格安SIMサービスを運営している各社の公式サイトを見ると大抵データシェアに関する情報が掲載されています。しかしながら、「どういうメリットがあるの?」「はたして契約して良いものなのだろうか?」「各社ごとの特徴は?」など疑問に思う方も少なくないのではないでしょうか。筆者もその一人でした。その疑問を解決すべく、各社のサービスの違いを調べ、筆者が契約しているIIJmioでデータシェアを実際に使ってみました。
データシェアとは?
どういうサービス?
一つの回線契約で複数のsimが使えるサービスのことです。このサービスを利用することにより、各simで使ったデータ通信を一つにまとめることができます。
一人でデータシェアを使うメリット
一人でデータシェアを使う場合、例えばスマホやタブレット、SIM対応PCなど複数の機器にsimを差し込むことができます。
特にタブレットやSIM対応PC単独でモバイルデータ通信が行える点は大きなメリットであり、これによってスマホからのテザリングやモバイルルーターなどが不要になります。
スマホのテザリングはオンオフが意外と面倒であり、バッテリー消費も激しくなるため使いづらいという弱点があります。一人でデータシェアを使うことによって、これらの問題を解決することができます。
家族(複数人)でデータシェアを使うメリット
データシェアは一人でだけではなく、家族をはじめとする複数人で使用することももちろん可能です。例えば家族で1回線ずつ契約した場合、各々の使い方によってデータ通信の容量が余ってしまう人と足りなくなってしまう人が出てくるケースが多々あります。データシェアを使うことによって、データ通信の残量を分け合うことができるため、無駄なく使うことができます。
有名3社のデータシェアと特徴まとめ
BIGLOBE/大容量の30GB、動画見放題オプション
BIGLOBEでは1回線で5枚までsimを契約可能です。容量も最大30GBをまでシェアできるため、一人当たり6GBまで月当たり使用することができます。
ほかにもSIM毎の契約になってしまいますが、エンタメフリーオプションを追加することによって、YouTubeやabemaTVといった動画サイトが見放題、Apple MusicやSpotifyなどの音楽ストリーミングサービスが聞き放題になります。
IIJmio/最大10枚までSIM契約可能な家族向けデータシェア
IIJmioの魅力はファミリーシェアプランを1回線契約することによって、音声通話SIMを5枚、データ通信simを5枚、合計10枚まで追加できるところです。そのため家族でデータシェアを考えている方には最適。最大10枚まで契約できるため、仮に5人家族だとしたら一人あたり2枚SIMを持つこともできます。
他にも高速通信をオンオフできる機能も強力です。低速通信時ではデータ通信容量を消費しないため、節約することができます。余ったデータ容量は翌月に繰り越すことができるため、データ通信容量を節約する意義は大いにあります。
DMMモバイル/SNS使い放題
DMMモバイルで1回線あたり契約できるSIMは3枚。ほかの会社と比べると少ないため、複数人で運用するより一人で運用する方が向いています。
ほかにSNSフリーオプションが存在し、月額250円追加することでLINE、Twitter、Facebook、Facebook Messenger、InsTAGSramがデータ通信量を消費せず利用することはできます。現在のSNSは画像や動画が多くデータ通信量を多く消費するため、このオプションはSNSをよく利用する方には非常に有効的でしょう。
IIJmioで実際に2枚目のSIMを契約してみた!
実際に筆者が契約しているIIJmioでデータシェアを使ってみるべく、2枚目のSIMを契約してみました。追加したのはSNS機能付きのマルチSIM。現在サブスマホとして使用しているJelly Proに入れて使います。
追加申請後、一週間程度でSIMが到着しました。早速Jelly ProにSIMを装着。起動してみると早速4Gのアイコンを視認。ちゃんと認識されているようです。
IIJmioではクーポンスイッチアプリがあり、複数SIMを契約するとこのように契約しているSIMが一列に並んで表示されます。そのためSIM毎に高速通信/低速通信を切り替えることが可能です。
一週間使ってみた感想:SIM毎に役割分担が出来て便利!
メインスマホはウェブ閲覧やアプリの使用に特化し、サブスマホは音楽再生やGPSログ、テザリングと役割を分けて使用しました。
一つのスマホで上記の用途をすべて賄おうとするとバッテリーが一日持たず、モバイルバッテリーが必須だったのですが不要に。また、スマホの中身も複数のアプリでごちゃごちゃしていたのですが、整理ができてすっきり。
スマホとサブスマホの運用でもデータシェアは非常に使い勝手がよいことがわかりました。データシェアに興味がある方は一度試されてみてはいかがでしょうか?