SIM入門

人はなぜMVNOの格安SIMに乗り換えないのか?【40歳派遣主婦編】

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スマホ契約が、基本料金2700円の話し放題と段階的パケット定額制のセットに移行し、総支払いが高止まりする今日この頃。通話はあまりせず、データ通信もせいぜい1〜2GBというライトユーザーにとっては「損した感」ばかりが募ります(筆者のことです)。そこで有効なのがMVNOの格安SIM。どんなに安く見積もっても5000円前後はかかる大手キャリアのスマホ契約に比べれば、1000〜2000円で済むのですから使わない手はありません。しかし、世の中にはそれでも高いスマホ料金を払い続けている人たちがいます。それはなぜなんだぜ?というのが当エントリのテーマです。

iPhone5c

40歳派遣主婦Aさんの場合

キャリア:au
機種:iPhone5c 16GB
料金内訳:
 基本料金 LTEプラン 934円
 電話きほんパック(留守電) 300円
 インターネット接続サービス 300円
 LTEフラット 5700円
 ユニバーサルサービス料 3円
割引:
 auにかえる割 -934円
 毎月割 -1665円
合計:
 5009円(税込)+通話料(楽天でんわを利用中)

今年春にソフトバンクからauへのMNPでiPhone5cを契約。iPhone5cは本体0円のキャッシュバック付きで購入したそうです。 パケット通信料も1GB程度で収まっているようです。そこでau初のMVNOであるケイ・オプティコムの格安SIM「マイネオ」を提案してみました。

キャリア:ケイ・オプティコム
料金内訳:
 mineo デュアルタイプ 1590円(税込)
 (090通話+データ通信1GB)
 お留守番サービスEX 300円
 ユニバーサルサービス料 3円
合計:
 1917円(税込)+通話料(楽天でんわを利用)

通話料を除けばその差額は、実に3092円。

もっとも、2年縛りの契約を途中解約すれば9500円の違約金が発生しますし、MNPにあたって転出料が2000円、さらにmineoの契約事務手数料として3000円がかかります。その合計は1万4500円!初月はauとmineoの料金がかぶってきますので、さらに初期費用はかさみます。

しかし 、軌道にのってさえしまえば、月額2000円でiPhoneが維持できるのは相当なアドバンテージのはず。ちなみにMNP後、5カ月ほど利用すれば元は取れます。「このまま1年使った場合(6万108円)」と「今すぐMNPして1年使った場合(3万7504円)」とでは、2万2604円もの節約ができます。

誰がどう考えたってMNPすべきのように見えますが、デメリットはあります。すなわち──

  • ezweb.ne.jpが使えなくなる
  • データ通信は1GBまで
  • 現状テザリングができない
というものです。これらメリットとデメリットを、件の40歳派遣主婦にぶつけてみました。 その感想がこちら。

「キャリアメールが使えなくなるのが嫌だ」

絶句!
絶句!
絶句!

そんなのパソコンメールをメインで使えばええやないの!と激しくツッコミたいところですが、細かく話を聞いてみると「春にMNPして友達にメルアドの変更を告知したばかりだから、『また変えたの?』とあきれられる」「友達にはガラケーを使っている人もまだ多く、パソコンメールだと拒否される」「年配の友達はアドレス帳の変更ができない人がいるし、メール指定受信の設定ができない人がいる」「長年使うとお得なのはわかったけど、初期費用の1万4500円は痛い」とのことです。

すでにキャリアメールを使っていない筆者からすると考えられない理由ですが、まだまだ中高年の携帯ユーザーにとっては手放せないものなのでしょう。今回の40歳派遣主婦に限っていえば、春のMNP時を機にキャリアメールを捨てるべきだったのかもしれません。

そんなわけでこれから自分をはじめ、家族や友達、恋人もMVNOの格安SIMに変えていきたい、と目論んでいる方は、徐々にキャリアメールの使用を控えていくべきでしょう。特にガラケーからスマホに機種変したタイミングで捨てるのがもっとも良いタイミングですよ。

件の派遣主婦も「もちろん基本料金が安くなるのは魅力」ということは把握したようですから、「せめてあと1年くらい使ってほとぼりが冷めたらMVNOも考えたい」とか。この1年という期間も謎ですが、これ以上ツッコむとキレられそうなので、この辺りにしておきましょう。

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熊山准
自身のゆるキャラ“ミニくまちゃん”とともに、IT・ガジェットを中心に旅行・登山・アート・恋愛ネタまでやっつけるロス ジェネライター。自称アーティスト。通信端末は消去法でiPhone/iPadを愛用中。 www.kumayama.com