テザリングの速度が遅くなる原因は主に2つあります。

ひとつはインターネット回線が混み合っていてモバイルデータ通信事態の速度が低下しているというパターンです。キャリアでも格安SIMでも条件は一緒で、朝夕の通勤時間帯、昼休み時間帯の速度低下は避けられません。

もうひとつの原因は、スマホとパソコン間にあります。すなわちテザリングの接続方法です。皆さんテザリングってどうやって繋いでいます?

多くの方はWi-Fiでスマホのアクセスポイントに接続して…。と答えるでしょう。かくいう僕もそんな使い方をしていました。ただ、最近はその方法を見なおしてもいいかなと感じているのです。

この写真をご覧ください。

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最近、外出先でノートパソコン開いて自分のスマホに接続しようとすると、こんな感じ。そう、周囲にWi-Fiありすぎなんです…。まぁ、電波の強さから自分のスマホのAPはすぐに見つかるのですが、こうも周囲が電波だらけだと、Wi-Fiの電波(主に2.4Ghz帯)が混雑してしまって、繋がり難かったり、思ったような速度が出なかったりといった可能性もあります。

もし、ノマドワーク注意に「あれ?今日のテザリング遅いな?」と感じたら、それはモバイルデータ通信が遅いのではなく、Wi-Fiの電波が混み合ってしまっているかもしれないのです。


 

テザリングの種類を再確認。ノマド向きのテザリングは?

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スマホをルーター代わりに! 3種類のテザリングを使いこなせ!」の記事でも紹介していますが、一般的なWi-Fiテザリングだけでなく、Bluetoothテザリング、USBでの有線接続でのテザリングと、スマホのテザリングは3種類あります。

前述のとおりWi-Fiテザリングは混線の可能性があります。Bluetoothテザリングはバッテリー消費は少なめですが、通信速度が遅いのが弱点です。消去法ですが、最終的に「安定」して「高速」に通信できる手段としてはUSBテザリングを使うのがベストなのかもしれません。そこで、USBでテザリングするメリット・デメリットをチェックしていきましょう。

●USBテザリングのメリット
1.電波の干渉や混線の心配がなく安定して通信できる
2.スマホを充電しながら通信できる

●USBテザリングのデメリット
1.ケーブルを持ち歩く必要がある
2.パソコンのバッテリーを消費してしまう
3.パソコンでしか利用できない

メリット・デメリットが対局にあるような構図です。ただ、よくよく考えれば、デメリットは大きな問題ではありません。

まずケーブルが必要という点ですが、ノマドワークを前提とするならば、ケーブルを携帯するのはたしなみでしょう。


そしてパソコンのバッテリーを使ってしまうという点ですが、最近のモバイル向けのノートパソコンはバッテリーのスタミナが高く長時間使えるようになっています。たとえばMacbook Airは最大13時間。VAIO Zは15時間。多少スマホに電力を供給しようと十分です。

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また、近年は充電できるカフェというのも増えているので、丸一日ガッツリと外で仕事したい! というようなシチュエーションでないかぎり、ノートパソコンのバッテリーが切れるということはありません。

そう、ノマドワーカーはUSBテザリングが最強なのです。


■USBテザリングの方法を確認(Windows&iPhone編)

Windows 10とiPhoneの場合は、WindowsにiTunesがインストールされていればOK。iPhoneで「設定」→「モバイルデータ通信」→「インターネット共有」でテザリングをオンにして、LightningケーブルでiPhoneを接続します。

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「Apple Mobile Device Ethernet」というネットワークデバイスとして認識されます。基本的に自動的に有効化されるはずですが、もし有効にならないようならば「コントロール パネル」→「ネットワークとインターネット」→「ネットワークと共有センター」→「アダプターの設定の変更」→「ネットワーク接続」から有効にしましょう(長い!)。


■USBテザリングの方法を確認(Windows&Android編)

Androidでは端末によって若干設定が異なります。手持ちのP8Liteの場合ですと、まずパソコンにUSBケーブルで接続。その後、Android側でテザリングの設定画面を開き(P8Liteでは「設定」→「その他」→「テザリングとポータブルアクセス」でした)、「USBテザリング」をオンにします。

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Windowsには「Remote NDIS based Internet Sharing Device」というネットワークアダプタとして認識されます。こちらも自動的に有効化されますが、Androidの機種によっては端末メーカーのドライバーが必要なケースもあるようです。


■USBテザリングの方法を確認(Mac&iPhone編)

MacとiPhoneはもっと簡単です。iPhoneのインターネット共有をオンにしてLightningケーブルで接続。これだけで自動的にテザリングが有効化されます。

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「ネットワーク」環境設定を見ると「iPhone USB」というネットワーク機器として認識されていることが確認できます。


■USBテザリングの方法を確認(Mac&Android編)

MacとAndroidの場合は「HoRNDIS」というドライバーを事前にインストールしておく必要があります。

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配布サイトにアクセスして「The latest version」のパッケージをダウンロード。インストールして再起動します。

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再起動後、USBケーブルでAndroid端末を接続し、USBでテザリングを有効化すればOKです。「ネットワーク」環境設定では端末名のネットワークアダプタが表示されるはずです。

常に有線で接続する必要はありませんが、「あれ?ちょっと不安定だな…」と感じた時には、USBテザリングできるようにしておくと安心できるのではないでしょうか。ただ、タブレットユーザーは…ごめん。Wi-FiかBluetoothで…。