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いや〜、YouTubeの画面って本当によくできていますね!

見終わった後にオススメ動画や関連動画が表示されるので、一度見始めるとつい調子に乗って見続けてしまいます。自宅ならWi-Fiで問題ないんですけどね、屋外や移動時の暇つぶしにもついつい動画漁りをしてしまうので、モリモリと高速通信容量が削られていって、月末あたりに激遅地獄を味わう因果応報

このままだと非常にマズイので、効果が高いと噂されるデータ節約ブラウザを使って、動画の通信量をどのくらい減らせるのか? をチェックしてみましたよ。


どのデータ節約ブラウザを使うのがベストか?

データ節約を目的としたブラウザはいくつかあります。それらの中で、評価の高いデータ節約ブラウザは主に2つ、「Chrome」と「Opera」です。

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ChromeではAndroid版のみに「データセーバー」という通信料節約機能が備わっています。OperaはAndroid、iOSともに「データ圧縮モード」があります。

これらの機能を利用することで、通信時にやり取りされるウェブサイトのテキスト、画像、動画などのデータを圧縮。Chormeでは最大60%の軽減。画質を低下させることなく、通信料低減を実現できるとしています。Operaは圧縮のレベルを自分で設定できます。

本当に動画も圧縮されるの? YouTube動画でチェック

スマホに届くデータを圧縮して容量を軽くする。という理屈は分かるのですけど、はたして本当にYouTubeのような動画まで軽量化されるのでしょうか? そして軽量化された動画の画質は…? iOS、Androidの両方で利用できるOperaの実力をチェックしてみましょう。

Operaにはいくつかのモデルがありますが、今回利用するアプリは通信圧縮機能に優れた「Opera mini(iOS, Android」です。検証にはAndroid版を利用、ブックマークしたモバイル版YouTubeの動画にアクセスし、動画再生に関するデータ圧縮率をチェックしてみました。

 

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Operaの設定は初期設定のまま、再生したのは3分49秒の動画です。Opera表記では節約したデータは9.1MB、節約率は53%となりました。「設定」から通信量をチェックしてみると、Operaが利用した実際のデータ量は9.67MBとなるので、他のブラウザでこの動画を見ると、節約したデータ+実際のデータ量でおよそ18.77MB程度になるということですね。

 

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では、本当にそうなるのか。Operaの動画圧縮機能はそこまで機能しているのか? 確認してみました。

利用したのはChromeで、データ圧縮機能の「データセーバー」はオフにしてあります。Chromeが利用したデータをチェックしたら、14.28MB。Opera上の節約したと言われているデータ量+実際のOperaの消費データ量の数値を上回っています。そうですね、「盛ってる」ってことですね!

Chromeでの消費データ量からOperaアプリの実際の消費データ量を引くと、Operaによる実際のデータ圧縮の効果は実質4.61MBで、圧縮率は32.2%となります。念のため、もう一度別動画で計測してみましたが、同様の結果となり実際の節約率は31.6%となりました。

 

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結果をまとめるとこのようになります。Opera上の表記ではそれなりに差異があり、実際の動画再生での節約率は30%前後と言えるでしょう。

Operaの表記どおりの結果にはなりませんでしたが、画質の劣化も気になるほどではなく、十分に内容が確認できるレベル。それでいてOpera miniを使うだけで約30%の通信量を軽減できるというのは通信量制限に悩む僕らにとっては悪くない提案です。データ圧縮時の強度を上げれば(圧縮時の画質を「低画質」にする)、もう少し高い効果も期待できるかもしれません。

ついでにChromeのデータ圧縮効果をチェック

 

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おまけとしてAndroid版Chromeの「データセーバー」をONにした時の動画データ圧縮率をチェックしてみました。結果としては、なんと「0%」。どうやらChromeのデータ圧縮機能は動画には適用されないようですね。しょんぼり。


ひょっとしてコレはリスク?データ圧縮の注意点

Operaは表記どおりではないにせよ、一定の効果が得られることが確認できました。動画めぐりを楽しんでいる方にとってはなかなかの節約効果を得ることができるでしょう。

しかし、Operaを使う上での注意点もあります。Operaは2016年にブラウザのパスワードを管理する機能が不正アクセスにあい、ユーザーのブックマークやWebサイトのログインID・パスワードなどが漏洩した過去があります。また、同年には中国企業に買収されています。

YouTubeや動画サイトは、アカウントやパスワードを入力・保存すると便利になるのは確かですが、このあたりを踏まえると、Operaにパスワードを記録したり、ブックマークを保存するのはある程度リスクがあるようにも感じてしまいました。とはいえ、実測で通信量の30%削減はかなり魅力的なので、個人的にはOperaは動画を見る時、移動時にちょっとWebで調べごとをする時用の、「ビューワー」として利用していこうかなって思っています。

 

セキュリティを確保したい方は、Androidでは標準のChrome、iOSではSafariをどうぞ。