SIMフリースマホの、“秋冬モデル”が出そろいつつあります。ミドルレンジが中心だった以前とは違い、現在はハイエンドからローエンドまでよりどりみどりの状況。大手キャリアの出すスマホのように、特徴の光るモデルも増えています。早速、そのラインナップをチェックしていきましょう。

ファーウェイはネット&MVNO専売の「honor 9」を発売

 まずは、SIMフリー市場でP10 liteが大ヒット中のファーウェイから。同社は、海外でネット専売モデルとして人気を博している、「honor 9」を発売しました。honor 9は、なんといっても高いスペックを低価格で提供するところに特徴があります。

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ファーウェイの「honor 9」

 2000万画素のモノクロセンサーと、1200万画素のカラーセンサーを組み合わせたダブルレンズカメラを搭載しつつ、チップセットはフラッグシップモデルのP10などと同じ「Kirin 960」を採用。グラミー賞受賞者レイナー・メーラードがチューニングに携わったという音楽再生機能も、注目しておきたいポイントです。

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デュアルカメラはより精細になり、背景ボカシなどを自在に設定できる

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P10譲りの高いスペックを備える

 これだけのスペックを備えながら、価格は5万円台前半。一部MVNOのSIMカードと組み合わせると、3万円台前半から購入できるなど、コストパフォーマンスの高さは日本市場でも健在です。ミッドレンジの価格で手に入る、超お得なハイエンドモデルといえるかもしれません。

 一方で、ファーウェイは年内に、大画面ハイエンドスマホの「Mate 10 Pro」を日本で発売する予定です。こちらは、18:9の縦長ディスプレイを搭載し、機械学習の処理に優れた「Kirin 970」を採用。高いスペックに磨きをかけた1台になっているだけに、投入が今から楽しみです。

ASUSはZenFone 4シリーズを一挙に3機種を発売

 SIMフリー市場でファーウェイと人気を二分するASUSは、9月にZenFone 4シリーズを一気に発売しました。本ブログでも過去に取り上げたように、ZenFone 4シリーズは「全機種デュアルカメラ」搭載が特徴です。バリエーションは複数ありますが、日本では、「ZenFone 4 Pro」「ZenFone 4」「ZenFone 4 Selfie Pro」の3モデルが発売済みです。

 ZenFone 4は、1200万画素、83度の標準レンズとは別に、800万画素、120度の広角レンズを搭載したデュアルカメラスマートフォン。2つのレンズを切り替えることで、画角の広い写真を撮ることが可能になります。Snapdragon 660を搭載し、メモリ(RAM)も6GBとスペックもハイエンド寄り。DSDSに対応しており、au回線も利用できます。

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標準とワイド、2つのカメラを搭載した「ZenFone 4」

 これに対してZenFone 4 Proは、同じデュアルカメラでも、効果が異なります。ZenFone 4 Proは、2倍ズーム相当の望遠レンズを搭載しているため、ワンタッチで被写体に寄った撮影が可能になるのが特徴。ディスプレイも液晶ではなく、5.5インチの有機ELを採用しているため、色鮮やかでクッキリとした映像が楽しめます。

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「ZenFone 4 Pro」は、デュアルカメラで光学2倍相当のズームを実現

 また、チップセットは大手キャリアのフラッグシップモデルにも採用されるSnapdragon 835を搭載。メモリも6GBで、充実したスペックを誇ります。そのぶんお値段は9万円台とお高めになっていますが、長く使える1台になりそうです。もちろん、こちらもDSDS対応で、au回線でも利用できます。

 ZenFone 4 Selfie Proは、その名のとおりセルフィー(自撮り)にこだわったモデル。デュアルカメラになっているのも、アウトカメラではなく、インカメラになります。ワンタッチでワイドカメラに切り替えられる仕様で、自撮りではなく、グループ撮りが楽しめるというわけです。スペックは3機種中もっとも低く、Snapdragon 625でメモリは4GBのいわゆるミッドレンジモデルですが、こちらもDSDSやau回線には対応しています。

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2つのカメラで、自撮りの画角を切り替えることが可能

モトローラはMoto Xシリーズ、Moto Gシリーズを3機種

 SIMフリー市場に力を入れるモトローラは、「Moto G5S」と「Moto G5S Plus」の2機種に加え、9月にドイツ・ベルリンのIFAで発表されたばかりの「Moto X4」も発売します。

 Moto G5S、Moto G5S Plusの2機種は、型番からも分かるとおり、春に発売されたMoto G5シリーズの後継機。中でも特徴的なのはMoto G5S Plusで、こちらはデュアルカメラ搭載モデルになります。モトローラとして初のau回線対応なのも特徴。フルメタル筐体で、モトローラらしいちょっと無骨なデザインの端末で、チップセットはSnapdragon 625を採用します。この廉価版と言えるのがMoto G5Sで、こちらはデュアルカメラ非対応ながら、税抜きで2万円台後半と買いやすい価格設定になっています。

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デュアルカメラ搭載の「Moto G5S Plus」

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背景の切り抜きも簡単にできる

 これに対し、Moto X4は、より機能が高く、フラッグシップのMoto Zシリーズと普及価格帯のMoto Gシリーズの中間に位置づけられる端末。モトローラとしては珍しく、背面にガラスを使っているのが特徴で、よりスッキリとしたデザインになりました。デュアルカメラにも対応。背景をボカしたり、ピントを合わせたものだけを切り抜いたりなど、写真にさまざまな処理をかけることができます。フロントカメラが1600万画素と、スペックが高いのも特徴。DSDSやau回線、さらには防水仕様にも対応しています。

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より洗練されたデザインの「Moto X4」

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背面にはガラスが使用されている

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デュアルカメラでボケ味を生かした写真を撮影可能

UQ mobileは、日本メーカー製の2機種を発売

 キャリア専売モデルになりますが、UQ mobileが発売する2機種にも、注目しておきたいところです。同社は、新たに「arrows M04 PREMIUM」と「AQUOS sense」の2機種を発売します。

 arrows M04 PREMIUMは、SIMフリーモデルとして発売されているarrows M04をスペックアップしたモデル。具体的には、2GBだったメモリ(RAM)を3GBに、16GBだったストレージ(ROM)を32GBに拡張しています。好評だった洗剤やハンドソープで洗える仕様はそのままで、耐衝撃性も備えるなど、安心して使える1台です。もちろん、おサイフケータイにも対応。ワンセグはアンテナを引き出し式にするなど、使い勝手にもこだわっています。

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メモリやストレージを増強した「arrows M04 PREMIUM」

 もう1機種のAQUOS senseは、シャープ製のミッドレンジモデルで、こちらもおサイフケータイやワンセグといった日本仕様が満載。価格の発表はこれからですが、ドコモでは2万円台後半、auでは3万円台前半で販売されていることから、UQ mobileでも大きくは変わらないことが期待できそうです。この価格ながら、液晶には省電力性能の高さで定評のあるIGZOが採用されているのがポイント。指紋認証にも対応します。

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シャープ渾身のミッドレンジモデル「AQUOS sense」はIGZO液晶を搭載

 ほかにも、SIMフリーという意味では、iPhone 8、8 Plusが発売済み。間もなく、iPhone Xも発売されます。以前に比べ、メーカー数や端末が厳選されてきた感もありますが、これらの中から自分にピッタリ合った1台を選んでみましょう。