9月1日から6日にかけ、ドイツ・ベルリンで、世界最大の家電関連見本市「IFA」が開催されました。ソニーの「Xperia XZ1」やLGの「LG V30」など、日本でも冬春モデルとして発売されそうな端末の発表が相次ぎましたが、SIMフリーモデルとして上陸しそうなスマホも数多く出展されています。ここでは、そんなモデルをピックアップ。発売の可能性も5段階で予想しています。

18:9ディスプレイ搭載スマホを一挙3機種発表したWiko

 Tommyを引っさげ、日本に上陸したフランスメーカーのWikoは、IFAで「VIEW」シリーズを3機種発表しました。“見る”という名がついていることからも分かるように、特徴はそのディスプレイ。3機種とも比率が18:9と、従来型の16:9よりも縦に長くなっています。

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 日本では、18.5:9のディスプレイを搭載したサムスン電子のGalaxy S8、S8+がドコモとauから発売されていますが、フラッグシップモデルだけに価格は高め。これに対して、WikoのVIEWシリーズは、もっとも安価なモデルが179ユーロ(9月11日時点で約2万3310円)とリーズナブル。SIMフリースマホでは売れ筋の価格帯だけに、日本に上陸しても期待が持てるかもしれません。

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「VIEW」

 ただし、解像度は1440×720ドットと、HDをやや縦に長くしたもので、WQHDを拡張したGalaxyシリーズと比べると、やや粗く見えることも確かです。一部のスペックを諦め、18:9のディスプレイを、より手に届きやすい価格にしたモデルといえるかもしれません。

 VIEWにはより大画面なモデルの「VIEW XL」や、前面に20メガピクセルと8メガピクセルのデュアルカメラを搭載した「VIEW PRIME」も用意されています。価格はそれぞれ229ユーロ(約2万9821円)、269ユーロ(約3万5029円)。VIEWよりスペックが上なぶん、やや高めになりますが、それでもSIMフリーモデルの売れ筋には収まっています。

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「VIEW XL」

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「VIEW PRIME」

日本上陸期待度:★★★★☆

無名のメーカーZopoも18:9スマホを発表

 いわゆるメジャーメーカーと比べると、知名度はまだまだですが、中国深セン市に拠点を置くZopoも、18:9のディスプレイを搭載したスマホをIFAで発表していました。ブースの説明員によると、Zopoは、欧州圏に徐々に進出しているメーカーとのこと。IFAで新製品を発表したのも、この市場に力を入れているからです。

 Zopoも、Wikoと同様、新製品は3機種展開。もっとも特徴的なのが、5000mAhのバッテリーを搭載した「P5000」。5.99インチと大画面で、解像度も2880×1440ドットと高くなります。ストレージ(ROM)が16GBでやや心もとないところですが、メモリ(RAM)は4GB搭載しています。ミドルレンジの上位寄りなモデルと言えるでしょう。

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大容量バッテリー搭載の「F5000」

 このほか、よりスペックを抑えた「Flash X1」「Flash X2」も用意しています。X1は5.5インチ、X2は5.99インチですが、解像度はやや低め。前者が1280×680ドット、後者が1440×720ドットとなっています。3機種で解像度にもバリエーションを持たせてきたのが、Zopoの特徴です。

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スペックを抑えた「Flash X1」(右)と「Flash X2」(左)

日本上陸期待度:★★☆☆☆

ハイセンスは両面ディスプレイ搭載モデルを発表

 中国の家電メーカーであるハイセンスは、背面に電子ペーパーを搭載した両面ディスプレイ端末「A2 Pro」をIFAに出展しました。背面に写真などを表示しておくことで、スマホを好みのデザインにできるというわけです。背面の電子ペーパーはタッチパネルになっているため、メインカメラを使ったセルフィーも楽しめます。

 背面に電子ペーパーを搭載した機種としては、ロシアメーカーの開発したYotaPhoneが有名ですが、発想としてはハイセンスのA2もそれと同じ。メインのディスプレイは5.5インチフルHDで、ストレージ(ROM)も64GBと、スペックも高めです。

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背面が電子ペーパーの「A2 Pro」

 また、ハイセンスは、変わり種ともいえるA2 Proに加えて、18:9のディスプレイを搭載する「Infinity H11」も出展していました。このモデルはSnapdragon 430搭載のミッドレンジモデルです。先に挙げたWikoやZopoに続き、3メーカー目の18:9スマホですが、IFAではこのディスプレイがトレンドの1つになっていたことがうかがえます。

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18:9のディスプレイが特徴の「Infinity H11」

日本上陸期待度:★★★☆☆

TCLはalcatelのデュアルカメラスマホやBlackBerryを出展

 日本ではIDOL 4やSHINEなどの機種をSIMフリースマホとして販売しているTCLコミュニケーションは、IFAに合わせ、4機種を一挙に発表。IDOL 4の後継機となる、IDOL 5や、よりスペックの高いIDOL 5Sも展示されていました。IDOL 5Sには、側面に「NOW Key」と呼ばれるボタンが搭載され、割り当てた機能を一発で呼び出せるのが特徴となります。

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「IDOL 5」(左)と「IDOL 5S」(右)

 デュアルカメラ搭載モデルも用意。それが「A7 XL」で、背面にはカラーの12メガピクセルと、モノクロの2メガピクセルのカメラが搭載されています。2つのカメラを生かし、背景のボケた写真を撮影可能。撮ったあとに、フォーカスの位置を変える機能も搭載されていました。このA7 XLには兄弟機のA7も存在しますが、こちらはシングルカメラモデルとなります。

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デュアルカメラ搭載の「A7 XL」

 また、TCLはalcatelブランド以外にも、カナダのBlackBerry社から取得したブランドを使い、キーボートが特徴のBlackBerryシリーズを展開しています。この最新モデルであるBlackBerry KEYOne BLACK EDITIONの日本展開も、IFAで発表されました。

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「BlackBerry KEYOne BLACK EDITION」は日本での発売が決定

日本上陸期待度:★★★★☆

モトローラもデュアルカメラモデルを用意

 レノボ傘下のモトローラは、ミッドレンジモデル上位の「Moto X4」をIFAに合わせて発表しました。Moto X4は、日本で発売されているMoto X Playと同じシリーズで、フラッグシップモデルのMoto Zより一段下のラインとなります。

 特徴は、背面に搭載されたデュアルカメラ。12メガピクセルの標準カメラと、8メガピクセルのワイドカメラを組み合わせた格好で、背景をボカした写真や、被写体の一部にだけ色をつけた写真を撮ることが可能です。画素ピッチ1.4μmで、レンズのF値も2.0と、メインカメラのスペックが比較的高いのもMoto X4の優れたところと言えるでしょう。

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「Moto X4」

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モトローラ端末初となるデュアルカメラ搭載

 背面にはガラスが採用されており、洗練されたデザイン。どこか無骨な雰囲気が漂っていたこれまでのモトローラ端末とは、一線を画す仕上がりです。日本で利用できるかどうかは未知数ですが、AmazonのAIエージェントサービス「Alexa」に対応しており、ロックを解除いたり、アプリを立ち上げたりする必要なく、これを利用できます。

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Amazonの「Alexa」に対応

 モトローラによると、日本での発売も予定しているとのことで、期待が持てそうです。

日本上陸期待度:★★★★★