するわけではなく、ユーザーが操作する手間はかかりますが、バッグの中からサイフと取り出すよりはスムーズに支払いができるでしょう。ディスプレイとカメラがあればいいだけなので、おサイフケータイやApple Pay以上に幅広い端末が対応できるのが特徴。これらの非接触決済に対応した端末が限られている、SIMフリースマホに向いた決済方法といえるかもしれません。

大規模キャンペーンが魅力のPayPay

 ただし、そのシンプルさゆえに、QR決済はサービスが乱立しているのも現状です。サービスの種類が多すぎて、どれを選んだらいいのか分からないという人もいるでしょう。ここでは、代表的なサービスを3つ紹介しますが、この中から自分に向いたものを選択してみてください。  

 まず挙げておきたいのが、ソフトバンクとYahoo!Japanが合弁で設立したPayPay。昨年10月にサービス開始した後発のサービスながら、大規模キャンペーンで一気に知名度を上げたサービスです。100億円を投じたキャンペーンの第一弾はすぐに上限に達し、わずか10日で終わってしまいましたが、条件を変え、第二弾が2月12日にスタートしました。

ソフトバンクとYahoo!Japanの合弁会社が運営するPayPay

総額100億円のキャンペーンを展開

 キャンペーン第二段も予算は100億円と大盤振る舞い。1回の決済で購入額の20%が還元されます。ただし、還元額は1回につき1000円までという上限がつき、第一弾のような高額商品は買いづらくなりましたが、それでもコンビニなどで買うには十分なキャンペーンといえます。10回に1回、1000円まで全額還元される抽選も行われる予定で、この確率はYahoo!プレミアムに加入していると5回に1回まで上がります。

1回の支払いにつき、最大1000円まで還元を受けられる

 PayPayでの支払いは、銀行やYahoo!Japanカードからチャージした残高で行います。また、登録したクレジットカードでダイレクトに支払うことも可能。ただし、クレジットカード支払いには制限があり、24時間2万円かつ30日で5万円という金額までしか使えないため、大きな金額の支払いが必要な場合は、あらかじめ銀行口座からチャージをしておくといいでしょう。銀行からのチャージには、Yahoo!ウォレットに登録した銀行が利用でき、三菱UFJなど一部を除き、大手銀行であれば大体、対応しています。

銀行やYahoo!Japanカードでチャージを行う
クレジットカードでの直接支払いも可能

 また、電話番号を入力して、別のPayPayユーザーに送金することも可能です。誰かがPayPayで一括して支払うときに、あらかじめ自分のぶんを送金しておけば、簡単に割り勘もできて便利です。ただし、後述するLINE Payとは異なり、一度PayPayにチャージすると銀行に戻すことはできないため、PayPayで使い切る必要があり、この点には注意が必要。

ユーザー同士での支払いにも利用できる

 また、登録時にはSMSが必要になるため、SMS非対応のデータSIMを使っているユーザーは利用できません。格安SIMではデータ通信のみの契約形態も一般的なため、PayPayを利用する際には、音声通話対応を含めたSMSつきのSIMカードを選択するようにしてください。

LINE Payや楽天Payも便利、複数登録して店舗数をカバーすべし

 LINE Payも、QR決済の分野では有名なサービスの1つで、対応店舗も徐々に増えています。LINE Payで支払う場合の“出口”は複数あり、QRコード以外にも、LINE Pay専用のクレジットカードを作って支払うことが可能。さらに、おサイフケータイ対応のAndroid端末であれば、Google Pay経由でQUICPayも利用できます。1つのサイフから、複数の手段で支払いができるサービスといるでしょう。

LINEアプリに統合されているLINE Pay

 LINE Payは、メッセンジャーアプリとして日本でダントツのシェアを誇るLINEから呼び出すことができます。他のサービスとは異なり、新たにアプリをインストールする必要がないため手軽。そのぶん、QRコードを表示するまでの手順が増えてしまいますが、LINE Payの支払い画面をワンタップで表示するためのショートカットも作ることができます。

 LINE Payもユーザー還元を強化しており、時折開催される「Payトクキャンペーン」では、PayPay同様、20%程度のポイントバックを受けられます。直近では、1月31日まで、コンビニやドラッグストア限定で20%のポイント還元を行うPayトクキャンペーンが実施されていました。毎月の利用額に応じて最大2%の還元が受けられる「マイカラー」を実施しているのもお得です。また、友だちへの送金がLINEで行えるのも便利。先に挙げたPayPayよりも、友人への支払いはしやすいかもしれません。

キャンペーンに加え、利用額に応じて還元額が上がるマイカラー制度も実施

 楽天ポイントを貯めている人には、楽天Payもオススメです。ただしこちらは、PayPayやLINE Payとは異なり、チャージという概念がありません。登録しているクレジットカードか、楽天スーパーポイントで直接支払う形になるため、プリペイド方式で毎日の支払いに使うには少々不向きといえるでしょう。

楽天スーパーポイントが使える楽天Pay

 ほかにも、「○○Pay」はさまざまなものが登場しており、サービスは百花繚乱といえる状況です。とはいえ、SuicaやiD、QUICPayなどのおサイフケータイに比べると、やはりまだまだ利用シーンが限られてしまうのも事実。複数のサービスを登録して、場所によって使い分けるようにするといいでしょう。キャンペーンも随時開催されているため、その都度お得なサービスを選ぶのも手といえます。

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