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安さがウリのMVNOの格安SIMですが、本当に格安SIMへの乗り換えはキャリアよりも安くなるのでしょうか? プランによってはひょっとしたらキャリアよりも高くなることがあるのかも?

そんな条件があるのかどうかわかりませんが、もし存在するのであれば「おーい、みんな格安SIMに移れよ!」と大きな声では言えなくなります。

定期的にこの疑問は沸くのですが、その時々でサービス内容や金額などが異なってくるんですよね。そのため、2016年10月段階でのキャリアと格安SIMとの比較を行ってみました。

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ちょうどdocomoがiPhone購入時の毎月の支払額シミュレーションを提示しており、非常にわかりやすくてよくできているので、キャリア例としてはそちらを採用。現在キャリア(docomo)を契約しているとして、新機種iPhone 7への乗り換えと、いっそのこと格安SIMへの転出を計画しているとしましょう。


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格安SIMは、全国のビックカメラなどで即日MNPできるので、「BIC SIM」をサンプルとしました。中身はIIJの「みおふぉん」です。

その場合の比較は以下のようになります(価格は全て税込)。

1.とりあえずiPhone 7を維持できる最安プラン比較

■docomo継続の最安プラン


8,667円/月(データ5GB)となります。2年間契約で考えると、合計で208,008円。やはり結構な値段になりますね。しかし、5分以内の通話がかけ放題で、端末を分割で購入するため、スタート時に必要な金額は抑えられます。AppleStoreに比べると端末代金は若干高め。

■特徴
1.月額8,667円、2年間の支払総額208,008円(端末込み)
2.5分以内のかけ放題
3.端末は分割で購入

■格安SIMへの転出最安プラン(BIC SIM想定)


1,728円/月(データ3GB)です。2年間契約で考えると、41,472円ですが、ここに端末代金が加わります。AppleStoreでdocomoの条件と同じ32GBモデルのiPhone 7の価格は78,624円なので、24ヶ月の合計は120,096円。キャリア継続の半分ですね。

■特徴
1.月額1,728円、2年間の支払総額120,096円(端末込み)
2.かけ放題オプション(有料)もある
3.端末はAppleStoreで一括、もしくはAppleローンで購入


やはり圧倒的。格安SIMの方が半額程度で維持できます。MNPで転出するとなると、MNP転出料金2,100円と、ずっとドコモ割コースの解約金9,500円、BIC SIM(IIJ みおふぉん)の初期登録費用3,240円が必要になります。その場合はでも134,936円。やはり転出した方がお得ですね。

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2.長電話を楽しみたい場合

最安値比較では、圧倒的に格安SIMへの乗り換えに軍配が上がりました。続いて「音声通話をたくさん使う場合」という条件を加えましょう。

ドコモは上記の価格は5分以内の国内通話が無料になる「カケホーダイライト」を適用させたものになっているので変わりません。

●docomoの通話定額を加えた維持費:
8,667円/月、2年間契約は合計で208,008円(端末込み)

みおふぉんは通話料は青天井! だったのですが、最近は「通話定額」オプションが追加されました。カケホーダイライトと同じ条件の場合は月額896円でOKです。

●BIC SIM(みおふぉん)の通話定額を加えた維持費
月額2,624円、2年間契約は合計で156,440円(端末・諸経費込み)

通話定額を加えた場合でも、やはり格安SIMが有利です。


3.データ通信を10GBにした場合

データ通信も増やしてみましょう。ドコモはみんなで分け合える「シェアパック10」に変更します。10GBで9,500円、その場合の維持費はこうなります。

●docomoの通話定額+データ通信10GBを加えた維持費:
13,527円(データ10GBシェア)、2年間契約は合計で324,648円(端末込み)

●BIC SIM(みおふぉん)の通話定額+データ通信10GBを加えた維持費
3,521円(データ10GBシェア)、2年間契約は合計で177,968円(端末込み)

やはり倍近い差が出ます。

この差はひっくり返すことは難しそうですね。

長電話派でも安心。格安SIMの通話定額オプション

実はかつて、格安SIMに通話定額が無い時代では、長電話しすぎると通話定額のあるキャリアの方がお得になる!と言ったシチュエーションが存在しました。

しかし、現在では多くの格安SIMに何かしらの通話割引や定額通話オプションが用意されています。もはや長電話したい人も格安SIMが有利となり、この差は埋められなくなったのです。

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今回の資産はdocomoとBIC SIMといった一例であり、全てのパターンに当てはまるわけではありませんが、今回の疑問に対する一般的な回答としては

格安SIMへ乗り換えた方が安くなる

と言えるでしょう。

(追加の高速データ通信を買いまくる。買ったiPhoneを速攻壊してオプションの保証を適用させる。など、よっぽど特殊で生産性のないことをしなければ……ですが)

もちろん、キャリアでは通信品質が安定している、サポート窓口が多いといった利点もあるので、値段だけでは比べられませんけどね。それでも値段を最も重視する! というのであれば、格安SIMへの乗り換えはジャスティスなのではないでしょうか。