SIM入門

格安SIMを使うのに「SIMフリー」は不要! XperiaやGALAXYを使うその方法とは

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 「格安SIM」という単語とセットになって広がっている、「SIMフリー」というキーワード。

 SIMフリーとは、どの会社のSIMカードでも挿すことができる状態のこと。日本では、1つの端末にドコモ、KDDI、ソフトバンク、ワイモバイルのSIMカードを挿せて、それを認識するということです(ただし、実際に通信できるかどうかは、以前解説したように対応周波数によって異なります)。

 とは言え、実は多くの格安SIMを使うのに、このSIMフリー端末は必要ありません。ドコモのブランドで販売されている端末であれば、SIMロックがかかっていても使うことができるのです。

 そのメリットとデメリットを紹介していきます。

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SIMフリーだけじゃない多彩な選択肢

ドコモ端末が使えれば、XperiaもGALAXYも対象に!

 SIMフリースマホも、以前と比べ、格段に選択肢が広がりました。iPhoneもあれば、Nexusもあり、そのほかにもファーウェイ、ASUS、ZTE、LGなど、大手メーカーが端末を販売しています。

 一方で、SIMフリースマホだけを見ると、やはり選択肢は限られてきます。

 日本では、Androidスマホのトップブランドとして君臨するソニーのXperiaシリーズは、キャリアからしか買うことができません。世界で最も売れているAndroidスマホのブランドである、サムスン電子のGALAXYも同様で、あくまでキャリア版しかありません。

 こうした端末が使いたいときは、格安SIMをあきらめる必要があるのでしょうか?

SIMロックがかかっていてもOK

 結論から言うと、そんなことは一切ありません。mineoなど一部を除き、今現在流通している多くの格安SIMがドコモから回線を借りたものであることは、このブログでもたびたび紹介されてきました。

 格安SIMを買えばすぐに分かりますが、SIMカード自体はドコモのものと全く同じです。

 簡単に言うと、SIMカードを発行しているのはドコモだからです。SIMカードにはキャリアを識別する番号が内蔵されていますが、これもドコモと同じ。その証拠に、格安SIMを挿すと、「docomo」という表示が現れます。

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 そのため、仮にドコモのSIMカードしか読み込めない「SIMロック」がかかった状態でも、格安SIMを挿して使うことは可能です。

 同様の理由で、mineoのSIMカードの場合は、au端末を利用することができます。

 ただし、もちろんSIMロックがかかっているソフトバンクの端末にドコモ系のMVNOのSIMカードを挿しても、認識はされません。同じように、ドコモの端末でも、SIMロックがかかっていればワイモバイルのSIMカードは読み込みません。元々の回線がどこなのかが、重要なのです。

安くて高性能な端末が手に入る中古市場

端末はどこで買う?

 とは言え、ドコモショップや家電量販店で、端末だけを買うのは一筋縄ではいきません。携帯電話を購入するには契約が必要になるからです。

 そこで活用したいのが、中古ショップ。中古といっても、ほぼ未使用の新古品も販売されています。実際に店舗に行ってみれば、「中古」という言葉から連想されるイメージとはだいぶ違うことが分かるはずです。

 

性能と価格のバランスがいい

 ドコモの端末を選ぶメリットは、どこにあるのでしょうか。

 答えは、ズバリ、コストパフォーマンスの良さです。

 現在、SIMフリーで販売されている端末の多くは、価格を下げるために、性能を削っていることがあります。たとえば、キャリアが販売するフラッグシップモデルでは最上級のCPUが使われていますが、2〜3万円台の端末だとそれより1つラインが下のものが採用されています。

 メモリの量も、1GBが主流。ドコモ端末は2GBから3GBのモデルが多く、複数のアプリを起動した際に差が出ます。カメラについても同様です。

 では、SIMフリースマホのメインストリームである2〜3万円台で、どのようなモデルが買えるのでしょう。

 実際に、中古のスマホを販売するソフマップで調べてみました。

 

 コストパフォーマンスの高さが光るのが、昨年の冬モデルとして発売された「Xperia Z1」です。ソフマップでは、中古の良品が3万1800円(税抜)。Xperia Z1は、コンデジ並みのセンサーを搭載したカメラに強い機種で、CPUも「Snapdragon 800」です。2〜3万円台のSIMフリースマホが採用する「Snapdragon 400」の上位にあたるCPUで、メモリも2GB内蔵されています。

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 次に、同価格帯のGALAXYをチェックしてみました。

 中古の良品で3万800円(税抜)だったのが、Xperia Z1と同様、昨年冬モデルとして発売された「GALAXY Note 3」です。

 こちらは、5.7インチの有機ELディスプレイが搭載された大画面スマホで、スマホとタブレットの中間的なサイズを意味する「ファブレット」と呼ばれることもあります。

 CPUはXperia Z1と同じSnapdragon 800で、2.3GHzのクアッドコア。メモリは3GBも搭載しています。また、GALAXY Noteシリーズ特有の、筆圧まで感知する「Sペン」を備えているのもこの機種の魅力と言えるでしょう。

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もう少し払えば最新モデルも視野に

 また、もう少しお金を払えば最新モデルの購入も視野に入ります。

 夏モデルとして発売された、「Xperia Z2」は、中古の極上品で5万800円

 Xperia Z1と基本的な機能は似ていますが、デジタルノイズキャンセリングに対応したのが大きな魅力です。

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 対するGALAXYも、夏モデルならもう少し値段が高めです。

 とは言え、5月に発売された「GALAXY S5」でも、中古の良品は4万5800円(税抜)。 3万円のSIMフリー端末に、1万5800円足せば手が届く価格です。iPhone 6やNexus 6をSIMフリーで購入するよりは、はるかにお手頃価格と言えるでしょう。

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ドコモ端末のデメリットも押えておこう

MVNOのSIMカードだとテザリングができない

 ただし、ドコモ端末とMVNOのSIMカードを組み合わせたときに、利用できない機能もあります。端末の性能を100%引き出せるわけではない点には、十分注意しましょう。

 その代表的な機能が、「テザリング」です。

 テザリングとは、スマホ自体をモバイルWi-Fiルーター代わりにして、他の機器をネットにつなぐ機能こと。ドコモ端末にドコモのSIMカードを挿している状態なら、普通に利用できます。

 ところが、MVNOのSIMカードでは、この機能を起動できません。理由は、ドコモ端末がテザリングを行う際に、専用のAPNに切り替えているため。セキュリティや通信制御などの理由で、こうした仕様になっているようです。

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 MVNOのSIMカードを挿した状態でテザリングを起動しようとすると、以下のようにエラーが出てしまいます。こうしたトラブルは、SIMフリー端末だと起こりません。

 

端末故障時の保障もネックに

 中古で端末を買って困るのが、端末を破損、紛失してしまったときです。

 MVNOの中にも、こうしたもしもの時の保険を提供している会社がありますが、当然、中古で買ってきた端末には適用されません。

 端末を販売するドコモには、「ケータイ補償サービス」などがありますが、これもドコモを契約しているユーザーのためのもの。また、こうしたサービスは原則として端末購入時に加入するもので、中古端末では利用できません。

 そのため、万が一故障した際は、修理代が割高になります。

 修理が可能な故障ならまだしも、紛失の場合だと、端末を購入しなおさなくてはなりません。

 MVNOのSIMカードで使う際のコストパフォーマンスが高いドコモの中古端末ですが、こうしたリスクがある点も覚えておきましょう。

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