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格安SIMこそ理想郷だ。

と思ってましたけど、やはり良いところばかりではなく欠点も感じています。2014年9月19日、はじめてSIMフリーで販売されたiPhone 6の購入と同時に、僕は格安SIMへと乗り換えました。

すでに丸3年使っているわけですが、使い続けるうちに。さまざまな格安SIMを調べ比較していくうちに、現在の格安SIMが抱える問題点もあらわになってきたのです。

 

格安SIMの課題1:利用者増加における通信品質の確保

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僕が格安SIMに乗り換えた時、まだまだ格安SIMの知名度は低く、回線にはかなりの余裕があった時代。格安SIMのブランドによっては、回線元であるドコモとさほど変わらない速度で通信できるなんてこともありました。

現在ではというと、通勤通学時間やランチタイムの速度低下が顕著です。特にランチタイムは非常に厳しくキャリアでは30Mbps〜50Mbps程度出ている中、格安SIMの多くが300kbps〜1Mbps程度。これはどの格安SIMも平均してそのあたりの数値なので、ユーザー増加により回線設備やキャリアからレンタルしている帯域に余裕がなくなってきたということなのでしょう。

これは「◯◯の格安SIMだから」ということではなく、現状のユーザーが急増した格安SIM全体の問題ですので、キャリアから乗り換えを検討している方は「お昼休みの通信速度はかなり厳しい」という覚悟が必要です。

 

症状改善にはコストがかかるため、MVNOには安さと品質のバランス調整のセンスが問われます。利用者としては、ベースのコストが下がっている分、安定した速度を得られる専用回線を用意した高品質プランなどが用意されれば、格安SIMでも品質を重視するユーザーからの支持も得られるのではないでしょうか。

 

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(画像はプレミアムオプションの想定例)

 

過去には「mineo」が期間限定・ユーザー数限定で高品質の「プレミアムコース(+月額800円)」を受け付けていたことがあります。ソーシャル界隈での反応を見る限り、安定して通信できている方とそうでない方がいるようですね。

【通信品質の低下に対する解決提案】
ベースとなる価格の安さはそのままに、オプションで高品質プランを用意して選べるようにしてほしい

 

格安SIMの課題2:クレジットカード払い以外の支払い方法の拡充

 

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キャリアではクレジットカードの他に、口座振替。もしくは払込用紙によるコンビニ支払いなどで料金を支払うことができます。一方で格安SIMではほとんどがクレジットカード払いになるのがネックです。ごく一部のMVNOではクレジットカード以外にも口座振替、デビットカード払いといった方法に対応していますが、利便性という面では課題も抱えています。

 

手数料 口座振替の条件
楽天モバイル 100円 契約者本人名義の銀行口座からの引き落とし。端末/アクセサリー費用の振替は不可。
OCNモバイルONE 無料 書面での申し込みが必要。NTTコミュニケーションズの利用料金のみ口座振替可能。
BIGLOBE SIM 200円 データ通信専用SIM。もしくは、すでにBIGLOBE会員で光回線契約がある場合は、その支払い方法が利用可能。

 

例えば、楽天モバイルで口座振替を利用する場合は手数料100円が、BIGLOBE SIMでは手数料200円が発生します。また、口座振替に対応しているMVNOでも、端末やアクセサリーは口座振替で購入できないなどの制限もあるため、便利とは言えません。

これはクレジットカードを利用したくないというシニア層、クレジットカードを発行できない若者層への浸透を阻んでいる原因の1つです。MVNOの規模や身分証明その他さまざまな要因を考えるとハードルが高いのは承知していますが、「クレジットカードが無いから格安SIMに移れない!」といった、状況は今後無くしていくべき課題であると感じています。

【支払い方法に対する解決提案】
クレジットカード以外にも口座振替・振込用紙・デビットカード払いなどの支払い方法の拡充

 

格安SIMの課題3:相談しやすい環境づくり

 

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僕は自分が利用している格安SIMでトラブルが生じた時、もしくは疑問が生じた時などは、インターネットを活用して自分で調べ、自分で解決することができます。

