SIM道場スペシャル

格安SIMで作るキッズスマホ、絶対に守るべき5つの鉄則とは?

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子供が学校に通い始めると「スマホがほしい」なんてお願いされることでしょう。世間の流行りでもありますし、コミュニケーションツールでもあるため、当然の欲求ですよね。

しかし、キャリアの「キッズスマホ」はスペック的にもデザイン的にも、そして維持費的にも正直イマイチです。最近は格安スマホや格安SIMの登場で、以前よりも安価にスマホを購入・維持できるようになっています。そちらを使ってキッズスマホ的なモノはできないものだろうか? なんて考えている親御さんも多いのではないでしょうか。

実は、できます。Androidでは、そういったニーズを満たすアプリがいくつかあるのです。それらを組み合わせれば、MVNOの格安SIMでもキッズスマホが自作できちゃうんですよ。ただし!安心して子供に持たせるには、絶対に守るべき5つの鉄則があるのです。それは……

  1. 緊急発信できなければならない
  2. 使い放題ではいけない
  3. 機能を制限できなければならない
  4. 有害サイトを排除できなければならない
  5. トラッキングできなければならない

という点。それは何故なのか? そしてその解決法は? それぞれを解説していきましょう。

1.緊急発信できなければならない

最近は050PlusやLINE電話などのIP電話も人気です。これらはデータ通信で音声データをやりとりしているため、音声通話契約は不要。データSIMでも利用できるという利点があります。

しかし、同時に「110」「119」などの緊急発信ができない。というデメリットも。これらを踏まえた上で対応できる大人であれば問題無いかもしれませんが、子供に持たせるにはやはり不安です。

通信速度はそこまで高速である必要はありませんが(遅い!って文句は言われそうですけどね)、とにかく音声通話対応の契約を選びましょう。

2.使い放題ではいけない

最近はひと月あたりの高速通信制限のない、いわゆる「使い放題」系のMVNO SIMも登場しています。確かにいくらでも使えるというのは便利なのですが、子供に自己管理能力を育てるという意味でも、通信量制限のあるプランを選ぶのが良いと思います。

個人的には「ひと月◯GB系」よりも、「1日◯MB系」を推したいところ。例えば「IIJmio」や、「楽天モバイル」などのエントリープランですとひと月の高速通信量は約3GB。毎日節約しつつ使えばひと月持つでしょうが、ブレーキかけずに使いまくったら2〜3日で消化しきってしまい、残り27日悶絶することになります。

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一方で「OCN モバイル ONE」では1日に110MB。これを使いきっても、翌日になればまた回復するのがポイント。「遅くなっちゃったから続きは明日にしよう」と、通信速度の低下が適度なブレーキになってくれるはずです。

OCN モバイル ONE(音声通話対応110MB/日プラン)
http://service.ocn.ne.jp/mobile/one/voice/

3.機能を制限できなければならない

ここも重要です。使わせたくないアプリなどは事前にシャットアウトしておくべきです。効果的なのは「まもるゾウ+」アプリの「チャイルドガード」機能。このアプリでは以下のような制限が可能です。

  • 特定のアプリを起動不可へ
  • アプリごとに利用可能時間を設定
  • 指定した連絡先以外への発信・着信を禁止
  • 1回の発信通話時間を制限
  • 累計通話時間を制限

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アプリ制限や発信制限はとにかく強力。Playストアの評価も低評価が乱舞していますが、低評価のほとんどが利用者(子供)からの文句、苦情、嘆きとなっているあたりから、その鉄壁さを伺うことができます。

子供としては邪魔なことこの上ないので、なんでこんなアプリ入れたの!って子供から文句を言われるのを覚悟してください。その際は、「SIM道場の小暮がこうしろって」と、僕を悪者にしても構いません。魔王として君臨する覚悟はできています。

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なお、制限を施すだけでなく、「防災ガード」機能で、安否確認したり、指定した集合場所や周囲の避難場所を確認したり、メッセージをやりとりしたり、帰宅すると通知が届くといった安全対策。端末の場所を確認したり、遠隔ロック・消去が可能な「プライバシーガード」機能なども備えています。まさにキッズスマホとして仕上げることができるわけですね。

ただし、1点注意点があります。「まもるゾウ+」はAndroid 5.0に対応していないため、その点にご注意ください。SIMフリーの格安スマホ購入時はOSのバージョンをきちんと確認しておきましょう。

まもるゾウ+
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.axseed.mamoruzou&hl=ja

4.有害サイトを排除できなければならない

つまり、おっぱいガードです。インターネットでは有益な情報を入手できるとともに、おっぱいがいっぱいです。子供のうちからアダルト要素、そしてドラッグや武器などの危険なコンテンツなどからは、しっかりとガードしておくべきです。

キャリアではフィルタリングアプリやサービスが用意されていますが、MVNOの格安SIMの多くはそれらはありません。そこで、やはりアプリでの規制が頼みの綱となります。

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「Yahoo!あんしんねっと」アプリは、有害コンテンツをフィルタリングできるブラウザ&機能制限アプリ。きっず〜高校生まで、世代ごとに適したフィルタリング設定があるので、子供の年齢に合わせて設定していきましょう。また、「まもるゾウ+」と同じくアプリ制限などもあります。

Yahoo!あんしんねっと
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.yahoo.android.yanshin&hl=ja

5.トラッキングできなければならない

子供の安全を守るには、いつ、どこへ行ったのか? そして今どこにいるのか? をきちんと把握する必要があります。そう、トラッキングできなければならないのです。キッズスマホには標準的に搭載されている機能ですが、実はGoogleアカウントを利用すればこれは簡単に実現できます。

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Googleマップの新機能「タイムライン」では日付ごとに「いつ」「どこへ」行ったのかを確認することができます。利用するためにはスマホの「Google設定」→「Googleロケーション履歴」から、端末のロケーション履歴取得を有効にしておけばOK。これによって行動ログをGoogleアカウントに保存してくれるのです。

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Googleアカウントでサインインすれば、PCや他のスマホのブラウザからも確認することができます。これで子供の行動範囲をチェックできますよ。

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今まさにどこにいる? や、どこかにスマホを忘れてきちゃった! なんて時は、同じくGoogleのサービスである「Androidデバイス マネージャー」を使います。こちらもまた、ロケーション履歴を有効にしておくと利用できるトラッキング機能で、端末の現在位置を割り出すとともに、音を鳴らしたり、遠隔ロックしたり、遠隔消去も可能です。

Googleマップ タイムライン(ブラウザ版)
https://www.google.com/maps/timeline

Androidデバイス マネージャー(ブラウザ版)
https://www.google.com/android/devicemanager

6.話し合わなければならない

5つと言いましたが、最も大事なことを最後に付け加えさせでください。

最近は大きな事件やいじめなどがあると、子供のスマホ依存が問題視されることもあります。

しかしスマホはあくまでもツールのひとつであり、スマホ=悪とは直結しません。また、現在の普及率を考えれば、スマホは今後必要なリテラシーのひとつとなっていくことは間違いないでしょう。そのため、子供に自分のスマホを与えるというのも、教育のひとつだと思います。

肝心なのは、スマホを与えて終わり。ではなく、そこがスタートだということなのです。

やって良いこと、ダメなこと、やりすぎてはいけないこと。など、保護者と子供との間で話し合いつつ、きちんとしたルールを家庭で決めて、スマホを安全に利用できる環境と関係を作っていきましょう。

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