SIM入門

多彩な買い方があるMVNO向けスマホ、3つの方法を押さえよう

Pocket

 「格安スマホ」と呼ばれることもあるMVNOですが、本体とユーザーを認証するためのSIMカードは切り離されていることが一般的です。

 スマホとセット販売されていることもある一方で、大半のMVNOでは、SIMカードだけの購入も可能。つまり、通信サービスだけの契約ができるというわけです。

 大手キャリアは端末と通信が一体化しており、ほとんどの人は、端末を購入してそのまま通信サービスも契約します。それに慣れていると、MVNOに変えたとき、買い方が違うことに戸惑うかもしれません。

 そこで今回は、MVNOを利用する際に、端末をどうやって入手したらいいのかという基本を押さえていきましょう。

 

端末の選び方は3種類! 好きな方法を選択しよう

 大手キャリアほど端末と通信サービスが密接に結びついていないMVNOでは、一般的に、幅広い端末の選び方があります。

 1つが、大手キャリアと同様、契約と同時に端末を買う方法。分かりやすさでは、この点がもっとも上と言えるかもしれません。

 楽天モバイルやDMM mobileのように、端末のラインナップを充実させているMVNOもあります。この場合は、大手キャリアと同じように、契約する際に端末を買えばOKです。

 もう1つの方法が、SIMフリー端末を別途どこかで購入するというものです。

 一部を除き、MVNOではSIMカードだけを契約することが可能。端末は、家電量販店に売られているSIMフリーのものを買ってくればOKです。

 最後に、端末を買わないという選択肢もあります。元々使っているキャリアと同じキャリアから回線を借りているMVNOであれば、端末をそのまま使いまわすこともできます。ただし、この方法には例外があったり、最近では一部のケースでSIMロックの解除が必要になっていたりします。
20151112

 この3パターンがあるということを押さえた上で、それぞれのメリット、デメリットを見ていきましょう。

 

>契約時に端末も同時に購入する

 MVNOも、普及に伴い、端末販売を手掛けるようになりました。

 こうした会社と契約する際に、端末を一緒に購入すれば、すぐにサービスを使い始めることができます。

 メリットは、とにかく手間がかからないこと。通信に必要な初期設定があらかじめ済ませてあり、動作検証なども行われているので安心感があります。

 また、MVNOによっては、分割払いが利用できるのも買いやすいポイントと言えるでしょう。独自の保障サービスを実施しているところもあるため、故障時など、いざというときに助かります。

 さらに、MVNOの中には、端末で差別化しようとしている会社もあります。例えば、楽天モバイルがその1つ。シーズンごとに限定端末をリリースしており、楽天モバイル契約者しか購入できないものもあるのが魅力的です。

 たとえば、冬モデルとして発売されたAcerの「Liquid Z330」は楽天モバイル専用モデル。この端末は楽天モバイル契約者しか入手できません。

PA290096

 

 最近では、限定カラーを出すMVNOも増えています。他人とは違った端末を使いたいというニーズも満たしてくれるというわけです。

PB110314

 

 一方で、デメリットもあります。MVNOも万能ではなく、発売されているすべての端末をカバーできているわけではありません。

 会社によっても端末販売への力の入れ具合に差があるため、少ないところだと、選ぶ楽しみが小さくなります。

 また、レアケースではありますが、J:COM MOBILEの「LG Wine Smart」のように、中にはSIMロックがかかっている端末もあります。こうした端末を選ぶと、他のキャリアの回線を借りるMVNOに移る際に、端末を買い直さなければならないことがあるため、注意が必要です。

 

端末とSIMカードを別々に購入する

 MVNOはSIMカードのみ発行することも、一般的です。MVNOとは通信サービスだけを契約して、端末はどこか別の方法で入手するというのが、2つ目の方法。この場合、端末は家電量販店やネットショップで購入することになります。

