最近人気なWindowsタブレット。安いものですと8インチクラスで1万円後半〜2万円弱というものもあります。ヘタするとAndroidタブレットより安かったり。それでいてフルのWindowsが動くんですからすごい製品です。

しかし「仕事でも」や、「入力用端末」として。と考えると、やはり若干の物足りなさを感じるのではないでしょうか。となるとラップトップを買うべき? いや、でもタブレットの手軽さも欲しいしなぁ……。という欲張りさんに向けたちょうどいいものがSurfaceです。

Surfaceには高性能な12インチ「Surface Pro 3」と、10.8インチの「Surface 3 (4G LTE)」があります。スペック的にはPro 3の方が断然上なのですが、Surface 3 (4G LTE)にはSIMフリーでLTE通信が可能、重量約641g、それでいてフルHDの解像度と、モバイル向けの機能が搭載されています。

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購入はMicrosoftのサイト、もしくはY!mobileからデータ通信契約とセットで購入することができます。今回はレビューマシンとしてY!mobileからSurface 3 (4G LTE)の64GB版をお借りしました。

■Surface 3 (4G LTE) - 64GBスペック
CPU:インテル Atom x7-Z8700 プロセッサー(クアッドコア) キャッシュ 2 MB、1.6 GHz (インテル バースト テクノロジーにより最大 2.4 GHz)
メモリ:2GB
ストレージ:64GB
サイズ:約267×187×8.7mm
重量:約641g
OS:Windows 8.1 (64 ビット) • Office Home & Business Premium プラス Office 365 サービス
通信:無線 LAN (802.11 a/b/g/n/ac) 準拠 • Bluetooth 4.0 省電力テクノロジー
[4G LTE] バンド 1 (2.1 GHz) / 3 (1.7 GHz) / 8 (900 MHz) 対応
[3G] バンド 1 (2.1 GHz) / 8 (900 MHz) 対応

外観チェック。建築物のような美しいデザイン

キックスタンドを出した時の姿は本当に美しい。そして機能的です。まさに機能美という姿を現すフォルム。

本体サイズは 約267×187×8.7mm、重量は約641g。持ち歩くときも苦ではありません。

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背面のスタンド機構「キックスタンド」の角度は3段階で調整できます。Surface Pro 3では無断階調整できますが、これだけ角度付けば十分だと思います。

別売りのタイプカバーをドッキングさせれば、本格的な「作業」ができるラップトップへ。

タイプカバーの質感は悪くありません。このサイズ、この厚みでよくLEDまで光らせたな! と関心したくなります。ただしマウスパッドは面積が狭く、やや使いづらく感じました。画面へのタッチパネルで操作したほうが快適かもしれませんね。

なお、Surface 3用のタイプカバーは直販だと1万6,934円(税込)。かなりお高い値段ですが、しっかりとくっついて、カバーにもキーボードにもなるという利便性の高さはさすがの純正品です。

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2段階に高さを変更できるという地味ながら嬉しい調整機能もあり、アイデアの塊のようなカバー兼キーボードです。

ただし重量が265gあるんですよね…。Surface 3本体と合計すると906グラムと、ラップトップとしては軽めですが、タブレットとしてはズッシリ感を感じます。もちろん、ずっと付けておく必要はないので、長文入力時以外では、あえてタイプカバーを外してフットワークを軽くする。など、スタイルを切り替えていくとより快適かもしれませんね。

それができるのもSurfaceの魅力であると思います。

拡張性は十分。モバイルバッテリー充電も対応

USB3.0、microUSB、microSD、Mini DisplayPort の各端子を搭載しています。充電しながらUSB機器が使えるのはやはり便利。ベーシックなWinタブですとmicroUSB端子しか備えていないので、普段使いとしては間違いなくこちらのほうが優秀です。

microUSBポートは充電に利用しますが、ホストケーブルを用意すればちゃんとデータ通信ポートとしても利用できます。2系統のUSBを同時に使えると考えると、ハブよりも軽くて小型なホストケーブルを持ち歩く方がいいですね。

