格安SIMにしたいけど、電話のかけ放題が無くなるのはちょっと困る……。
といった意見も耳にします。確かにMVNOの多くはキャリアのような無料通話がセットになっている基本プランは多くありません。また、多くのMVNOでは通話料金が20円/30秒と高めに設定されているため、ちょっとした連絡だとしても、それなりに通話料金がかかってしまいます。
しかし! 最近のMVNOは通話に関してもかなりお得になっていますよ。MVNOごとに基本プランとは別に5分や10分といった無料通話を付帯できるオプションも用意されているのです。
現在人気のMVNOの通話オプションは、下の表のようになっています。
MVNO | サービス名 | 内容 | 月額料金 |
BIGLOBE SIM | BIGLOBEでんわ 3分かけ放題 | 3分以内かけ放題 | 650円(不課税) |
DMM mobile | 5分かけ放題 | 5分以内かけ放題 | 850円 |
FREETEL(※1) |
1分かけ放題 | 1分以内かけ放題 | 299円 |
5分かけ放題 | 5分以内かけ放題 | 840円 | |
10分かけ放題 | 10分以内かけ放題 | 1,499円 | |
IIJmio |
通話定額オプション |
3分&家族と10分以内かけ放題 | 600円 |
10分&家族と30分以内かけ放題 | 830円 | ||
LINEモバイル | 10分電話かけ放題オプション | 10分以内かけ放題 | 880円 |
mineo | 5分かけ放題サービス | 5分以内かけ放題 | 850円 |
イオンモバイル | イオン電話10分かけ放題 | 10分以内かけ放題 | 850円 |
楽天モバイル | 5分かけ放題 | 5分以内かけ放題 | 850円 |
かけ放題 | 時間・回数制限無しでかけ放題 | 2,380円 |
※どれも国内の固定電話・携帯電話への通話 ※1:他のMVNO、他キャリアでも契約できる
それぞれ価格や無料通話できる時間が異なっていますよね。それぞれの特徴をケースバイケースで見てみましょう。
ちょっとした連絡手段として電話を多用する!
・3分までならIIJmioがお得
あくまでも連絡手段。短時間で電話を済ませられるならIIJmioの「通話定額オプション 誰とでも3分&家族と10分」が月額600円なので、コストパフォーマンスには優れています。FREETELでは1分以内かけ放題で299円というプランもありますけど、さすにが60秒で要件を伝えきれるシーンは多くありません。
・3分以上10分以内でもやっぱりIIJmioがお得
10分に通話時間を広げると、大抵の要件は伝えきることができます。電話の切り際に「あ、そう言えばさ〜」と、話しを伸ばされてもドキっとしません。安心感を得るならこのくらいの時間はほしいところですね。料金的には、5分〜10分以内の通話に関しては、IIJmioの「通話定額オプション 10分&家族と30分」が月額830円と最安です。
このように全体的にみるとIIJmioの無料通話オプションは、お得度が高くなっています。通常の20円/30秒というMVNOの通話料金だと、通話定額オプション無しでは、15分通話すると600円、20分通話するとすでに800円。それを考えるとこのオプションのお得度が伝わるのではないでしょうか。
加えて他のMVNOには無い「家族通話(同一のmioID)」に関する無料通話時間の延長がある点もIIJmioのメリットです。
・月額600円で、誰とでも3分以内。家族となら10分以内。
・月額830円で、誰とでも10分以内。家族となら30分以内。
利用例としては、なんだかんだで家族との長電話が多い人、離れて暮らす遠方の家族に度々連絡をする人はなどは家族まとめてIIJmioにしておくと長電話も安心できます。
もちろん、家族全員このオプションに加入する必要はなくて、長電話をしたい人だけが加入すればいいわけです。例えば、遠くの大学に通う息子・娘と連絡を取るために、母親だけ通話定額オプションに加入するといったケースもアリでしょう。
とにかく長電話する!
一方で、長電話を思う存分! といったニーズに応えるためには楽天モバイルの「かけ放題」オプションを選びましょう。時間・回数制限なしでかけ放題となるので、好きなだけ電話しまくっちゃってもOKです。その分、オプション料金は月額2,380円とかなり強気なので、毎月のスマホ代もそれだけ上がっちゃいますけどね。
通話料節約には、やはりLINEやFaceTimeなどのデータ通信を利用した音声通話アプリ・機能を利用するのがベストですが、データ通信での通話は品質が不安定なことも稀にあります。また、店舗に電話したり会社に電話するといったシチュエーションでは利用できませんよね。
やはり格安SIMとはいえ、電話は必要不可欠。
毎月の電話料金もまとめて安くしたい!といった場合は、現在の通話時間を調べて、それをカバーできる無料通話オプションがあるMVNOを選びましょうね。