SIM入門

一時帰国中のモバイル難民はもう古い?日本に帰国したらプリペイドSIMを買おう!

Pocket

仕事での海外赴任や海外留学などを機に、日本国内の携帯電話を解約して海外へ向かった方も少なく無いでしょう。日本国内のモバイルデータ通信サービスは、国内に居住していると非常に便利なサービスが提供されていますが、日本人が一時帰国したり海外からの旅行客が短期間だけ使うのに適したサービスの選択肢は少なく、海外を拠点としている日本人が一時帰国する際には『モバイル難民』となってしまうような状況が続いていました。
 
しかし、2014年に入ってからはMVNO各社から訪日外国人向けにプリペイドSIMカードが多数登場した上に、一部空港のカウンターや家電量販店などのリアル店舗での取扱いも広がり、購入し易い環境が整いつつあります。このため、訪日外国人だけでなく日本を離れて海外で生活する日本人が一時帰国する際にも便利に使うことができるようになりました。
 
2014年11月30日現在、主なプリペイドSIM(データ通信サービス)は以下になります。 
 
サービス名称 販売価格
(税込)
通信量 有効期間 販売場所
Japan Travel SIM
powered by IIJmio
(BIC SIM)
4,093円 2GB 利用開始から3カ月後の月末まで ビックカメラなど、各種家電量販店
So-net Prepaid LTE SIM プラン1G
3,000円
プラン2.2G
4,000円
プラン3G
5,000円
プラン1G
1GB
プラン2.2G
2.2GB
プラン3G
3GB
30日間 主要空港のモバイルセンター
関空発着のPeach便機内
ドスパラ各店
Prepaid SIM for JAPAN 7日間タイプ
3,218円
14日間タイプ
3,780円
100MB/日
※100MBを超えると通信速度を制限
7日間タイプ
7日間
14日間タイプ
14日間
ヨドバシカメラ
ドンキホーテ
一部のブックオフ

 
ここで紹介してるプリペイドSIMは、どれも価格&容量のバランスが取れているプリペイドSIMになりますが、今回はビックカメラにて販売されている『BIC SIM』(Japan Travel SIM powered by IIJmio)をご紹介します。
BIC SIMは、プリペイドSIMだけでなくポストペイド型のSIMカードを含めたブランド名として使われていますが、ここではBIC SIMのプリペイドSIMを”BIC SIM”と記載します。
画像01
ビックカメラにて販売されている『BIC SIM』
 
BIC SIMは、IIJの提供する『JAPAN TRAVEL SIM』を、ビックカメラのブランドである『BIC SIM』として販売しているもので、サービスそのものはJAPAN TRAVEL SIMと同様です。外国人旅行客も多く訪れる『ビックロ ビックカメラ 新宿東口店』(以下、ビックロ)では、店舗入口でBIC SIMを告知するなど、訪日外国人でも迷わずにプリペイドSIMカードを購入することができるように、店内の目立つ位置に告知がされていました。
画像02
店舗入口でBIC SIMが告知されている
 
海外でプリペイドSIMカードを購入しようとすると、相手に言葉が通じるか不安がある環境で目的の商品を購入することができるかどうか不安がつきまとうものですが、ビックロでのBIC SIMの販売については、店舗入口など複数箇所にわかりやすい告知がされているので迷うことは少ないでしょう。
 
ビックロには、ポストペイド型の『BIC SIM』を契約するための『BIC SIMカウンター』が設置されていますが、プリペイドタイプのBIC SIMについてはBIC SIMカウンター以外の通常のレジでも特別な手続なしでカンタンに購入することができます。
画像03
ポストペイド型の契約手続などが行えるBIC SIMカウンター
 
BIC SIMの購入にあたっては、SIMカードのサイズが標準SIM/micro SIM/nano SIMの3種類あるので、利用する機種に合わせてSIMカードのサイズを適切に選ぶように注意しましょう。
画像04
SIMカードは標準SIM/micro SIM/nano SIMの3種類
 
BIC SIMの購入にあたって特別な手続は不要です。携帯電話のアクセサリを買うような感覚で、気軽にプリペイドSIMカードを購入することができます。更に、開通にあたって手続を行う必要も無く『SIMフリー端末にSIMカードを挿して、APN設定をするだけ』でデータ通信が利用可能となります。
※ちなみに、BIC SIMはドコモのSIMカードを使っているため、SIMフリーではないドコモのスマートフォンやモバイルWi-Fiルータでも、サービスを利用することができます。
 
日本国内で販売されているデータ通信用のSIMカードの中には、データ通信を行うためにオンラインでアクティベーションを行う必要があるSIMカードもありますが、そもそもデータ通信を行うための手段としてSIMカードが必要になるので、開通手続が不要なSIMカードの方が手続がカンタンなのは言うまでもありません。
※上記で紹介している3つのプリペイドSIMは、全て開通手続が不要なタイプになっています。
 
また、海外の通信事業者では、データ通信用のパッケージへの登録を電話機からコマンドを打って登録が必要なケースもありますが、この方法はモバイルWi-Fiルータしか利用できない場合に不便であり、なおかつプラン毎にコマンドが異なり、その方法を事前に調べておくなどの手続が複雑になりますので、あらかじめ一定のデータ通信量がパッケージ化されているほうがシンプルと言えます。
画像05
フィリピンの通信事業者SmartのLTEプランの例
 
BIC SIMでデータ通信を利用するためのAPN設定は以下。
APN設定はマニュアルにも記載されています。
 
[APN設定内容]
APN:iijmio.jp
ユーザ名:mio@iij
パスワード:iij
認証タイプ:PAP or CHAP
 
11月8日より国内でも発売されているASUSのZenFone 5には、BIC SIMを含む複数のMVNOのAPN情報がプリセットされており、BIC SIMではAPN選択画面から『IIJmio』を選ぶだけで、データ通信に必要な設定が完了となりました。
画像06
ZenFone 5のAPN設定画面
 
その他SIMフリー端末では、Nexus 5(Android 5.0適用済み)でも同様にAPN選択画面から『IIJmio』のAPNを選択するだけでデータ通信が利用可能となりました。
画像07
APNを選択するとデータ通信が利用可能に
 
注意が必要なのはSIMフリーのiPhoneでの利用時で、各社のプリペイドSIMサービスはiPhoneでも利用可能ですが、iPhoneでは最新版のOSでAPNの手動設定ができなくなっているため『APN構成プロファイル』などを使ってAPN設定を行う必要があります。BIC SIMのAPN構成プロファイルは、IIJmioのWebサイトにて公開されています。
 
海外でプリペイドSIMカードを購入する際に以外と手間のかかることがある『開通に伴う手続』や『データ通信用のプラン登録』が不要であり、非常にシンプルな手順でデータ通信が利用可能となるので『細かいことはいいから、サクっと使いたい』というユーザにとってBIC SIMを初めとしたプリペイドSIMは最適なサービス仕様と言えます。
 
BIC SIMは音声通話には対応していないため音声通話を利用することはできませんが、メールやSNSの利用など、インターネット経由でのコミュニケーションが可能となる上に、SkypeやViberといったVoIPサービスを使えば、音声でのコミュニケーションも行うことができます。
 
次回は、実際にBIC SIMが『どこまで使えるのか?』をお伝えしたいと思います!
Pocket