SIMフリーってことは? MVNOのSIMを試してみる

SIMはnanoSIMサイズ。SIMフリーなのでdocomoのMVNOであるIIJmioのSIMカード(BIC SIM)を試してみます。

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再起動もなしにきちんとdocomoのネットワークを拾いました。docomo用のAPNである「mopera U」は用意されていましたが、MVNOのAPNは無かったので手動で設定したら、なんの不具合もなく繋がりました。この子格安SIM、OKです。

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せっかくなのでUSENの速度テストを行なったところ、5Mbps弱の速度がでていました。奥まった部屋でのテストなので電波状態はあまり良くないようです。

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元のY!mobileのデータSIMで計測してみたところ、11Mbps超える結果が得られました。ここまで出ればかなり快適ですね! なお、Surface 3の国内対応周波数帯域は以下のようになっています。

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障害物に強い700〜900MHz帯プラチナバンドに対応しているのはSoftbank(Y!mobile)だけです。範囲的にはdocomo、au系でも問題無いと思いますが、やはり実力をフルに活かせる、Y!mobileから販売される理由も頷けます。

Surface 3を一週間使ってみてわかったこと

1.持って出かけよう!って気にさせてくれる

まずこの最大の魅力を伝えねばなりません。この携帯性の高さはやはり魅力的で、今日は気分が乗らないから外で仕事しよう。とフラッと外に出て仕事なり調べ物をしようという気にさせてくれます。ラップトップスタイルですと11インチ弱の画面はやや小さいようにも思えますが、調べ物やテキストワークが主体であれば問題なくこなせるレベルでした。

処理能力に関してはAtom x7-Z8700は特筆して速いというわけではありません。またメモリも2GBと少ないのがややネック。本格的な画像・動画編集といった用途には明らかにパワー不足ですが、このサイズのモバイル端末に求められる機能はおよそ普通に操れる印象です。

ただ、コンデジで撮影してPCに取り込んでチェックする。という作業を頻繁に行なうため、標準サイズのSDカードスロットが無いのはちょっと残念でした。USB接続でデジカメやスマホから写真を吸い出せるため、問題は無いんですけどね。
 

2.ストレージは64GBだとやや不安かも

64GBモデルの初期状態で、ストレージ空き容量は30GBほどでした。これは仕事で使うのであれば、正直足りないと思います。OneDriveは実ファイルをローカルに持たないので容量を節約できますが、その他多くのオンラインストレージは、実ファイルをローカルにも持っています。

そのため、クラウドがあるから容量はなんとでもなる! で全部解決できるとは限りません。microSDカードは利用できますが、仕事で使うのであればやはり128GBモデルをおすすめします。
 

3.バッテリーの持ちは十分。ACアダプタの携帯は不要

バッテリーは公称値で最大約10時間。外出先で仕事をしていて、自宅に戻るまでバッテリーの危機には陥りませんでした。ただし動画サイトの閲覧、音楽再生などを併用しているとさすがに10時間は持ちません。パワーを使う作業をして6〜8時間あたり、節約気味に使って9時間という感じでしょうか。

でも、モバイルバッテリーで充電できるんですよ、この子。
これがほんっと便利。スマホな方は多かれ少なかれモバイルバッテリーは持ち歩いているものだと思いますが、いざという時はそれで充電できてしまいます。よってACアダプタはほぼ持ち歩かなくても済んでしまうでしょう。
 

4.荷物量は思ったほど変わらなかった

LTE内蔵モバイル端末であるため、荷物量が減らせるかな?とも思えましたが、実はそこまで変わりませんでした。もともとモバイル時の通信は、通話も兼ねているiPhoneでテザリングだったため、通信周りの荷物量的には変化はありません。あえて言うならば、テザリングON/OFFの操作の手間分はシェイプアップされたでしょうか。

でもACアダプタを持ち歩くという文化はなくなりました。重ねて言いますが、microUSB充電、モバイルバッテリー充電は最高です。
 

5.軽めのゲームならイケる

ビジネスとしては及第点。ではゲームには使えるのでしょうか? チェックしてみました。

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ドラゴンクエストXベンチマークでは「標準画質 1280x720 ウインドウ」モードで、スコアは2,1190(やや重い)。低画質モードにすれば普通は動きそうです。

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ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマークでは「1280x720 標準品質(ノートPC)」で1,491(設定変更が必要)。正直厳しいスコアですが、設定を詰めていけばなんとか遊べるようにはなるかもしれませんが、パーティープレイは控えたほうがよいでしょう。

搭載されているCPUは省電力・低発熱のAtomであるため、メインでガリガリとゲームを楽しむタブレットではありませんが、ちょっとバザーをチェックするといった用途や、独りもくもくとクエストをこなすといった用途であれば利用できると思われます。ただ、ストレスを感じるシーンも多いであろうことは覚悟が必要です。

Surface 3を買える場所は?