 メリットとしては、やはり端末の種類が豊富なこと。MVNO向けに開発されたSIMフリー端末は数多く出回っているため、その中から1台をじっくり選べるというわけです。

 売れ筋は3万円台の端末。ASUSの「ZenFone 2 Laser」や、ファーウェイの「P8lite」などが、買いやすさと性能のバランスが高く、人気になっています。

P6170466

 

 また、最近では、こうしたミッドレンジモデルより、やや性能の高い、4万円前後の端末も発売されるようになりました。

 その1つが、ASUSの6インチ版「ZenFone 2 Laser」。5インチ版と同様、レーザーオートフォーカスに対応しながら、画面を6インチにして、CPUなどのスペックも上げた1台になっています。

PB110286

 

 また、ZTEもフラッグシップモデルであるAXONシリーズのコンパクト版「AXON mini」を12月下旬に発売します。こちらは、背面に指紋センサーを備えたモデルで、眼の認証や音声認証にも対応したセキュリティ機能が満載の1台です。価格はまだ明らかになっていませんが、ZTEによると「4万円前後」になるそうです。

PB110626

 

 これとは逆に、1万円台のSIMフリー端末も充実し始めています。

 1万円台でもLTEに対応した端末が増えており、初期費用をあまりかけずにMVNOを使い始めたい人にはうってつけです。

 

 ただし、MVNOで買うのとは異なり、分割払いができないなどのデメリットはあります。店舗によってはショッピングローンのような形で分割払いを受けつけているところもありますが、一括でしか買えないところも存在します。

 保障についても、自己責任の場合は、通常の修理費用がかかってしまうのが一般的です。

 

大手キャリアで使っていた端末を使いまわす

 もっともコストをかけない方法が、大手キャリアで使っていた端末をそのまま使うという方法です。

 MVNOは大手キャリアから端末を借りており、SIMカードも貸与されている形になります。現状では、MVNOが独自のSIMカードを発行することができません。ドコモから回線を借りたMVNOであればドコモと、auから回線を借りたMVNOであればauのSIMカードを利用しています。

 端末側からは、回線を貸しているキャリアなのか、MVNOなのかが判別できません。ドコモのMVNOであれば、ドコモと認識されてしまうのです。

 そのため、ドコモからドコモ系MVNOに移るような場合には、今まで使っていた端末を使いまわすことが可能になります。

5b5b2586 

 

 ただし、SIMフリー端末とは違い、制限もあります。

 テザリングはその1つで、大手キャリアの端末とMVNOを組み合わせると、ほとんどの場合、この機能が利用できなくなります。

41aa1d34

 また、当然ながら、元々利用していたキャリアと、移行先のMVNOが回線を借りるキャリアが違うと、SIMロックの解除が必要になります。

 

 さらに、au系のMVNOでは、ルールが少々複雑です。auはLTE端末用に、2つのSIMカードが存在します。

 1つが、3G対応のもの。もう1つが、3G非対応のVoLTE端末用SIMです。

 従来までは、前者の3G対応SIMカードがMVNOに貸し出されていましたが、現在ではVoLTE対応SIMカードも存在し、2つが混在しています。

 やっかいなのが、SIMロックの扱い。3G対応端末を使い、3G対応SIMカードを挿すぶんには、SIMロックの解除が必要ありません。つまり、au端末がMVNOでもそのまま使えます。

 ただし、VoLTE対応端末は3G対応SIMカードを読み込まない仕様になっています。

 

 では、MVNOのVoLTE対応SIMカードであれば、auのVoLTE対応端末がそのまま使えるのかというと、そうではありません。

 ここでは、SIMロックの解除が必要になってしまうのです。

 これは、auが、VoLTE対応SIMカードを、au用とMVNOに分けているため。つまり、auのVoLTE端末からは、MVNOのSIMカードが「他社の端末」に見えてしまうのです。

 以下はドコモとauの両方から回線を借りるmineoの公開した表ですが、こうしたMVNO側が公開している対応端末をしっかり確認しておく必要があります。スキルに自信がない人は、MVNOがセットで販売している端末を使うのも手と言えるでしょう。

 PA060220

Pocket