Galaxy Note8やiPhone 8、8 Plus、Xの発表を取材するため、8月、9月は渡米が相次ぎました。アメリカは、比較的SIMカードが買いやすい国。台北のように、空港で即、簡単にSIMカードが手に入るわけではありませんが、街中ではAT&TやT-Mobileなどのキャリアショップに行けば、しっかり旅行者向けのプリペイドプランが用意されています。ただし、対応バンドなど、注意点もあります。今回は、アメリカで使ったSIMカードの情報をお届けします。

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アメリカではAT&TのSIMカードを購入

100MB、1ドルのプランがあるAT&Tをチョイス

 8月、9月の渡米では、AT&Tを選択することにしました。1月のCESでもAT&Tを使いましたが、料金プランが比較的柔軟で、混雑しやすい発表会会場や展示会場でも、スムーズに通信できたため、再利用することに。かつてはT-MobileのSIMカードを維持していましたが、AT&Tと比べると、エリアや混雑時の速度に難がある印象で、やめてしまいました。

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アメリカ2位のキャリアで、ショップの数も多い

 AT&Tでは、プリペイド用のプランとして、1GB、6GB、22GBの3つが用意されています。それぞれ、料金はそれぞれ35ドル(約3900円)、45ドル(約5015円)、65ドル(約7243円)です。このほか、SIMカード代として10ドル(約1114円)程度の料金がかかります。筆者のように連続して渡米する際には、日本に帰ってもSIMカードを持っておくと、次回、SIMカード代を節約できます。予定が決まっていなくても、SIMカードは保持しておいた方がいいかもしれません。

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プリペイド用の料金プラン

 料金を見ると、1GBプランはかなり割高な印象。これであれば、海外用SIMカードや、レンタルWi-Fiなどを使った方がいいかもしれません。一方で、22GBのプランはGB単価が割安に設定されています。長期滞在でなければここまでの容量は使わないかもしれませんが、ホテルのWi-Fiが十分なスピードではない可能性もあるため、仕事用に固定回線の代替として使うには、いいプランといえるでしょう。

 ただし、今回、筆者が選んだのは、これら3つのプランではありません。料金表にはあまり大きく書かれていませんが、基本料金が1日2ドルというプランがあり、ここに1ドル払うことで、100MBのデータ通信を追加できます。短期滞在では、こちらの方が割安になる計算だったので、今回はこれを選びました。2ドル(約222円)の基本料金は、電話やSNSを使わないとかからないのもポイント。アメリカ滞在中、1日、300MBから500MB程度を消費しましたが、トータルでは30ドル(約3343円)もかかりませんでした。

100MBを使い切るごとに専用サイトでチャージ可能

 チャージや残高の管理、100MBのデータ容量購入は、AT&Tのサイトから行います。このページに関してはゼロレーティングが適用されているようで、データ容量を使い切ったあとも、アクセスが可能なので安心です。データ容量を追加するために、あわててWi-Fiスポットを探す必要はありません。

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専用サイトでプラン変更などが可能

 ログインには、電話番号と4ケタのパスワードが必要。初期状態では、パスワードは電話番号の下4ケタが設定されており、ログイン時に変更する仕様になっています。パスワードはメールやSMSなどで届かないため、この点は覚えておくといいでしょう。

 残高のチャージは、クレジットカードを利用するのがもっとも簡単な方法。日本で発行されたクレジットカードも対応していました。ただし、チャージの下限は10ドル(約1114円)に設定されているため、計画的にチャージしないと無駄になってしまうおそれもあります。たとえば、35ドル(約3900円)ぶんが必要なときに、10ドル(約1114円)ずつチャージしていると、4回合計で40ドル(約4457円)になってしまい、5ドル(約557円)が無駄になります。少々面倒ですが、あらかじめ必要なデータ容量やそれにかかる金額は計算しておいた方がいいかもしれません。

 1日100MBのデータ容量も、このページから申し込めます。サイトにログインしたら、「Add-Ons」をタップ。「Daily Data」の項目から、「$1.00」を選択すればOKです。データ残量も、トップページから確認できます。なお、SIMカードの有効期限は、チャージするたびに1カ月延長されます。先々、アメリカを再訪する予定がある人は、毎月10ドルずつチャージしておけば、空港に到着してすぐに使えて便利。次回訪米のための貯金として、コツコツ10ドル(約1114円)を積み立てておき、渡米の直前に65ドルのプランを申し込むという手もあります。

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100MBを1ドルで購入できる

LTEの対応バンドには要注意

 安価に使えて便利なAT&TのSIMカードですが、対応バンドには注意が必要です。世界的に見て、アメリカのキャリアが運用する周波数は少々特殊な傾向があり、端末によっては対応していないこともあるからです。

 AT&Tの場合、LTEはBand 2、Band 4、Band 17、Band 30を使用しており、いずれも日本では運用されていない周波数帯です。そのため、SIMフリー端末で日本の周波数に特化した端末だと、LTEでつながらないおそれがあります。

 たとえば、8月の渡米で使用したドコモ版Galaxy S8+は、Band 4、Band 17には対応していますが、Band 2やBand 30には非対応。ニューヨークではほぼLTEで通信できましたが、行く場所によってはつながらない可能性もあることは念頭に置いておきたいところです。逆にiPhone 7は、全バンド対応。ファーウェイのMate 9はBnad 30のみ非対応と、バラつきがあります。

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アメリカでも販売されているiPhone 7は、全バンドに対応する

 せっかくSIMカードを手に入れても、端末がAT&Tの周波数帯をカバーしていないと本末転倒。到着してから端末を買い直すのは手間と時間と費用がかかるため、あらかじめリサーチしておくことをオススメします。