SIM道場スペシャル

DSDSで通信障害に備える! いざというときのオススメプランは?

Pocket

昨年12月に発生したソフトバンクの通信障害は、大きな問題になりました。障害発生時間が長かったことや、対象となる範囲が全国に渡っていたためです。LTEを接続するための通信設備(MME)が原因だったため、影響はソフトバンク回線を使った格安SIMにも及びました。原因は、証明書が期限切れになっていたことです。

ソフトバンクは対応策を発表しましたが、通信障害は、こうしたちょっとした見逃しから発生することもあり、予断を許しません。これは、ソフトバンクに限らずで、過去にはドコモやauも比較的大規模な障害を起こしています。とはいえ、今はユーザー側で取れる対策も増えています。中でも有効なのが、DSDS(デュアルSIM/デュアルスタンバイ)です。

PC190314
ソフトバンクの通信障害は4時間25分と長時間に及んだ

2回線で同時に待受けるDSDS

DSDSとは、デュアルSIM/デュアルスタンバイの略で、2つの回線で同時に待受けできる機能のこと。片方がGSM、もう一方が3Gという端末はもともと海外に多く、SIMフリースマホが登場したてのころは、こうした端末も少なくありませんでしたが、徐々にLTEと3GのDSDSに対応する機種も増えてきました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
SIMカードを2枚挿しできる端末が増えている

LTEと3GのDSDSに対応している場合、片方のSIMカードでLTEの通信を使いつつ、もう一方は3Gで音声通話の待受けができます。2回線の同時利用が可能になるため、大手キャリアで音声を使いつつ、データ通信では格安SIMを使うといったことが可能になります。

Screenshot_20190121-171919
2回線同時に待受けが可能。写真はMate 10 Pro

このDSDSを発展させたのがDSDV(デュアルSIM/デュアルVoLTE)で、DSDV対応端末の場合、2つのSIMカードで同時にLTEに接続し、VoLTEの状態で待受けができます。auやauの回線を借りた格安SIMの場合、3GがCDMA2000 1Xになるため、対応するSIMフリースマホが非常に少なくなります。また、SIMカードによっては、そもそも3Gが利用できません。

そのため、DSDS端末でデータ通信していない方の回線にauを選んでしまうと、音声通話の待受けもできなくなってしまい、DSDSの意味があまりなくなってしまいます。DSDVであれば、このような問題を解決できるというわけです。

Screenshot_20190121-172232
2回線ともVoLTEに対応したDSDV端末も増えている

では、DSDSやDSDVがなぜ通信障害対策に有効かというと、答えはシンプル。複数キャリアが同時に利用できることで、いざというときに切り替えができるからです。もちろん、DSDSやDSDV端末でなくても、SIMカードを差し替えればいいのですが、物理的な抜き差しの手間が省けるうえに、復旧したかどうかがアンテナマークで分かる(場合がある)のもSIMカード2枚挿しのメリット。もちろん、通信障害時以外に、2回線を切り替えながら使えるため、データ容量の残量に応じて回線を変えるといったこともできます。

オススメの組み合わせは、キャリアを変えること

とはいえ、中には通信障害対策として、あまり意味のない組み合わせもあります。大元のキャリアが同じ場合がそれです。ソフトバンクの通信障害のケースでは、もしLINEモバイルのソフトバンク回線と、日本通信のソフトバンク回線を使っていたとすると、両方がまとめて使えなくなってしまいます。仮にドコモやauが通信障害を起こした場合も、これは同じです。

格安SIMもそれぞれにパケットを流すための設備を持っており、それがダウンするケースもあるため、大元のキャリアが同じ、異なる会社の格安SIMを持つことがまったく無駄というわけではありません。ただ、ソフトバンクの通信障害のように、元々のキャリアの設備が使えなくなってしまった場合、2回線同時に落ちてしまうことが考えられます。せっかくDSDSやDSDVで2回線持つのであれば、大元のキャリアは分けておいた方がいいでしょう。

たとえば、mineoのように、1社で複数キャリアから回線を借りている会社がある場合、キャリアを分けて2回線契約しておくという手が考えられます。mineoの場合、2回線以上契約すると、複数回線割引として各回線に50円の割引が受けられるため、料金的にもお得になります。また、パケットギフトでデータ容量を融通したり、余ったパケットをパケットシェアで共有できたりするため、普段から2回線を無駄なく使えるのもメリットといえるでしょう。

1
mineoなら複数回線割引が受けられる上に、パケットギフトやパケットシェアにも対応

月に6GB必要な場合、au回線のAプランで音声通話つきのデュアルタイプを3GBで契約しておき、サブとしてドコモ回線のDプランでデータ通信のみのシングルタイプの3GBを選ぶと、合計金額は2410円になります。ここに合計で100円の割引を受けられるため、料金は2310円に。6GBのデュアルタイプがAプランで2190円のため、差額はわずか120円。これでもしものときのバックアップができると思えば、安いものといえるのではないでしょうか。

2
6GBプランを2回線×3GBずつに分けても、料金はあまり変わらない

段階制プランやプリペイドSIMを使ってバックアップする手も

2回線目に段階制プランを選んでおき、普段は料金を節約するという手も考えられます。普段は最低容量の料金だけを払っておき、いざというときだけ出費を覚悟して切り替えて使うというわけです。段階制プランでデータ通信だけが使えればいいという人には、日本通信の「190PadSIM」のようなプランがいいでしょう。

こちらの場合、料金はその名のとおり、190円から。190円では100MBしか通信できませんが、普段はSIMカードスロットに入れておき、通信障害が起こったときなどの緊急時のみ、こちらに切り替えるような使い方であれば、100MBで十分といえます。どうしてもメインの回線が遅いときに、こちらに切り替えてみるというのも手です。190PadSIMも、ドコモとソフトバンクから選べるため、普段使っているキャリアとは別の回線を選ぶことができます。

3
日本通信の190PadSIMなら、使わないときは190円で済んでしまう

とはいえ、通信障害はあまり起らないことだからこそ、ニュースになるという事情もあります。実際、12月に大規模障害を起こしたソフトバンクも、その前をたどると2018年2月で、1年に2回ほど。年1回も起こらない年もあり、そのために常に2回線目の料金を払い続けるべきなのかというのは悩ましいところです。

普段はなるべくコストを抑えたいという人は、通信障害が起こってしまったときだけ、プリペイドのSIMカードを使うという手もあります。通信障害が起こったタイミングですぐに買いに行けるかどうかは運次第で、備えとしてはイマイチではありますが、プリペイドという選択肢があることは覚えておいても損はないでしょう。

たとえば、IIJのフルMVNO回線を使った「JAPAN TRAVEL SIM」は、1.5GBで2000円前後。フルMVNOとはいえ、大元はドコモ回線のため、仮にドコモが通信障害に見舞われていたときには利用できませんが、その他のケースでは予備回線として役に立つでしょう。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
通信障害のときだけ、プリペイドSIMを購入するという手も

また、mineoも、200MBのデータ通信が可能なプリペイドを用意しています。こちらはオンライン中心ですが、一部mineoショップでも購入が可能なため、いざというときのバックアップに使えます。本来はmineoを体験してみるためのものですが、料金が200円と非常に安いため、緊急時に利用してもよさそうです。

Pocket