10月1日から、IIJmioのサービスにauネットワークを使った「タイプA」が加わりました。これまでのドコモ回線に加え、au回線も選べるようになったというわけです。さっそく、この「タイプA」を試してみるとともに、その特徴をまとめました。

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auのネットワークでも料金はドコモと同じ

 auのネットワークを使っているとはいえ、料金的な違いはほとんどありません。タイプAでも、音声通話込みの「ミニマムスタートプラン」は1600円から。「ライトスタートプラン」は2220円で、ファミリーシェアプランは3260円です。

  タイプD タイプA
ミニマムスタートプラン 1600円 1600円
ライトスタートプラン 2220円 2220円
ファミリーシェアプラン 3260円 3260円


 一方で、タイプAには、データ通信のみのSIMカードが用意されておらず、すべてがSMSつきになります。ただし、料金はドコモ回線の「タイプD」のデータ通信のみの場合と同じになっているため、SMSを使いたい場合は、結果として、付帯料の140円安くなる格好です。ミニマムスタートプランは900円、ライトスタートプランは1520円、ファミリーシェアプランは2560円です。

  タイプD タイプA
ミニマムスタートプラン 1040円 900円
ライトスタートプラン 1660円 1520円
ファミリーシェアプラン 2700円 2560円


 IIJmioではミニマムスタートプランとライトスタートプランで最大2枚、ファミリーシェアプランで最大10枚のSIMカードを発行でき、それらを紐づけておけばデータ容量をシェアできます。このシェアは、タイプDとタイプAをまたぐことが可能。たとえば、ライトスタートプランで1枚をタイプD、もう1枚をタイプAにしてもいいというわけです。2016101901
タイプD、タイプAをまたがってデータ容量をシェアできる

 SIMカードの追加には1枚あたり、月額400円かかりますが、ドコモとauの両方を契約しておけば、仮にどちらかのエリア外にきたときでも、通信を確保できます。エリア内でも速度が遅いようなときに、もう一方を使うという手もあるでしょう。auのネットワークが加わったことで、サービスの幅が広がりました。

 これまでauを使っていたユーザーにも、タイプAの提供開始はうれしいニュースと言えるかもしれません。auのネットワークに最適化されたau端末を、IIJmioに変えてもそのまま使うことができるからです。これまでだと、SIMフリースマホや中古のドコモ端末を買い直さなければなりませんでしたが、その金銭的なハードルが下がったとも言えます。

LTEオンリーでSIMロック解除も必要な点には注意

 ただし、IIJmioのタイプAは、“LTEのみ”で3Gに非対応な点には注意が必要です。LTEのみということは、音声通話を使う際に、「au VoLTE」に対応した端末が必要になるからです。また、auがMVNOに提供するVoLTE対応のSIMカードは、au端末でそのまま使うことができません。利用の際には、SIMロックの解除が必要になります。

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VoLTE対応のため、LTEでそのまま通話ができる

 VoLTE対応のSIMフリー端末は、徐々に増えていますが、ドコモ系MVNOで使える端末に比べると、まだまだ少ないのが現状。そのため、もし端末を一緒に購入するようなときは、注意が必要です。一方で、秋冬モデルでは、SIMフリースマホの人気ブランドも続々とVoLTEに対応しています。

 たとえば、「ZenFone 3」や「ZenFone 3 Deluxe」も、VoLTEを利用可能になりました。また、同じZenFoneシリーズでは、より価格の安い「ZenFone Go」や「ZenFone 2 Laser」もアップデートにより、VoLTEに対応しており、利用可能な端末の幅は確実に広がっています。ZenFone以外では、alcatelの「IDOL 4」や「SHINE LITE」も、VoLTEが利用できることを売りにしています。

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ZenFone 3(上)とZenFone 3 Deluxe(下)

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IDOL 4(上)とSHINE LITE(下)

 もちろん、SIMフリーのiPhoneも、6s以降であれば利用できます。同様に、SIMロックを解除したauのiPhoneも、6s以降なら利用可能(ただし、7はまだSIMロック解除が行えません)です。この場合は、テザリングができない点には注意してください。

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iPhoneはテザリング非対応

通信は快適に使える?

 では、通信速度はどの程度出ているのでしょうか。実際にタイプAのSIMカードをIIJから借り、試してみました。テストしたのは19時台。参考のため、本家本元のauと比較したデータも掲載します。通信速度のテストには、「SPEEDTEST.NET」を使用。場所は渋谷で、あまり基地局の混雑の影響を受けない箇所を選定しています。

 まずは、IIJmioのタイプAから。下りの速度は16.17Mbpsで、数値としてはまずまずといったところ。超高速とは言えませんが、Webを見たり、アプリを使ったりするぶんには、快適だと思います。

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 同じ場所で、ほぼ同じ時間にauで測ったところ、こちらは22.67Mbpsになりました。さすがはネットワークを貸し出している側といったところですが、この程度の差であれば体感では気づかないでしょう。ただし、IIJmioの方は、何度か測定した際に10Mbpsを切ることもあったため、他のユーザーの利用動向によっては、速度が低下する可能性もあります。

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 これなら、auの端末を持っていたり、家や職場などでドコモの電波がたまたま入らないような人が1枚持っておくのはありかもしれません。ZenFone 3のようなデュアルSIM、デュアルスタンバイの端末があれば、タイプDと2枚持ちするのもいいでしょう。