7月22日に、日本での配信が開始された「ポケモンGO」は、またたくまに、社会現象とまで呼べるほどの話題を集めました。休日には、都内の公園などが黒山の人だかりになるほど。スマホ業界では、モバイルバッテリーの売上が急激に上がるなど、その影響力は広がる一方です。

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機種によっては動作環境を満たさないことも

 ブームを受け、ポケモンGOを遊んでみたいと思っている人もいるでしょう。使っている端末が古く、ポケモンGOが遊べないため、機種変更を考えている人もいるはずです。ただ、ポケモンGOを遊ぶためにSIMフリースマホを買う場合は、スペックに注意深く見ていく必要があります。

 Androidの場合、ポケモンGoは、Android 4.4以上で、RAMが2GB以上と、意外と推奨スペックが厳しいのが特徴。数年前の機種でもクリアできるスペックではありますが、一方で、価格の幅が広いSIMフリースマホの中には、これを満たさないものもあります。さすがにAndroid 4.4未満の端末は珍しくなっていますが、ローエンドモデルではRAMが1GBのものは残っています。

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配信元のNianticのサイトには、動作条件が公開されている

 また、ポケモンGOは、基本的に、ARMベースのチップセット向けに開発されたもので、インテルチップでの動作も保証されていません。SIMフリースマホでも、ほとんどがARMベースのSnapdragonシリーズなどが採用されています。また、ミッドレンジ以下の安価なモデルに多いメディアテック製のチップも、ARMベースです。ただ、SIMフリーモデルの売れ筋であるASUSのZenFoneシリーズには、インテル製の「Atom」が搭載されている端末もあります。こうした機種でも、動作が保証されていないため、注意が必要になります。

 もう1つの要素に、ジャイロスコープがあります。ポケモンGOでは、ポケモンを捕獲するバトルで、ARと呼ばれる機能を利用できます。これは、カメラを通して映し出された現実の画面に、バトルシーンを重ね合わせる機能のこと。角度や端末の向きを算出するために、ジャイロスコープが使われています。AR機能はなくても遊ぶことができますが、あった方がおもしろいことは事実。この機能を搭載していない端末では、基本的に、ARをオンにできません。

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現実の風景を重ねるAR機能

 ただし、こうした条件を満たしていない機種でも、インストールや利用はできるようです。試しに手元にあるインテル製チップの「ZenFone 2」にインストールしてみたところ、きちんと動作することが確認できました。また、ZTEのサイトでは、RAMが1GBの「Blade E01」でもポケモンGOがインストールできる検証結果が公開されています。

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本来はスペックを満たしていない「Blade E01」でも動作する

 逆に、きちんと要件を満たしているはずの「ZenFone Go」では、Google Playからアプリをインストールすることができません。すでに解消されてはいますが、一時期、ドコモのAQUOSシリーズでも、アプリをインストールできない不具合が続いていました。推奨スペックはあくまで目安であり、実際に動作するかどうかは、端末を取り扱うキャリア(MVNO)や、メーカーに確認した方がいいでしょう。社会現象になっていることもあり、ポケモンGOの対応状況を発表しているMVNOやメーカーも増えてきました。

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ZenFoneシリーズは非対応も目立つ
 

対応機種、非対応機種をチェック!

 2016年に発売されたモデルに絞って、その一部を見ていきましょう。まずは、SIMフリー3大メーカーの1社である、ASUSから。ZenFoneの場合、ASUS自身が対応の可否を発表しているわけではありませんが、多くのMVNOが取り扱いを行っており、そちらの検証結果が出回っています。ここでは、楽天モバイルとBIGLOBEの結果を合わせて、5機種の結果を掲載します。

  インストール・動作 AR機能
ZenFone 2
ZenFone 2 Laser × ×
ZenFone Go × ×
ZenFone Selfie × ×
ZenFone Max × ×

 残念ながら、ZenFone 2以外は非対応とのこと。コスパのいい「ZenFone GO」や、バッテリーの持ちがいい「ZenFone MAX」では、ポケモンGOを遊ぶことができません。

 次に、ファーウェイの検証結果を見ていきましょう。こちらに関してもASUSと同様、メーカーが発表しているものではなく、楽天モバイルの検証結果を利用しました。

  インストール・動作 AR機能
P9
P9 lite ×
Mate S
P8max
honor6 Plus
Y6 × ×

 結果を見ると分かるとおり、「P9」や「Mate S」など、スペックの高い端末ではきちんと動作することが分かります。一方で、低価格モデルの「Y6」は非対応。ミッドレンジモデルである「P9 lite」はAR機能のみ利用不可と、対応状況が分かれています。ポケモンGOをフルに遊ぶのであれば、機能性の高い端末を買うのが正解と言えるでしょう。

 なお、リストには入れていませんが、昨年発売された「P8 lite」も、アップデートで快適に利用できるようになりました。

 3つ目のメーカーとして、FREETELを確認していきましょう。こちらは、メーカーとして、ポケモンGOの対応状況を公開しています。

  インストール・動作 AR機能
REI
MUSASHI ×
KIWAMI
Priori3S ×
MIYABI ×
Priori3 ×

 上記の表にあるとおり、最新モデルの「REI」は完全対応。昨年発売されたハイエンドモデルの「KIWAMI」も、AR機能まで利用できます。一方で、ミッドレンジの「MIYABI」はジャイロセンサー非対応。2画面スマホの「MUSASHI」も、同様です。また、「Priori」シリーズの最新モデルである「Priori 3S」は、スペックを満たしていないものの、インストールやログインはできるようです。

 

 ほかにも、ここ数カ月で発売されたモデルでは、多くの端末でポケモンGOが動作します。冒頭で使った写真の端末「Moto G4 Plus」もその1つ。ZTEもメーカーとしてポケモンGO対応状況を一覧で公表しており、夏モデルの「Blade V7 lite」や、メモリが不足する「Blade E01」も対応していることが確認できます。

 また、富士通の「arrows M03」はミッドレンジながら、ジャイロセンサーまで搭載しており、ポケモンGOがきちんと遊べることは、以前このブログで紹介しました。このように、多くのSIMフリースマホで、ポケモンGOを遊ぶことができます。

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「arrows M03」でもポケモンGOが動作した

 ただし、少々古いモデルでは非対応なこともあります。ZenFoneシリーズのように、対応モデルが少ないメーカーもあるため、注意が必要です。SIMフリースマホでポケモンGOを遊びたい人は、事前にMVNOのサイトやメーカーサイトを確認しておくことを、強くオススメします。