昨年、ドコモ、au、ソフトバンクの大手キャリアが20GB、30GBプランを導入したのを皮切りに、MVNO各社でも大容量プランの導入が相次いでいます。MVNO大手5社を見てみると、OCNモバイルONEは2月1日に20GB、30GBプランをスタート。IIJも、オプションとして、20GB、30GBのオプションを、6月1日から導入します。

 MVNOシェア第3位の楽天モバイルは、大手キャリアに素早く追随した1社で、昨年11月に、20GB、30GBプランを追加しています。シェア5位のBIGLOBEも、2月に20GB、30GBプランを導入。大手5社の中で、20GB以上のプランがないのは、ケイ・オプティコムのmineoだけといった状況です。

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IIJmioも大容量プランをオプションとして開始

20GBプランはどの程度使えるのか

 では、20GB、30GBといった大容量プランは、一体どの程度通信できるのでしょうか。「ギガモンスター」として、真っ先に大容量プランを導入したソフトバンクが、Q&Aで公開している目安を見ると、メールの送受信で4万1800通、ニュースサイトの閲覧で6万9800ページ、動画の視聴なら90時間、音楽ダウンロードであれば5000曲といった数値が示されています。

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ソフトバンクのサイトに掲載されていた20GBの目安

 もちろん、各データのサイズによって、この数字は上下するはずです。想定よりも画像が多いニュースを見れば、もっと閲覧可能なページ数は少なくなりますし、動画の視聴も解像度が高くなれば、データサイズもそれだけ大きくなり、閲覧可能な時間は減ってしまうはずです。それでも、スマホ単体でこれだけのデータ量を使えれば十分と感じる人は少なくないでしょう。

 試しに、YouTubeで30分ほど動画を再生し続けてみましたが、これでもデータ容量は82MBほど。ソフトバンクの目安とほぼ同様、1日3時間程度視聴すると、500MB程度になります。ネット動画をテレビ代わりやBGM代わりに見続けているという使い方だと20GBを使い切ってしまうおそれはありますが、そうでなければ、むしろデータ容量は余ってしまうはずです。

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30分で80MB以上もデータを使ってしまった

 実際、筆者もドコモの20GBプランを契約していますが、まだ1回も20GBを使い切ったことがありません。テザリングでPCを接続し、Googleドライブに大容量のファイルをアップロードしたりしていますが、それでも外出先での利用に限定されるため、容量は余りがち。さすがに、据え置きのPCではもっとデータ容量を使っているため、すべての作業を1回線で済ませることはできませんが、“モバイル”なら感覚的には、ほぼ無制限と同じです。

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筆者の使い方だと、毎月大幅に容量が余る

家族で分け合うシェアプランもオススメ

 とは言え、動画もそれほど見なければ、テザリングもしないという人にとって、大容量プランは宝の持ち腐れになるかもしれません。そのようなときは、容量をシェアするというのも手です。たとえば、OCNモバイルONEの場合、1契約あたり、4枚まで「容量シェアSIM」を追加可能です。仮に20GBプランを4人で契約したとすると、1人あたりの容量は5GBになります。

 OCNモバイルONEでは、音声対応SIMは1枚あたり、月額1100円で追加発行できます。1人目が20GBプランを契約したとすると、4850円。ここに3枚のSIMカードを追加したと仮定すると、料金は3300円増しになり、合計で8150円になります。この8150円を4人で割ると、1人あたりの料金は約2037円になります。同じ容量のプランがないため、厳密な比較はできませんが、月6GBの2150円よりは割安な設定です。

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シェアSIMで大容量を分け合うことも可能

 IIJmioの場合、オプションなので少々複雑になりますが、音声通話対応のミニマムスタートプランに20GBのデータオプションを追加すると、料金は1600円+3100円で4700円。容量は3GB+20GBで、23GBになります。ここに、1回線、音声対応SIMを追加すると1100円の料金がかかり、5800円で2回線持てることに。1人あたり11.5GB使えて、料金は1人あたり2900円かかる計算です。5
IIJmioは、ミニマムスタートプランだと2枚までSIMを発行できる

 IIJmioは、ミニマムスタートプランだと2枚までしかSIMカードを発行できないため、夫婦や夫と子どもなど、利用シーンが限られてしまいますが、それでも、1人ずつ月10GBのファミリーシェアプランを契約するよりも、料金が下がり、かつ使えるデータ容量がアップするのは魅力的です。

2台持ち、3台持ちでも活躍する大容量プラン

 家族でシェアする以外の使い道として、データ専用SIMを追加で発行しておき、これをルーターやタブレットなどに挿しておくという使い方も、大容量プランが生きてきます。上記に挙げたテザリングに近い使い方かもしれませんが、ルーターであれば、メインのスマホのバッテリーを消費する必要なく使えます。

 スマホだけだと余ってしまいがちな大容量プランは、シェア前提で考えた方がいいかもしれません。MVNOには、この点で大手キャリアより柔軟な会社がそろっています。容量の大きさだけでなく、複数枚のSIMを契約した際の料金にも注目しておきたい。