格安SIMに乗り換えたら、利用できなくなるサービスといえば?

キャリアメールが使えなくなるというのは、もうデメリットとして広く周知されているような気がしますが、利用不可になるサービスとして意外と見落としがちなのが「キャリア決済」です。


2017-06-26_01

 

GooglePlayやAPP Store、iTunes Storeでは支払い方法にキャリアの請求書に合算して請求することができます。また、最近ではあのAmazon.co.jpもキャリア決済に対応しました

ドコモでは「spモードコンテンツ決済サービス」「auかんたん決済」「ソフトバンクまとめて支払い」などがそれで、支払い方法として選択できます。

利点としては請求をまとめられるという点ですね。また、キャリアの請求に合算されるので、クレジットカードが無くても支払えるというところも利点です。しかし、これ以外にもいくつかのシーンでこのキャリア決済が必要になることもあるのです。

会員制サイトの一部はキャリア契約とキャリア決済が必須 

2017-06-26_02

 

たとえば、テレビ番組の会員制サービスやアイドルグループ会員サイトの有料コンテンツでは、キャリアアカウントでのログインと、電話番号に関連付けられた契約、支払い情報が必要なサービスとなり、格安SIMでは利用することができないのです。

ストレートに言いますと、AKBファンは格安SIMに乗り換えてはいけません
 

2017-06-26_03

 

dアカウントは契約者以外でも発行できるため、dアカウントを発行して試してみましたが、やはりドコモの回線契約が無い状態では弾かれてしまいました。

 これらキャリア決済を利用した会員制サービスは、普段であれば意識せずにログインしていることでしょう。キャリア契約が必須なサービスであること自体を忘れている可能性も高いので、乗り換え時には注意が必要なポイントです。

キャリア決済を維持しつつ、毎月のスマホ台を抑えるには?

キャリア決済サービスを格安SIMで利用するためには、MVNO側……ではなく、サービスを展開しているサイト側がクレジットカード払いなどの決済システムに対応する必要があります。そのため、格安SIMに乗り換えたい!といった場合にユーザー側からできることは限られます。

ひとつは綺麗スッパリと諦める。もうひとつは格安SIMはデータ専用として、キャリア契約を低用量プランで維持するといった方法です。

2017-06-26_il

断捨離か、維持か。

といった選択です。たしかに格安SIMへ一本化するのであれば維持費は安くなりますが、今まで活用してきたコンテンツが利用できなくなります。一方で低コスト維持、つまりキャリアと格安SIMの併用ということになれば、コストと相談しつつ決めねばなりません。シミュレーションしてみましょう。

たとえば現在、ドコモで

●ドコモの月額料金(例)
カケホーダイライトプラン(1,700円)+spモード(300円)+データMパック 5GB(5,000円)=7,000円/月

この回線から同程度のデータ量、同程度の無料通話時間を持った格安SIMにMNPすると、月額の維持費は以下のようになります。今回は一例としてIIJmioを想定しました。


■「断捨離コース」ドコモから格安SIM(IIJmio)へ乗り換える場合

●IIJmio
ライトスタートプラン 6GB(2,220円)+通話定額オプション(830円)=3,050円/月

となります。月額3,950円安くなり、年間ですと47,400円安くなります。さらに、連絡手段はLINEなどがメインで、あまり通話しないというのであれば、通話定額オプションも不要。そうなると、月額維持費は2,220円だけで、月額約4,780円安くなり、1年間で57,360円も維持費を抑えられます。断捨離の効果恐るべし。

なお、キャリアと同じくWi-Fiスポットを利用したいならば、IIJmioの回線を利用した「BIC SIM」を契約するとよいでしょう。全国のマクドナルドなどでも利用できるWi-Fiスポット「Wi2 300」が無料で付帯する上、全国のビックカメラ店頭で即日乗り換えできます。


■「低コスト維持コース」ドコモの契約を最低限にして、データ専用SIM(IIJmio)を契約

●ドコモの月額料金
カケホーダイライトプラン(1,700円)+spモード(300円)+データSパック 2GB(3,500円)=5,500円/月

●IIJmio
ミニマムスタートプラン 3GB=900円

2回線合計……6,400円

ドコモのスマホのデータプランを、個人で運用できる最低の「データSパック」に変更し、データ通信用として3GBのデータSIMを契約すると過程しました。

結果としては、ドコモ1本の時と同量のデータ容量を利用できるつ月額600円安くなる。といったところ。

やや面倒な上にドコモ1本の時と比べて、劇的な値下がりにならずキャリアの維持費の高さに悩まされます。しかし、年間に換算すれば7,200円浮かせられるので、長い目で見れば悪くはないのかもしれませんね。

こうした2枚のSIMを切り替えて利用する場合はモバイルルーターが一般的ではありますが、最近はDSDS(デュアルSIM デュアルスタンバイ)対応スマホという選択肢もあります。1台で済んで荷物も減りますし、回線の切り替えもスマホ上から行なえるため手軽ですよ。

no title


このZenFone 3もDSDS対応機種です

コンテンツも重要なので乗り換え前にはしっかり確認を

今回の試算では、自分ひとりでスマホを契約しているという条件でしたが、これが家族で利用していると家庭すれば、ドコモでは月額980円のシンプルプランに月額500円のシェアオプションを追加して運用するといった方法もあり、そちらの方が安く抑えることができます。

また、spモード付きのガラケーを寝かし回線として新規契約し、そちらの端末情報を使って会員制サイトにログインするといった抜け道もあるようです。ただ、こちらは検証しておらず、実際に利用できるかは未確認。契約状態が複雑化するのであまりおすすめもできません。

もちろん、一番コストを削減できるのは、キャリアから格安SIMへの完全乗り換えであることに違いはないのですが、

コンテンツをどう楽しむか?

というのもスマホにおいて大事な要素です。人によっては格安SIMに変えずにキャリアのままという選択肢もアリかもしれません。ただし、ここで紹介したように工夫次第ではキャリアの契約を残しつつ、格安SIMをデータ通信用に加えるといった節約も可能なので、断捨離すべきか、それとも維持すべきかは慎重に検討しましょう。