Surface 3はMicrosoftの公式サイトから、もしくはY!mobileから購入できます。Microsoftでの販売価格は64GBモデルで8万8,344円。128GBモデルで9万9,144円となっています。Y!mobileから購入する場合の価格は、一括、分割共にMicrosoftの直販で購入するのと同じ値段です。

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続いて、月々の維持費を考えてみましょう。

提携キャリアであるY!mobileでは月々7GBまでの高速データ通信が付いて、月額3,696円(税抜)の「スマホプランL」。そして月々1GBまでの高速データ通信が付いて月額980円(税抜)の「スマホプランS」を選ぶことができます。

なお、両プラン共、「タブレット割引」が適応された価格なので、ご注意を。

スマホプランLでは38ヵ月目以降は4,196 円(税抜)に。スマホプランSでは38ヵ月目以降は2,480 円(税抜)となります。また、スマホプランSで「タブレット割引」の適用には、「快適モード(上限回数設定6回以上)」への加入が必要となります。この条件、めちゃくちゃ注意してください

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「快適モード」は利用可能なデータ容量を使い切っても、設定した回数分低速化されずにデータ通信を利用できる。という回数制限ありの自動課金モード。500MBチャージで500円となります。うっかりモバイル回線でWindows Updateしちゃったり、YouTube見ちゃったりしたらヒドイことになりそうなので、細心のご注意を。というか、これが割引条件ってちょっとこわい。

・速度優先、分割購入、キャンペーンを狙うならY!mobileから

料金的にはやや割高感もありますが、速度面・エリア面での優位性はY!mobile独自のメリットです。通信速度を優先して、外出先でも快適なインターネットを使いたいユーザーは、Y!mobileのSIMセットモデルを購入するのがベストといえます。Suface3では最大8台までテザリング可能なので、Y!mobileの使い放題プランを選んでデータカード代わりに使用して、スマホのデータ通信料を節約する。といった使い方も可能。既存のスマホの方のプランを見直すといった調整もできるわけですね。

また、Y!mobileでは2015年7月31日まで月額3,696円(税抜)のスマホプランLに加入することで、「Surface 3 タイプカバー」か月額基本料が最大3ヶ月無料になるキャンペーンなどを行なっています。普通に買うとタイプカバーってかなり高いので、ちょっと心惹かれる内容です。また、分割で買えるのもY!mobileなりのメリットだと言えるでしょう。

・コスト優先ならMicrosoftから

一方で、コストをなるべく抑えて運用したいユーザーは、Microsoft公式からSurface 3とタイプカバーを買って、月額維持費の安い格安SIMで運用するのがベター。7GBを超える通信量でもさらに安いMVNOはたくさんありますし、使い放題系のMVNO SIMとの組み合わせも便利そう。

なお、外出先でLTE通信を利用するときは「重量制課金接続」設定を利用することをオススメします。無設定で使うのよりも、大幅にデータ量の節約となります。

Surface 3は買い?

まさにビジネス向けの逸品です。仕事で使えて、気軽に操れる端末が欲しいのであれば候補に入れても良いのではないでしょうか。ただし前述のとおり64GBモデルではやや物足りないところも感じるので、1万円の価格差であるならば128GBモデルの方が幸せになれるでしょう。ああ、タイプカバーは絶対に買いましょう! 便利です!

ん?まてよ…。合計すると、Surface 3の128GBモデルが9万9,144円で、タイプカバーば1万6,934円だから、合計は……。

11万6,078円。

ん…んん……んんんんん〜〜〜〜〜……。悩ましい子です。