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2017年12月発売の「HUAWEI Mate 10 Pro」以降、「DSDV」に対応した機種が少しずつ増えてきています。

既存のDSDSとよく似ていますが、DSDVはDSDSの弱点を克服しており、これまで以上に柔軟にSIMカードを使い分けることが可能です。

今回はDSDVとDSDSの違いや、DSDV対応機種をまとめてみました。

DSDVはDSDSの弱点を克服した拡張版

DSDVに似た言葉に「DSDS」があります。実はDSDVはこのDSDSの拡張版のようなものであり、DSDSの弱点を克服しています。

DSDSは「デュアルSIMデュアルスタンバイ」の略で、2枚のSIMカードを同時に待受けできる機能です。音声通話対応のSIMを2枚挿せば、どちらの番号の着信も受けられます。

格安SIMと大手キャリアの通話SIMを併用したり、仕事とプライベートで電話番号を使い分けたりといったことができる便利な機能ですが、2つだけ欠点がありました。

・片方は3G回線になるため、VoLTE通話ができない

・au回線との相性が悪い

DSDSは[4G/3G/2G]+[3G/2G]で待ち受けます。つまり、1枚目のSIMで4G回線を使うともう1枚のSIMは3G回線または2G回線しか使えません。3G回線による通話はできますが、VoLTEと比べると品質は劣ります。

また、au回線との相性が悪いのも問題です。基本的にau回線では音声通話も4G回線を使う「au VoLTE」しか使えません。3G回線で通話ができないため、必ず4G回線を独占することになります。

そのため、au VoLTEを用いたDSDSは「au VoLTE+ドコモまたはソフトバンクの3G音声」という組み合わせに限定されてしまい、自由にSIMを使うことができませんでした。

この2つの弱点を克服したのがDSDVです。

DSDVは「デュアルSIMデュアルVoLTE」の略で、[4G/3G/2G]+[4G/3G/2G]で待ち受けできるという特徴があります。2枚のSIMで待ち受けできるだけでなく、両方でVoLTEによる高品質な電話が利用可能です。

両方4G回線で待ち受けるので、au VoLTEももちろん利用できます。DSDVにより、DSDSではできなかった「ドコモVoLTE + au VoLTE」や「au VoLTE×2」といった組み合わせが実現可能になりました。

3キャリアVoLTE対応のZenFone 5で実際にDSDVを使ってみた

筆者が利用している「ZenFone 5」は国内3キャリアのVoLTEに加えてDSDVに対応しています。

このZenFone 5にドコモ回線の「OCNモバイルONE」とau回線(au VoLTE)の「UQモバイル」の両方を挿してみました。

どちらのSIMも「VoLTE」が有効になっているのが分かりますね。

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両方の電話番号に発信してみましたが、しっかりと着信しました。もちろん、VoLTEによる通話なので非常にクリアな通話を楽しめます。

DSDVに対応した機種一覧

2018年10月現在、国内で発売されているDSDV対応機種は以下の通りです。なお、技適マークのない機種は外しています。

・HUAWEI Mate 10 Pro

・ZenFone 5

・ZenFone 5Z

・HUAWEI P20

・OPPO R15 Neo

・OPPO R15 Pro

・HUAWEI nova 3

着々と増えているDSDS対応機種と比べると、DSDVが使える機種は種類がまだまだ少ないのが現状です。とくにドコモ、au、ソフトバンク(Y!mobile)の3キャリアすべてに対応しているのは現時点ではZenFone 5/5Zの2つに限られます。

DSDVは非常に便利な機能なので、これからも対応機種が増えることを期待したいですね。