ケーブルテレビの「J:COM」を展開するジュピターテレコムが、MVNOへの参入を発表しました。

 展開するのは、au回線を借り端末までセットで提供するプランと、ドコモ回線を借り、SIMカード単体で提供するプランの2つ。

 au回線の端末セットプランは、同社の提供するオンデマンド動画サービスの通信料が無料になるのも特徴。端末は、LGエレクトロニクス製の「LG Wine Smart」を用意しています。

 このように、従来のMVNOとはやや趣が異なるサービスの「J:COM MOBILE」。早速、その特徴をチェックしていきましょう。

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au回線を使った料金は月2980円の一本

 J:COM MOBILEは、既存のケーブルテレビ契約者をメインターゲットにしたMVNO。料金は1種類で、月額3GBまでデータが使える音声通話対応のプランが、2980円で利用できます。

 SIM単体の場合はドコモ回線を、月3GBまで1600円で利用可能。こちらの場合は、端末を自分で買ってくる必要があり、J:COMとしてもメインのサービスには据えていないようです。

 一見すると、音声通話で2980円という料金は、やや高いように思うかもしれません。

 同じくau回線を借りてサービスを提供するmineoでは、3GBの音声通話対応プランの料金が月1510円で、確かに金額だけ見るとJ:COM MOBILEの方が高くなっています。

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 ただし、このサービスの魅力は、単純な安さではありません。

 同社はケーブルテレビ会社として、オンデマンドの動画配信サービスを提供しており、インターネット経由でリアルタイムなテレビを見ることもできます。

 このサービスを「J:COMオンデマンド」といい、J:COM MOBILEでは、アプリを通じてサービスが提供されます。

 J:COM MOBILEでは、オンデマンドを見る際のデータ通信量がカウントされないようになっています。いくら動画を見ても、データ量が足りなくなる心配がないというわけです。

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 一方で、SIM単体でのドコモ回線を使ったサービスでは、このデータ通信量をカウントしないサービスは提供されません。回線の種類によって違いがある点には、注意しましょう。

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 au回線を使うMVNOとして、初めてVoLTEを提供するのもJ:COM MOBILEです。

 VoLTEの導入はmineoも表明しており、11月19日からSIMカードの販売を開始しますが、J:COM MOBILEはここに先駆けてサービスを開始します。

 MVNOでも高音質で通話がしたいという人には、うってつけかもしれません。

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端末はLGの折り畳み型「LG Wine Smart」

 提供する端末にも、特徴があります。

 au回線のサービスとセットで提供されるのが、LGエレクトロニクス製の「LG Wine Smart」。海外で発売されたグローバルモデルを、一部日本向けにカスタマイズしたモデルで、いわゆるフィーチャーフォンのようなテンキーを備えています。

 折りたたみ型ケータイとしての形状を備えているLG Wine Smartですが、中身はれっきとしたスマートフォン。タッチパネルを搭載しており、Google Playを通じて、アプリをインストールすることもできます。

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 ドコモ、au、ソフトバンクもLG Wine Smartと似た形状の「ガラホ」を出していますが、あちらはどれもタッチパネル非対応で、アプリのインストールについてもGoogle Playが利用できないなど、大幅な制限があります。どちらかと言えば、フィーチャーフォンのOSとしてAndroidを使ったものと言えるでしょう。

 一方のLG Wine Smartは、形状だけがフィーチャーフォンで、中身はAndroidスマホそのものです。

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 テンキーを生かした機能も搭載されています。

 先に上げたJ:COMオンデマンドには、「ZAQボタン」を押すと一発でアクセスすることができます。

 

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 「*」キーを長押しすると通知を開けたり、「#」を長押しするとマナーモードになったりと、フィーチャーフォン風のショートカットも備えています。

 

 もちろん、LTEにも対応しており、下り最大150Mbpsの速度で通信が可能。VoLTEにも対応しており、高音質通話が楽しめます。

 端末は3万3000円ですが、「J:COM TV」や「J:COM NET」(40M以上)に申し込むと、無料になります。 端末の機能だけでなく、ビジネスモデルも含め、フィーチャーフォンから移行したいものの、操作が不安といったシニア世代が、気軽に手を出せるスマホと言えるでしょう。

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契約可能なのはJ:COMエリアのみ

 ただし、注意したい点もあります。

 J:COM MOBILEは、あくまでJ:COMのいちサービスという位置づけ。出張サポートを提供するなど、サポートが充実している半面、ケーブルテレビのエリア外では契約することができません。

 

 通常のMVNOのように、家電量販店やネットで、気軽に契約できるMVNOとは、趣が異なっているのです。

 また、上記の2980円の料金プランには2年縛りがあります。2年縛りのないプランは3680円となっており、他のMVNOと比べるとさらに割高感があります。

 あくまで、ケーブルテレビサービス契約者が、長く付き合うMVNOだというわけです。

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 自分の住んでいる場所がエリアになっているかどうかは、J:COMのサイトでチェックできます。

 契約したいと思っている人は、あらかじめ、ここでチェックしておくようにしましょう。

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