8月5日からリオデジャネイロでオリンピックが開催されることもあり、今年は海外旅行を考えている人も多いはず。

 そんなときに気になるのが、国際ローミング代です。データローミングは現地でSIMカードを買ったり、海外用のSIMカードを用意しておいたりすればいいのですが、通話料もバカにはなりません。 

通常より割高な国際ローミング

 国際ローミング時には、通話料も通常の料金より高くなります。一例を挙げると、北米では日本向けに発信すると1分140円。通常、MVNOでも通話料は30秒21.6円なので、3倍以上高いことになります。

 それよりも懐に厳しいのが、着信でも料金がかかること。しかも、国によっては、発信よりも料金が高いことまであります。上に挙げた北米の例では、1分あたりの料金は175円。日本にいるときと同じ感覚で、「かかってきたからいいや」と長電話してしまうと、料金が跳ね上がってしまいます。10分通話しただけで、1750円かかる計算になるので、いかに高いかが分かるはずです。

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ドコモのサイトより引用。北米では、発信に140円、着信に175円かかる

 MVNOのほとんどは、ドコモのネットワークを使っており、音声通話のプランもそのままドコモのものが適用されます。つまり、どの会社を選んでも、おおむね、上記と同じような料金がかかるということ。これは、何としてでも節約したいと思うかもしれません。

 国際ローミング利用時の通話料は、ドコモのサイト(https://www.nttdocomo.co.jp/service/world/roaming/area/)でチェックできるため、渡航前に、必ず確認しておくことをオススメします。 

転送電話とIP電話を活用して通話料を節約

 そんな国際ローミングの通話料を、節約できる裏技があります。転送電話とIP電話を組み合わせた方法が、それにあたります。転送電話とは、かかってきた電話を別の電話番号に転送するサービス。ドコモが提供しているサービスとなり、ドコモのネットワークを使うMVNOの多くも採用しています。

 転送は、ネットワーク側で行われます。このサービスを使って、国内のIP電話に転送をかけ、インターネット経由で電話を取れば、形式的には、国内で通話しているのと同じことになります。海外で着信しても、国際ローミングの着信料がかからないというわけです。
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国内に転送している扱いになり、通話料は割安に

 ただし、料金がまったくゼロになるわけではありません。転送電話は、転送をかけた人が、発信先までの通話料を負担する仕組み。そのため、着信時には、IP電話に発信している扱いになるため、自分にも通話料がかかります。

 とは言え、その料金は通常の通話料と同じ。MVNOであれば、30秒辺り21.6円です。先に挙げた国際ローミング時の着信料と比べれば、はるかに安いことが分かるでしょう。

 

 また、IP電話は発信にも使うことができます。この場合の料金は、IP電話サービスの会社によって異なります。たとえば、NTTコミュニケーションズの「050 Plus」なら、携帯電話宛ては1分17.28円。このほかに、基本使用料が毎月324円かかります(OCNモバイルONEの場合は無料もしくは半額)。

 海外渡航時にだけ使うというのであれば、基本使用料がかからないIP電話サービスがオススメ。その1つが、楽天コミュニケーションズの「Smartalk」で、こちらは月額利用料が無料です。通話料は、固定電話や携帯電話宛ては一律で30秒8.64円。使い方によっては、こちらの方がおトクになります。

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楽天のSmartalkなら、基本使用料がかからない

 ただし、IP電話への転送が行う際には、大前提としてデータ通信がつながっていなければなりません。そのため、MVNOだと、渡航先の現地SIMか、海外ローミング用のSIMカードがマストになります。また、国によってはIP電話の利用を制限していることもあり、注意が必要です。このような条件を満たせるようなら、転送電話を利用した方がおトクになります。 

転送電話の設定は?

 転送電話の設定は、国内にいるうちにやっておいた方がいいでしょう。海外からでも設定は可能ですが、設定時の通話料が割高になってしまいます。ドコモ、もしくはドコモ系MVNOの場合は、まず「1429」に電話。ガイダンスに従い、転送先の電話番号を登録します。

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1429に電話してダイヤルで操作 

 次に、「1421」をダイヤルし、転送電話を開始すれば、かかってきた電話が自動的に転送されるようになります。逆に、転送電話を停止したいときは、「1420」にダイヤルします。このほか、「1429」では呼び出し時間を変更できたり、ガイダンスの有無を変更できたりします。

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1421に電話して転送を開始する

 電話での操作は少々面倒ですが、ドコモ端末の多くは、画面上でこれを設定する機能を搭載しています。こちらだと、通常の設定と手間はほとんど変わりません。通話アプリの設定などに入っていることが多いため、確認してみてください。

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ドコモ端末なら、メニューから簡単に設定可能