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スマホで使うだけが格安SIMじゃありません。

モバイルルーターという選択肢も意外と便利ですよ。格安SIMのプランによっても異なりますが、通話を行わないデータSIMの多くは、最低利用期間が設けられていません。モバイルルーターにセットすれば、格安SIMの通信のコンディションや使用感なども気軽に確認できるんです。また、メインのスマホと別回線や別プランにすれば通信量にも余裕ができます。

僕は一度モバイルルーターを使い始めたら、すっかりとモバイルルーターが手放せなくなってしまいました。スマホのテザリングに頼っていたころに比べると、以下のようなメリットを感じているんです。

  

●モバイルルーター派が感じるテザリングよりも優れている点

  1. 格安のデータSIMでカジュアルに運用できる
  2. スマホと異なるMVNOやプランを選びやすい
  3. 長時間利用できる
  4. スマホのバッテリーを消費しない
  5. 複数台の端末が余裕を持って通信できる
  6. 複数の端末で安定して利用できる

ノマドワークや移動の多い僕にとっては、もう手放せないものになりました。ただし! 便利なことばかりではなく、格安SIMをモバイルルーターで利用する際には注意すべきこともあったので、今回は格安SIM×モバイルルーターを便利に使うための5つの心構えを紹介しますね。

その1:モバイルルーターは(できれば)SIMフリーモデル。対応Bandの確認も

モバイルルーター選びですが、今選ぶならばなるべくSIMフリーモデルがいいでしょう。キャリア版のモバイルルーターはSIMロックがかかっているモデルも多く、利用できる格安SIMが制限されてしまいます。

僕はNEC性のモバイルルーター「Aterm MR04LN」を愛用しています(Amazonはこちら)。今では型落ちですが、SIMフリーでデュアルスロット、docomo・auの両回線に対応する人気モデルでした。

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今ならファーウェイの「E5577S-324」あたりがSIMフリーで1万円前後と狙い目ですね(Amazonはこちら)。バッテリーも12時間ほど持ちます。

ただし、モバイルルーターを購入する場合は、利用したい回線で利用できるかどうか? 対応Bandの確認も大事です。たとえば、上の「E5577S-324」のLTE対応Bandは以下のようになります。

FDD LTE: B1, B3, B5, B7, B8, B19, B20

さて、対応Bandを見ると、docomoの主要BandであるB1, B3, B19をカバー。ソフトバンクの主要BandのB1, B3, B8をカバーしているので、docomoとソフトバンクでは広いエリアで利用できます。一方で、auはB1しかカバーされておらず、au回線を利用する格安SIMには不向き。つまりファーウェイ「E5577S-324」はdocomoの格安SIMでの利用がおすすめです。

その2:アップデートや同期で通信量は多くなりがち

テザリングでもそうですが、モバイルルーターでの通信はスマホのモバイルデータ通信よりも「多く」通信量を消費します

スマホであれば1GBで済んだ通信でも、モバイルルーターだと2GB使われてしまう場合や、スマホなら通信が発生しなくても、モバイルルーターに接続していると大量に通信されてしまうこともあるのです。

これはどんなケースなのか? 解説していきますね。

1.モバイルデータ通信時のリミットが外れて通信量が増えるケース

スマホにはモバイルデータ通信時の使いすぎを防ぐための機能が多々あります。代表的なものはYouTubeアプリでのクオリティ設定です。

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YouTubeアプリでは、標準で「Wi-Fiの時のみHD再生」がオンになっていて、モバイルデータ通信時には画質の上限が480Pまでに調整されます。クオリティと通信量を控えめにして、過剰な通信を防いでいるわけですね。

また、メジャーどころでは、「Googleフォト」も同様にモバイルデータ通信時ではバックアップしない設定が基本となっていますし、iPhoneではiCloudへのバックアップ、マイフォトストリームなどもモバイルデータ通信時には行なわれません。

一方で、モバイルルーターではWi-Fi接続となるため、「Wi-Fiだ!のりこめー!」と、自宅と同じく容赦なく通信されてしまうのです。機能自体を無効化したり、アカウントからログアウトすれば余計な通信は防げますが、日常使いに支障が出るため現代ではおすすめできません。モバイルルーター利用時は、YouTubeは毎回画質を指定、その他の通信はWi-Fi時には必要経費として覚悟しておきましょう。

なお、バックグラウンドで動作しているいくつかの自動ダウンロード系の設定は以下のように見直せば、若干ですがデータ節約に繋がります。

■iOSの通信設定の見直し

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・iOSの自動ダウンロードの停止
「設定」→「iTunes StoreとApp Store」の「自動ダウンロード」の各項目をオフにする

■Androidの通信設定の見直し

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・アプリの自動アップデートの停止
「Playストア」→「≡」→「設定」→「アプリの自動更新」→「アプリを自動更新しない」

2.パソコンのアップデートをダウンロードされてしまうケース

どちらかというと、こっちのほうが深刻な問題。事前に設定しておかないと、一気に数GBのデータを持っていかれます。そう、ソフトウェアアップデートです。

ノートパソコンを接続する場合、OSのアップデートファイルをダウンロードしはじめることもあり、気づかぬうちに高速通信容量が空っぽになっていることも…! これはそれぞれ対処法があるので、設定しておきましょう。

