SIM×デバイス指南

一見固定電話でも実はケータイ! X-mobileから「スゴい電話」が発売に

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 “やんちゃなMVNO”として、これまでドコモ版の「Xperia Z3 Compact」や、iPhone 6を販売してきた、X-mobileの運営するもしもシークス。

 最近では、BlackBerryを導入するなど、おもしろい端末がそろうMVNOとして、注目を集めています。

 そのもしもシークスが、新たな端末を発表しました。

 それが、「スゴい電話」です。

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固定電話を持ち歩ける「スゴい電話」

 スゴい電話は、一見すると固定電話のように思える形状をしています。受話器があり、これを取り上げて電話番号を入力すると、相手に電話がかかる。シンプルながら、誰でも使いこなせる昔ながらのスタイルです。

 しかし、端末を見渡してみても、ケーブルがどこにも存在しません。

 そう、この端末は3Gケータイなのです。

 端末下部には電池が入るスロットがあり、通常サイズのSIMカードも差さっています。

 駆動はACアダプターのほか、単3アルカリ電池4本でもOK。つまり、固定電話のような形をしていながら、外に持ち運べるというわけです。このほか、別売でリチウムイオン電池も発売されます。

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 また、もしもシークスの木野将徳社長によると、「固定電話と同じ通常のダイヤル、留守番電話、ミュート、保留、電話帳、短縮ダイヤルなど、固定電話の機能は一通りそろっている。さらに、このすごい電話はテザリングができる」とのこと。

 3GのHSDPAで下り最大7.2Mbpsながら、テザリングもでき、モバイルWi-Fiルーターとしても活用することが可能です。

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 一見すると、「ネタ」のように思われるかもしれませんが、実は同じ形状端末は、かつてウィルコムからPHSの「イエデンワ」として発売されていました。

 イエデンワおよびスゴい電話を開発したエイビット社の檜山竹生社長はイエデンワを、「私どものフラッグシップで、あれもよく売れた」と語っています。実際、固定電話が必要な自治体や、避難所のほか、シニア世代の家庭向けに導入されることが多かったという話も耳にします。

 もしもシークスのスゴい電話も、まさに同じようなところがターゲットと言えるでしょう。

 持ち運んで使うと、見た目とのギャップから面白さが出てしまいますが、実はマジメにターゲットのニーズを満たした端末なのです。

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 サイズは200×170×62mmと、まさに固定電話そのもの。重量は640gで、ケータイやスマホとしては超重量級ですが、固定電話として考えれば納得の重さと言えるでしょう。

 2.8インチの液晶を備えており、視認性も悪くありません。電話帳の呼び出しやネットワーク設定などは、キーとこの画面で行います。

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 連続通話時間は、単3アルカリ電池使用時で8時間、連続待受け時間は350時間。災害時など、もしものときにスマホが電池切れしてしまっても、単3電池で駆動するのは安心感があります。

 ちなみに、電話帳は搭載されていますが、microSDカードなどの外部メモリには非対応。各種クラウドサービスとも連携しないため、電話帳は基本的に、手動入力になります。ただし、SIMカードの電話帳は読み込めるとのことで、利用する際には、必要な人の連絡先だけをあらかじめスマホでSIMカードに書き込んでおくといいかもしれません。

 スゴい電話は11月16日から、予約を開始。12月中旬には、出荷される見込みです。

 

スゴい電話専用の料金プランも用意

 ここからが、通信サービスを提供するMVNOならではのところで、もしもシークスは、スゴい電話専用の料金プランを提供します。

 月額料金は1380円。12月中旬の発売までに先行予約しておけば、6カ月間、980円で利用することができます。

 通話料は別途、30秒19.9円かかりますが、1GBのデータ通信もセットになっています。通話をすると料金がかさんでしまうのがネックですが、待受け用の固定電話代わりに使うのであれば、比較的維持費も安く済みます。

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 また、もしもシークスでは、スマホ向けに、無料通話がパッケージになった料金プランを提供しています。

 1980円の「基本コース」では1回3分/月30回まで、2980円の「あんしんコース」では5分/30回まで、3980円の「まんぞくコース」では10分/300回までの通話が無料になります。

 長電話もはかどりそうな端末だけに、こちらのプランでの契約も可能。

 あんしんコースとまんぞくコースはデータ通信が7GBまででき、3Gのみのスゴい電話でそこまで使うかどうかは微妙なところですが、音声通話をしっかり使うならこれらのプランを選んだ方がよさそうです。

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 ソフトバンクがワイモバイルのPHSを縮小する傾向にある中、こうした端末がMVNOから出てきたことは歓迎できます。

 やんちゃなMVNOとして、幅広い端末をラインナップするもしもシークスですが、まだ知名度は大手MVNOには及びません。

 こうした状況を覆すうえでも、スゴい電話はインパクト抜群の1台。木野社長は「(自社の端末の中で)一番売れると思う」と語っており、同社にとっての「強力」な武器になりそうです。

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