3月にフランス・パリで発表されたファーウェイの「P20 Pro」。これまでのモノクロとカラーのデュアルカメラに加え、光学3倍ズーム相当の望遠レンズを搭載し、カメラ機能をさらに強化したのが特徴です。

 「Mate 10 Pro」に続き、人工知能(AI)を活用しているのも注目ポイント。ファーウェイ関係者によると、P20シリーズは日本での発売も決定しているとのことで、上位モデルのP20 Proへの期待も高まります。

 すでに海外では発売されている国もあり、評判も上々。このP20 Proの海外版を、早速借りることができました。ここでは、そのファーストインプレッションをお届けします。

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ノッチつきながら、見やすい縦長ディスプレイ

 P20 Proは、ディスプレイが6.1インチと大型。それでも持ちやすいのは、ディスプレイ比率のお陰で、18.7:9と、Mate 10 Proと比べても縦長になっています。有機ELを採用しており、発色はかなり鮮やかです。

 縦に長いぶん、いわゆるノッチが画面上部に存在します。iPhone Xに採用されたことで一気に広がったこの形状ですが、やはり写真などを全画面で表示すると、ノッチ部分が欠けたように見えてしまう欠点があります。

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ノッチ部分にはカメラとスピーカーが搭載されている

 一方で、P20 Proは、通常時にノッチを隠すような設定にすることもできます。これをオンにしておくと、ノッチの左右のディスプレイに黒い帯が表示され、あたかもディスプレイのベゼルのように見えます。細かな工夫ですが、見た目がよくなることもあり、ユーザーとしては歓迎できる機能といえます。

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ノッチを隠す機能も

 そのノッチには、インカメラが搭載されています。iPhone Xのように赤外線センサーなどは搭載されていませんが、このインカメラを使って顔認証も行えます。インカメラも2400万画素と画素数が高く、AIを使って顔に照明効果をかける「3Dポートレートライティング」にも対応。背景ボカしなどもでき、自撮りにも満足できそうです。

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3Dポートレートライティングに対応

5倍ズームや暗所性能は驚くレベルに

 最大の特徴であるカメラは、トリプル仕様でズームにも暗所にも強い仕上がりです。まず、ズームですが、5倍まで劣化の少ないズームが行えます。実際、屋外で試してみましたが、このクオリティなら、重いズームレンズ搭載のデジカメの出番が減りそうです。1倍、3倍、5倍の切り替えは、画面横に表示されているボタンをタップするだけでOKと、操作も簡単です。

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モノクロカメラ、カラーセンサーに加え、3倍相当のズームレンズも搭載

 3倍ズームは、レンズそのものを切り替えているため、基本的にはデジタルズームのような劣化がありません。5倍ズームはデジタルズームも組み合わせたハイブリッドズームですが、切り出しで画像を拡大しているため、画質の劣化も非常に少なく、満足できる仕上がりです。

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上から、1倍、3倍、5倍。5倍でも画質の劣化がほぼない

 メインのカメラは4000万画素で、2000万画素のモノクロセンサーに色付けする形になります。センサーサイズは1/1.7と超大型。モノクロセンサーがF値1.6、カラーセンサーがF値1.8と明るいことも相まって、暗所での撮影が、驚くほどキレイです。一目見て、これは今までのスマホのレベルを大きく超えていると感じました。以下が、明るめの室内で撮った料理の作例です。IMG_20180423_122547
室内でもライティングしたかのような明るさ

 次に、部屋を暗くして、外からわずかに入ってくる光源だけで撮ってみましたが、こちらも、明かりをつけていたかのような仕上がり。同じシチュエーションで、Galaxy Note8を使って撮った写真と比べてみると、その違いが一目瞭然に分かるでしょう。

  Galaxy Note8も、カメラには定評のある端末でしたが、それを軽く超えていることが分かります。特に、ノイズの少なさは特筆すべきポイントといえるでしょう。AIを活用した手ブレ補正も強力です。
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真っ暗な部屋でも被写体を捉えられた。下はGalaxy Note8で撮影

パフォーマンスも十分で日本上陸が楽しみになる1台

 もちろん、スマホとしてのパフォーマンスも十分です。チップセットには、Mate 10 Proと同じ「Kirin 970」を採用。メモリ(RAM)も6GBと十分で、AnTuTu Benchmarkで取ったスコアも、20万9639と非常に高くなっています。

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AnTuTu Benchmarkのスコアは20万超え

 今回は海外版で、技適も取れていないことからフライトモードでテストしましたが、仕様的にはMate 10 Proと同じデュアルSIM/デュアルVoLTE(DSDV)対応。ストレージも128GBと多く、まさにフラッグシップの貫禄がある端末です。

 アプリのドロワーのあり/なしを選択できたり、ナビゲーションバーをカスタマイズできたりと、かゆところに手が届くユーザーインターフェイスも健在です。日本に上陸するのが、楽しみな1台といえるでしょう。

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UIのカスタマイズ性も高い