SIM×デバイス指南

ハイエンドなGoogleのリードデバイス「Nexus 6」をチェック!

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Googleが送り出す、ハイエンドなSIMフリー端末。それが、「Nexus 6」です。ディスプレイは約6インチ(5.96インチ)とサイズが大きく、迫力は抜群。2560×1440ドットと解像度も高く、映像を精細に映し出します。

カメラは1300万画素で、高額手ブレ補正に対応。F値は2.0と明るく、4Kでの動画撮影機能にも対応します。

Googleのリードデバイスということで、OSには最新のAndroid 5.0 Lollipopが採用されています。

いわば、“Google純正”のハイエンドモデルです。従来のNexusシリーズと同様、このNexus 6もSIMフリー。キャリアとしてはワイモバイルが取り扱っていますが、GoogleのPlayストアでは、単体で購入することもできます。MVNOのSIMカードも利用できるため、ハイスペックなSIMフリーモデルを探していた人にはピッタリの1台と言えるでしょう。

今回、短期間ではありますが、GoogleからこのNexus 6を借りることができたため、その特徴をレポートしていきます。

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ハイエンドで機能の高さは現行モデルでトップクラス

ビックリするほど精細なディスプレイ

Nexus 6で、まず目を引くのがそのサイズ感です。ボディのサイズは、W82.98×H159.26×D10.06mm。横幅が69.17mmだった「Nexus 5」と比べても、さらに大きなボディになっています。ここまでのサイズだと、片手で持つことはできますが、操作は少々厳しくなってくるでしょう。実際、片手で持つと親指が画面上に届かないため、通知を引き出すことができません。

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一方で、ボディが大きいぶん、ディスプレイのサイズも約6インチと大きくなりました。Nexus 5と比べてみれば分かるように、文字が大きく拡大しなくても何が書いてあるのかが判別しやすくなりました。映像も一回り大きくなるため、迫力がアップします。一度このサイズに慣れると、なかなか小さなディスプレイに戻るのが難しくなるほどです。リンクをタップする際にも、1つ1つの項目が大きいため操作押しやすくなりました。

 

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また、このディスプレイは2560×1440ドットの解像度で、いわゆるWQHDとなっています。一般的な一体型デスクトップPCでも、ここまでの解像度を備えた機種はまだまだ少ないことを考えれば、いかにNexus 6の表示が精細か、お分かりいただけるはずです。奥行きのある写真を表示すると、立体感すら生まれます。この点は、フルHD(1920×1080ドット)だったNexus 5との大きな違いです。

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サクサク感も抜群で新しいUIが滑らかに動く

チップセットには、クアルコムのSnapdragon 805が採用されています。クロック周波数は2.7GHz。メモリ(RAM)は3GB搭載されており、スペックは十分です。

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実際に触ったときの「サクサク感」についても全く問題ありません。

むしろ、WQHDディスプレイを搭載した他の機種より、一段スピーディに感じるほど。これは、OSに最新のAndroid 5.0 Lollipopを採用しており、ハードウェアにソフトウェアが最適化されているためでしょう。メモリを圧迫するような独自カスタマイズが少ないのも、Nexusシリーズの魅力の1つです。

Android 5.0 Lollipopでは「マテリアルデザイン」と呼ばれる、階層構造をシンプルに表現するユーザーインターフェイス(UI)が採用されています。このUI刷新に伴い、エフェクトなども見直されました。タッチした際に波紋のような効果が表示されたりするのもその1つ。こうした改善もあって、気持ちよく操作することができます。

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また、試しにベンチマークも取ってみましたが、「AnTuTu Benchmark」では以下のように高いスコアを示しています。

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カメラがキレイ

カメラのスペックは1300万画素となっており、F値2.0とレンズも明るく、暗い場所でも撮りやすくなっています。

 

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注目したいのは、光学手ブレ補正機能が搭載されていること。ハードウェアで手ブレを補正する機能で、これによって手ブレを少なくしたり、暗い場所で感度を無理に上げずに撮影できたりといったメリットがあります。

試しに撮ってみた限りでは、蛍光灯で明るさが十分といえない室内でもそれなりの画質に仕上がりました。

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撮影時の設定項目が少なく、遊びに使える要素が足りないのは残念ですが、こういった機能はアプリで足していけばいいというのが、Nexusシリーズの考え方。必要に応じて、アプリをダウンロードするようにしましょう。

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外部メモリに非対応な点には要注意

Nexus 6は、32GBと64GB版の2種類があります。借りた端末は32GB版ですが、セットアップ直後に約22GBの空き容量がありました。

これなら、アプリや写真、動画、音楽なども十分保存できるはずです。

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ただし、注意したいのがAndroidで一般的なmicroSDカードに非対応な点。これ以上、ストレージを拡張することができません。データがいっぱいになってしまったら、何かを消すか、移すかしないといけなくなります。

