9月2日から7日にかけ、ドイツのベルリンで、世界最大の家電見本市「IFA」が開催されました。家電の見本市とは言え、ここ数年はスマホの最新モデルのオンパレード。メジャーどこで言えば、ソニーモバイルの「Xperia XZ」や「Xperia X Compact」、ファーウェイの「nova」「nova plus」などが発表されました。

 一方で、スマホのメーカーは、まだまだたくさんあります。ソニーモバイルやファーウェイ、ZTEのように、日本でおなじみのメーカー以外にも、さまざまなスマホの最新モデルを見ることができるのがIFAの醍醐味。そこで今回は、日本に上陸したらおもしろそうという観点で、IFAで見た注目の海外スマホをピックアップしてみました。

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フランスでシェア2位に急上昇した「Wiko」

 今、フランスではアップルよりシェアが高いメーカーがあります。それが、シェア2位の「Wiko」です。同社は中国企業が出資している会社ですが、本拠地はフランスにあり、デザインにこだわったモデルを多数投入しています。見た目がいいのに、価格は抑えめ。フランスにおける「格安スマホ」として、シェアが急上昇してきました。フランスでの勢いをバネに、最近ではヨーロッパの一部や、アジアの国々にも進出を始めています。

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 そのWikoがIFAに出展した最新モデルが、ミッドレンジモデルの「TOMMY」。5インチのHDディスプレイ搭載で、チップセットはクアッドコア1.3GHzと、スペック的にはあまり特筆するところがない端末ではありますが、他メーカーにはないカラーリングが特徴でLTEに対応。129.99ユーロ(約1万4870円)と、お手頃価格なのもポイントです。

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TOMMY

 よりスペックにこだわる人に向けた端末が、指紋センサーを搭載した「U FEEL」シリーズ。IFAでは、その上位版である「U FEEL PRIME」とともに出展されていました。どちらも、前面に指紋センサーを搭載。U FEELは5インチのHDディスプレイで、U FEEL PRIMEはフルHDディスプレイという違いがあります。

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U FEEL(上)とU FEEL PRIME(下)

 筐体も、PRIMEには金属が使われているなど、高級感がある印象。その他のスペックも、U FEELがクアッドコア1.3GHzでROM16GB、RAM3GBなのに対し、PRIMEはクアッドコア1.4GHzでROM32GB、RAM4GBと、全体的にU FEELよりも高くなっています。着信やカレンダーを確認できる小窓がついた、オリジナルのカバーも用意されています。このような本体と一体感のあるアクセサリーをきっちり用意しているのも、Wikoがフランスで受け入れられた理由の1つとか。

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U FEEL PRIMEは金属筐体

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アクセサリーにもこだわる

 価格はU FEELが199.99ユーロ(約2万2877円)。U FEEL PRIMEはIFAに合わせて発表された最新モデルで、価格は未定ですが、U FEELより高くなる見込みです。

ZTEのサブブランド「nubia」もヨーロッパに展開

 ZTEの子会社で、同社のサブブランドとして展開している「nubia」も、IFAに最新スマホを出展していました。発表されたのは、「nubia Z11」というフラッグシップモデル。nubia Z11はすでに中国で発売されていますが、そのグローバル版がIFAでお披露目されました。

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nubia Z11

 特徴的なのは、その見た目。正面から見たとき、左右のベゼルがほぼないような形状になっており、ディスプレイの中の映像が、背景に溶け込んでいるような感覚を覚えます。前面がほぼディスプレイのスマホの中では、強烈な個性を持った端末と言えるでしょう。

 そのベゼル部分にはセンサーが仕込まれており、指を滑らすことで、あらかじめ指定したアプリを起動したり、画面の明るさを変えたりといった操作を行えます。見た目だけでなく、きちんと機能まで備えているというわけです。

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側面をなぞって操作できる

 スペック的には、まさにハイエンド。チップセットにはクアルコムのSnapdragon 820を搭載しており、RAMはなんと6GB。カメラも1600万画素で、レンズもF値2.0と明るいものが採用されています。背面には指紋センサーを搭載。金属ボディの質感も非常に高く、高級感のあるモデルとなっています。

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カメラなどのスペックも充実

 ZTEは日本でSIMフリースマホを多数販売しているため、nubiaシリーズも、ぜひ発売してほしいと感じました。そう思うほど、正面から見たときのインパクトが強く、機能も充実しています。

ファーウェイは「honor」シリーズに注目

 日本では、楽天モバイル独占モデルとして「honor 6」が販売中ですが、グローバルでは、すでに「honor 8」まで登場しています。IFAではミッドレンジモデルのnovaシリーズを発表したファーウェイですが、同社ブースにはhonor 8も大々的に展示されていました。

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honor 8

 honor 8は、同社のフラッグシップモデル「P9」と同様、デュアルカメラを搭載したモデル。残念ながらライカブランドではありませんが、撮影後にピントの位置を変更できるなど、カメラを2つ搭載しているからこその機能には対応しています。

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背面には2眼カメラと指紋センサーを搭載

 honorシリーズは、元々、ファーウェイがXiaomi対抗として始めたオンライン専用ブランドでしたが、今ではその役割が徐々に広がりつつあります。日本で楽天モバイルが取り扱ったのが、その好例と言えるでしょう。ファーウェイの中ではP9と同じフラッグシップという位置づけですが、honor 8は背面にガラスを採用するなど、デザイン上での差別化も図られています。

高齢者向けのスマホを開発するdoro

 スウェーデンに拠点を置くdoroは、高齢者用のケータイを開発しているメーカー。同社がIFAで展示していた最新モデルが、Androidスマホの「doro 8031」で、こちらも、同社が得意とする高齢者向けの端末に仕上がっています。

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シニアスマホのdoro

 外観を見れば分かるように、Androidに特有の3つのキーが大きく配置されているのが特徴。ユーザーインターフェイスの文字も大きく、操作がしやすいようカスタマイズされています。背面には、アシスタンスボタンを装備。あらかじめ登録した人に、一発でメールを送ることができるといいます。

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背面にはアシスタンスボタンを搭載

 もちろん、通信はLTEに対応。充電しやすいよう、卓上ホルダなども用意されています。高齢者向けスマホといえば、日本では大手3キャリアの独壇場ですが、一方でMVNO向けのSIMフリースマホはほとんどありません。ある意味市場の穴になっており、MVNOのユーザー層が拡大していく中、今後はこのような端末も必要になってくるのかもしれません。