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レイヤー2接続の実力とは? 新生「FREETEL SIM」を試した!!

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 格安で普通に使えるSIMフリー端末を発売し、話題を集めてきたプラスワン・マーケティングの「freetel」。MVNOとしても、「フリモバ」というサービスを展開してきました。

 そのプラスワン・マーケティングがサービスを一新。ブランド名も大文字の「FREETEL」に改め、MVNOの通信サービスも内容が大きく変わりました。

 ここでその内容と、実際の使い勝手をお届けします。

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ドコモとのレイヤー2接続になりサービスの自由度がアップ

 これまでのフリモバと、新たにスタートした「FREETEL SIM」の大きな違いは、サービス設計の深い部分にまでプラスワン・マーケティングが関われるところにあります。

 フリモバではMVNOと大手キャリアを仲介し、事業の支援を行うMVNEを介してサービスを提供していましたが、FREETEL SIMではプラスワン・マーケティングが直接、ドコモに「レイヤー2接続」しています。

 少々難しい用語ですが、プラスワン・マーケティングが自身で直接ドコモからネットワークを借り、サービスを提供していると読みかえると分かりやすいでしょう。

 直接接続しているメリットは、やはり料金やサービスの設計に自由度が出ること。その反面、設備にはコストがかかりますし、運用のためのノウハウも必要になります。逆に考えると、FREETEL SIMはこうした課題を乗り越えたからこそ、提供できるようになったサービスとも言えます。
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6段階に変動する「使った分だけ安心プラン」が魅力的

 今現在、そのメリットがもっとも分かりやすい形で出ているのが、料金プランです。

 プラスワン・マーケティングはFREETEL SIMの導入に合わせ、「使った分だけ安心プラン」を開始しています。

 この料金プランは、文字通り使ったデータ量に応じて料金を支払うプランになっており、料金は以下のように6段階に変動します。

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 音声通話付きの料金プランの場合、月100MBまでは999円、以降1GBまでは1199円、3GBまでは1600円、5GBまでは2220円、8GBまでは2840円、10GBまでは3170円と6段階に料金プランが上がっていき、最終的に10GBを超えると通信速度が200Kbpsに制限されます。

 一般的なMVNOの料金プランの場合、あらかじめ月にどの程度通信するかを考えて料金を選びますが、「使った分だけ安心プラン」ではそれを考える必要がないというわけです。毎月使ったデータ量に応じた料金を支払うだけでよく、データ通信をめいっぱい使いたい月に料金プランを変更する手間もかかりません。

 言い換えると、10GBまで、自動的に最適な料金になるプランなのです。

 

 ただ、逆に毎月の支払いがいくらになるのか分からず、不安だという人もいるでしょう。通信に使うのは月1600円までと決めていても、うっかり使いすぎてしまうと3170円になってしまうので、人によっては不安に感じるかもしれません。

 使った分だけ安心プランには、そんなニーズに応えた「節約モード」という機能も用意されています。

 マイページからこの機能をオンにしておくと、速度が200Kbpsになる代わりに、容量がカウントされなくなります。最初からオンにしておけば、最低料金での利用が可能になるというわけです。

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速度もまずまずでバランスのいいサービス

 使い勝手のいい料金プラン、サービスのFREETEL SIMですが、もう1つの特徴として、プラスワン・マーケティングは「高品質」をうたっています。

 8月19日には「FREETEL SIM 爆速宣言!回線増速マラソン」という発表もしており、毎月ドコモから借りる通信帯域を増やし、ユーザーの体感速度を維持していく宣言をしています。

 では、実際の使い勝手はどうでしょうか。1日を通して使ってみましたが、結論から言うと、現時点では十分満できる速度が出ていました。さすがに、本家本元のドコモ回線と比べると速度は見劣りしていますが、体感ではその差が分からないレベルと言えるでしょう。

 次に、1つ1つの結果を見ていきます。1日の生活に即して使っているため、速度を測定した場所はバラバラですが、参考までに大元であるドコモの速度も記しておきます。

 まずは、通勤時間帯の8時台、品川近辺での測定結果です。

 この場所はあまり通信環境がよくないため、ドコモ回線でも10Mbps程度しか出ません。FREETEL SIMでは、以下のように6Mbps強の速度が出ていました。

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 次に、MVNOの難所とも言えるお昼時です。

 MVNOは限られた帯域をドコモなどの大手キャリアから借り、そこにユーザーを収容するため、一斉にユーザーが使いだすタイミングだとどうしても速度が低下しがちです。

 お昼休みの時間帯は、それが顕著に表れることもあるため、12時台に測定してみました。場所は六本木です。

 その結果は、以下の通りで、3Mbpsをわずかに上回る程度です。ドコモでは27Mbps程度出ていた場所なので、やはり高品質をうたうFREETELでも、この時間帯は厳しいことがうかがえます。

 ただし、そうは言っても3Mbpsは出ているため、Webなどの読み込みはそれなりにスムーズ。Twitterなど、データ量の小さなアプリであれば、速度低下に気づくこともないでしょう。一方で、テザリングをしてPCを接続したり、大きめのアプリをダウンロードしたりすると、やはりそれなりの遅さを感じることは否めません。

 この速度も、夕方になると大きく改善しています。恵比寿で測った限りでは、16Mbps以上の速度が出ていました。もっとも、大元のドコモは61Mbsp程度出ていたので、測定した環境がよかったとも言えます。とは言え、これだけ出ていれば、スマートフォンで使うには十分と言えるでしょう。

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 最後に、夜の時間帯、もう一度朝と同じ品川近辺で測定してみました。

 結果は以下のとおりで、7Mbps弱。ただし、この場所はドコモも13Mbps弱なので、比較的健闘している方と言えるかもしれません。

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 このように、MVNOの仕組み上、やはり時間帯によってはどうしても速度が遅くなってしまうことがあります。

 ただし、それでも使用感は悪くありません。よほど大きなデータのダウンロード、アップロードをしなければ、気づかず快適に使えるレベルの品質でした。

 

 なお、ここで挙げた速度は、あくまで8月24日に筆者が訪れた場所で出た結果にすぎません。必ずこの速度が出るわけではありませんし、通信環境によっても結果は大きく異なります。

 可能な範囲でドコモとの比較もしていますが、あくまで参考程度にとどめておいてください。

 また、FREETEL SIMはまだサービスが始まったばかり。今後のユーザー数の伸び次第では、速度がもっと落ちてしまう可能性もあります。一方で、回線の増強は先に挙げたように毎月行われるため、改善も期待できます。

 いずれにせよ、現時点では、料金、品質ともにバランスのいいサービスに仕上がっており、利用を検討してみる価値はありそうです。

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