そのため、写真や動画など、サイズの大きなデータを扱うことが多い人は、なるべく容量の大きな64GBを買うことをオススメします。写真や動画はサッと撮れる割に、データ量が大きいため、ストレージを圧迫しがち。この点には気をつけてください。

 

最新のソフトウェアを採用、便利機能も満載

Android 5.0 Lollipopはデザインだけじゃない

Nexus 6にはAndroid 5.0 Lollipopが採用されているのは、上で書いたとおりです。とは言え、このバージョンは単にデザインが新しくなっただけではありません。

便利な機能も多数加わっています。Nexus 6特有の機能というわけではありませんが、ここからはAndroid 5.0 Lollipopの中身を見ていきましょう。

 

ピンチの時に役立つ省電力機能

Android 5.0 Lollipopには、「バッテリーセーバー」と呼ばれる、省電力機能が搭載されるようになりました。

これは、標準ではオフになっていますが、「設定」→「電池」→「メニュー」→「バッテリーセーバー」でオンにすることができます。

オンにすると、通知やナビゲーションキーの周りが赤くなります。

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操作してみればすぐに分かりますが、パフォーマンスも落ちています。バックグラウンドデータも大きく制限され、メールなどはアプリを開かないと受信できない場合があります。

つまり、バッテリーを消費するさまざまな機能を制限しているというわけです。普段から使うにはやや制限が過剰で使いづらくなってしまいますが、いざというときに助かる機能と言えるでしょう。バッテリー残量に応じて、自動的に発動するように設定することもできます。

 

アカウントの切り替え

これまで、スマートフォンには搭載されていなかったアカウントの切り替えにも対応しました。

ゲスト用のアカウントを設定することもできます。

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これの何が便利かというと、友達などに端末を短時間貸したり、一緒に画面を見たりするときです。動画を見せたいときや、見つけた記事を見せたいときなど、ゲストアカウントにしておけば、通知が届いて誰からどんなメールが来たのが分かってしまうといった事態を防げます。

 

自動でディスプレイが点灯する「アンビエント表示」

ディスプレイの点灯の仕方にも工夫があります。Nexus 6は画面が大きく、片手で電源ボタンを押すのがコンパクトな端末より難しいかもしれません。

それを解消するのが、「アンビエント表示」機能です。

「設定」→「ディスプレイ」で「アンビエント表示」をオンにしておけば有効になり、端末を持ち上げたり、通知が届いたりした際に、自動で画面が点灯するようになります。

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この設定もAndroid 5.0 Lollipopのものですが、同バージョンにアップデートしたNexus 5では利用できません。画面サイズが大きなNexus 6専用の機能と考えておけばよいでしょう。

ほかにも、アプリの通知を個別にカスタマイズできたり、端末同士をタップするだけでアカウントや電話帳のデータを引き継げたりと、さまざまな機能が追加されています。

 

格安SIMの利用にも便利

SIMカードを挿すだけでAPNが表示される

高機能なハードウェアと、最新のソフトウェアを両立させたNexus 6ですが、日本でMVNOのSIMカードを利用することもちゃんと想定されています。

端末にMVNOのSIMカードを挿せばわかりますが、ドコモだけでなく、MVNOのAPNまで表示されます。

IIJmio、ONCモバイルONE、b-mobileと、MVNO3社の設定がプリセットされています。

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対応周波数も問題なし!

気になる対応周波数も、まったく問題ありません。

ドコモ(とドコモ系MVNO)で使用される、LTEのBand1(2.1GHz帯)、Band3(1.8GHz帯または1.7GHz帯)、Band19(800MHz帯)はカバー。

Band21(1.5GHz帯)にこそ非対応ですが、ほぼすべて網羅しています。

また、ワイモバイルが販売しているので当然と言えば当然ですが、ワイモバイルのネットワーク(Band3以外はソフトバンクのネットワークを使用)でも利用できます。

表にすると以下の通りで、ドコモとワイモバイル(ソフトバンク)で使うには最適な端末です。Nexus 5のときは、Band19に非対応など、MVNOで使う上でのネックもありましたが、こうした問題が解消されました。

  ドコモ ワイモバイル(ソフトバンク)
Band 1
Band 3 ◎(ワイモバイル保有)
Band 5    
Band 7    
Band 8   ◎(一部エリア)
Band 9    
Band 19  
Band 20    
Band 28    
Band 41   ◎(WCP保有分)

 

このように、Nexus 6はハイスペックで、MVNOのSIMカードで使うにもピッタリの端末です。値段が32GBで7万5170円、64GBで8万5540円と高いのがネックですが、スペックを考えれば許容範囲と言えるのではないでしょうか。ただ、サイズは従来のスマートフォンより一回り大きく、扱いづらいと感じる人がいても不思議ではありません。購入前に、家電量販店などであらかじめ実機をチェックしておくことをオススメします。

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石野純也
ケータイジャーナリスト。通信業界を中心に取材し、幅広い媒体で原稿を執筆している。国内はもちろん、海外の通信、スマホ事情にも詳しい。