■WindowsではWi-Fiを「従量課金接続」に設定する

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タスクトレイの「Wi-Fi」アイコンをクリックし、接続しているネットワークを選び、「プロパティ」をクリック。

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「従量課金接続として設定する」のスイッチを「オン」に切り替えます。これで、一部のアプリの通信が制限され、Windowsの更新プログラムの一部は自動的にインストールされなくなります。

■Macのアップデートのダウンロードを停止する

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「システム環境設定」→「App Store」から「新しいアップデートをバックグラウンドでダウンロード」のチェックを外します。

モバイルルーターでは想定している以上に通信量がかさみます。格安SIMを利用するならば、想定よりも少し多めのデータプランを選んだほうが良いでしょう。


その3:充電器、バッテリーは2端末同時充電可能なモデルがベスト

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バッテリー問題は深刻です。10時間程度持つモバイルルーターもありますけど、毎日忘れずにフル充電しているとは限りません。いざという時に充電できるアダプターや、モバイルバッテリーも用意しておきましょう。

この際は、2ポート同時充電できるタイプがベストです。モバイルルーターの充電を忘れるといったシチュエーションであれば、もれなく接続したい機器のバッテリーも枯渇間近。モバイルルーターを充電しつつ、利用機器が充電できる環境が求められます。

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個人的には、モバイルバッテリーと電源アダプターが一緒になったAnkerの「Anker PowerCore Fusion 5000」がおすすめです。これさえ持っていれば、出先ではモバイルバッテリー。電源が接続できるところでは電源アダプターと、臨機応変に対応できます(Amazonはこちら)。

ただのモバイルバッテリーを持つだけでは、単純に荷物増加になってしまいます。こうした他の機器でも同時に使えるものを選ぶと良いでしょう。

その4:スマホのメイン回線と別にしておくと「巻き添えギガ死」を防げる

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格安SIMの中には、複数のSIMを発行してデータプランをシェアできるものもあります。メインスマホ+サブスマホといった使い分けや、スマホ+タブレットといったシーンに便利なサービスですが、モバイルルーターに限れば1回線を共有するのはおすすめできません

先程述べたようにモバイルルーターでは、通信量が増える傾向があります。また、対策せずに巨大なアップデートをダウンロードしてしまったとすると、共有されている高速通信容量はあっという間に溶けてしまうでしょう。

メインのスマホと回線が一緒の場合、モバイルルーターがモリモリと通信した結果、回線の高速通信容量が枯渇。メインスマホも巻き添えでギガ死してしまうという最悪のケースもありえます……。

そのため、格安SIMを使っている方でもモバイルルーターにセットするSIMカードは、別回線や別プランにしておくことをおすすめします。

その5:アプリを活用してモバイルルータを制御しよう!

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最近のモバイルルーターはスマホアプリで設定やステータスの確認ができるので、専用アプリを用意しておきましょう。

こちらはNECのAtermシリーズで利用できる管理アプリ。アプリ上から電波状態、接続方式、バッテリー残量などを確認でき、休止状態への切り替えも可能です。

この、アプリから休止できる。っていうのが重要なんです。モバイルルーターをカバンに突っ込んだまま、こまめに休止できる恩恵は計り知れません。ちなみに、NECのアプリではリモート起動にも対応しているので、本当にかばんの中に入れたままで必要なときにスマホから起動して接続できますよ。

+1ポイント:モバイルルーター向けの格安SIMは?

以上、格安SIM×モバイルルーター使いこなしの心構えでした。これらを覚えておけば、格安SIMのモバイルルーター運用はかなり快適になりますし、思わぬトラブルも防げるでしょう。

ちなみに、モバイルルーターにセットする格安SIMですが、「これが正解」というものはないので、予算と利用スタイルに合わせて選びましょう。

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僕はDIT SIMの「ネットつかい放題(月額2,200円)」のSIMをセット。完全に使い放題というわけじゃなくて、おおよそ1GB前後/日で通信制限がかかりますが、毎日0時にリセットされるので、毎日ちょこちょこと使う分には結構満足しています。

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もう少し安く維持したいならば、今ならBIC SIMIIJmioが6ヶ月間データ量2倍のキャンペーン中なので要チェック。docomo回線のデータSIMですと…

  • 「ミニマムスタートプラン(月額900円〜)→3GB(基本容量)+3GB(キャンペーン)=6GB(6ヶ月間)
  • 「ライトスタートプラン(月額1,520円〜)→6GB(基本容量)+6GB(キャンペーン)=12GB(6ヶ月間)
  • 「ファミリーシェアプラン(月額2,560円〜)→12GB(基本容量)+12GB(キャンペーン)=24GB(6ヶ月間)

となります。月額900円でも6GB、月額1,520円なら12GBも使えるため、お試しでデータSIMを始めるにはうってつけなキャンペーンです。
 

ちなみに、BIC SIMではWi-Fiスポットの利用権が無料で付帯してきます。スマホでWi-Fiに接続できるのはもちろん。モバイルルーターがWi-Fiのブリッジ接続に対応している場合は、そちらも便利に利用できますよ。詳しくは以下をどうぞ。

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