かつての格安SIMはこうしたネットワーク知識がある人に向けたものでした。そのため、ユーザーサポートはそれなりで、「わかっている人が知識の対価として使えるもの」でしたが、時代は変わり格安SIMは幅広いユーザーを獲得しました。総務省からも通信費削減のため、MVNOへの乗り換えを緩和するガイドラインの改定が行なわれるなど、格安SIMへの乗り換えが注目され、ユーザーは日に日に増加しています

こうなると、キャリアと同じように使え、同等のサービスを期待したユーザーも多く格安SIMへの「こんなはずではなかった」といった意見も散見されます。キャリアメールが利用できない。といった格安SIMの仕組み上回避できない前提の周知、そしてユーザーサポートに対する拡充はビギナー置いてけぼりを防ぐために必要な今後の課題です。

 

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もちろん、現状でもMVNO側もこの問題に対しては急務と考えサポートの拡充を進めています。

ユーザーが多く、導入しやすいと人気の「IIJmio」では、「はじめての格安SIM実践ガイド」など、格安SIMスタートのためのステップ式ガイド。「MVNOサービスの利用を考えている方へのご注意とアドバイス」といった、格安SIMトラブルを未然に防ぐための基礎知識などさまざまな情報を公開しています。IIJmioに限らず、メジャーなMVNOではこういった格安SIMの仕組みやベーシックな知識を周知させるための取り組みを行なっています。

また、購入前相談や手続き、購入後のサポートのため、IIJmioと組んでいち早く家電量販店に格安SIM手続きの専用カウンターを設置した「ビックカメラや、専用店舗を展開した「楽天モバイル」、全国のイオンで手続きや相談ができる「イオンモバイル」などは、特に相談のしやすいビギナーに向けたMVNOだといえるでしょう。

最近はWebページを通じたサポートも積極的に強化しています。チャットサービスもそのひとつ。オペレーターの数を揃えるのが困難なため、繋がりにくさが目立ってしまう電話窓口を解決するため、テキストチャットで相談できるしくみを導入しているMVNOも増えています。

 

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個人的には電話料金もかかりませんし、質問を事前に用意しておけるため、かなり重宝している連絡手段です。ただし、ユーザーのすべてがこのサポートを利用して相談できるとは限りません。逆に言えば、そうではないユーザーをも取り込むことこそが成長課題です

キャリアのように全国に窓口を開設するとなると、そのコストが価格へと跳ね返ってくるでしょうし、こちらもバランスの難しい問題ですね。ただ、キャリアほどとは言いませんが、電話サポート窓口の拡充。そしてサポートへの通話料金はせめて無料にしてほしいというのが要望です。

【ユーザーサポートに対する解決提案】
相談しやすい環境づくりと、電話サポート窓口通話料のフリーダイヤル化

 

以上、すぐには対策が難しい問題もありますが、これらが前向きに対応されていくのであれば、格安SIMはさらに便利で快適なものへとなっていくでしょう。

僕が現在メインで利用している格安SIMは、先に話題もでましたがビックカメラのオリジナルSIM「BIC SIM」です。選んだ理由としては、通信品質や機能の評価が高く、最大3枚までのSIMカードを発行できる大容量の「ファミリーシェアプラン」が選べたこと。また、3年前の時点ですでに全国のビックカメラ店頭で即日乗り換えられる、実店舗でのサービスを展開していたことが大きな理由でした。

今では格安SIMも自宅で即日開通できるようになりましたけど、当時はメイン回線を即日乗り換えられる格安SIMというのは衝撃的なサービスだったです。

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やはり人を集めるきかっけは「易しさ」なのだと思います

僕はおすすめの格安SIMを問われた時は、これまで解説した課題を説いた上で、自分が使っている「BIC SIM」。そして、なるべく易しく、シンプルなプランがあるサービスを紹介しています。

格安SIMについて知識が付いたり、不満がでてきたらその時にまた乗り換えればいいんです。そういった気軽さもまた格安SIMの魅力です。ただ、その差はおよそ12ヶ月ほどの縛りもあるのでご注意ください。格安SIMの縛りについてはこちらの記事で紹介しています。そちらも合わせてどうぞ。