先日、あきば提督さんが投稿された記事『格安SIMで東京から大阪まで車でずっとniconicoを再生してみた』のように、スマホやタブレットでGooleやAppleのマップアプリ、Yahoo!カーナビなどをメインナビとして利用している人も増えてきました。


ドライバーの皆さんにとっては、需要が高いスマホでのカーナビ使用を格安SIMで運用してみよう。ということで今回は、オススメアプリ、使用感、そしてちょっと変わった使い方を紹介していきます。


スマホのカーナビ、何がいいか? というと、やはり地図更新が必要無いという点に限ります。常に最新とまではいきませんが、新しいマップ情報をインターネットから取得するため、新しい道でもちゃんとルート候補に入れてくれるのが便利ですよね。

しかし、「マップ情報をインターネットから取得して表示」。

そう、多くのカーナビアプリは常にインターネットへ接続し、マップデータを読み込んでいるんです。ひょっとしたら結構な通信量になってしまうのでは? という一抹の不安も。
はたして高速通信量の限られたMVNOの格安SIMでも、カーナビアプリは快適に利用できるのでしょうか? 実験してみました。

Yahoo!カーナビはMVNOの格安SIMで快適に使えた

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今回利用したカーナビアプリは「Yahoo!カーナビ」。無料ながら、Yahoo! IDでログインすることで、VICS情報も取得できるというスマホ向けの本格ナビゲーションアプリです。こちらを利用して、ちょっと遠くまで遊びに行ってみましょう。

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環境はiPhone 6 Plus、SIMカードはIIJmioのファミリーシェアプラン(7GB)という構成です。結論としては、問題なく利用することができました。キャリアが提供しているナビサービスではないので、どの端末でも、どのキャリアのSIMがささっていようと問題なく利用できるようです。

ナビ性能は? というと、かなり見やすくまとまっています。縦置き時マップだけですが、横向き画面ではマップと同時にガイドリストが表示されるスタイル。これはiPhone 6 Plusの大画面が活きる使い方です。普段その大きさに悩むこともありますが、こういう時はやっぱり大画面ってステキ!

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運転は奥さんにまかせて、僕はiPhoneの画面と備え付けのカーナビの画面を観察します。Yahoo!カーナビ、「右です」「左です」といった簡易的なボイスガイドではなく、曲がる交差点名をちゃんと読み上げてくれるのにはビックリしました。これは確かによく出来ています。しかし、カーナビアプリ自体の容量が30MB程度なので、ひょっとしたらこの音声もダウンロードしているのでしょうか。だとしたらナビゲーション時の通信量はそれなりに多い?

なんとYahoo!カーナビ。200kbps制限でも利用可能

ひょっとしたら通信量は多めかも? と疑問を投げかけてみましたが、調べてみたところ……。なんと200kbps制限状態でも利用することができたんです。

ナビゲーション中は車の移動に合わせて地図が読み込まれていくのですが、この際遅延などはありません。約1時間のドライブでしたが、移動に地図表示が追いつかないということは一度もありませんでした。ただし一部問題が生じたのが、手動での地図スクロールです。

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ちょっとルートの先を見たい。と思ってマップを縮小したのですが、こうなるとマップの読み込みに時間がかかります。3秒〜5秒ほど待つと読み込みが終わるのですが、それでも急ぎの際などにはこの少しの読み込みラグがストレスとなるかもしれません。

この日は1時間ほどナビゲーションしてもらって、たまに地図をスクロールして眺めたりといった通常の利用シーン。その際のモバイルデータ通信量は19MBほどでした。

通信量少なめで優秀なナビですね。この使用量であればわざわざ高速通信を無効化して節約するほどでは無く、高速で快適に使うべきなのかもしれません。

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なお、この日のドライブの昼食は伊香保の水沢うどんでした。特にSIMには関係なく、ただの飯テロでございます。美味しゅうございました。

スマホカーナビの利点と欠点

スマホのカーナビ。すでに車にカーナビが備わっているため、あまり使ったことが無かったのですが、いざ使ってみると予想以上にしっかりとしたナビゲーションでした。

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もっとも評価できるポイントは、やはりマップデータの新しさです。2013年度版地図ではまだ開通していない道も、Yahoo!ナビではすでに開通済みで、ちゃんとルート候補として表示してくれました。結果、Yahoo!カーナビに従った方がルート短縮となり、時間もガソリン代も節約することができました。

欠点としては、バッテリー消費の多さです。行き帰り合計2時間ほどのドライブで、大容量を誇るiPhone 6 Plusのバッテリーが満充電から20%程度まで消費。GPSとLTE通信を使いつつ、画面を常に表示するという動作であるためやむなしといったところですが、給電無しでは3時間が限度かもしれません。

これら、利点・欠点ありますが、無料で利用できて通信量も控えめ。という点も考慮すると、やはりメリットの方が目立つ使い方である気がします。

カーナビが無いという場合はもちろん、「カーナビのMAPデータが古くて使いづらい」と悩んでいる方にもピッタリなチョイスでしょう。ポケットからスマホを取り出して、ダッシュボードに固定。この僅かな手間だけで、手軽にマップ最新のカーナビが手に入ります。

・Yahoo!カーナビ
http://promo.carnavi.yahoo.co.jp

備え付けカーナビもインターネット対応にしてみる

せっかくなので、車に備え付けられたカーナビもインターネット化してみましょう。どのナビにでも使えるテクニックではありませんが、数世代前のネット対応カーナビを格安で通信できるようにする裏ワザがあるんです。

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我が家のカーナビはHONDAの純正インターナビ。その名のごとくインターネット接続が可能なモデルで、ネットからVICSや天候、ニュースなどを取得することができます。ただし、このモデルのネット機能を利用するにはBluetooth接続の外部モデム、もしくはBT-DUN規格対応のガラケーが必要。という時代錯誤なシステム(当時は最新だったんですけどね)だったのです。

ナビのインターネット接続のためだけに、いまさらガラケーを引っ張り出してくるのも微妙です。そこでスマホにBT-DUNを再現できるアプリを導入します。Andorid用アプリ「NaviGateway(700円)」は、ソフトウェア的にBT-DUN接続を再現することができるので、こちらを利用してみます。

・NaviGateway
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.benzodev.naviconn

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設定手順が少し複雑ですが、インターナビとスマホとリンクできました。その後スマホ側ではNaviGatewayを起動しておけば、アプリが自動的にネット接続を仲介してくれます(注:インターナビの利用には利用者登録が必要です)。Bluetooth接続なので、スマホ本体はダッシュボードに収納しておいても、カバンの中でもOK。またスマホのナビアプリと違って、待機状態で利用可能で、頻繁に通信するわけでもないので、バッテリーの消費も控えめです。

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備え付けナビのインターネット接続はオマケのようなものですが、VICSの精度が上がったり、通行止めの情報や注意報などをリアルタイムに入手できるなど、恩恵は確実にあります。長距離ドライブの際には頼れる機能であるに違いありません。

 

時はまさにMVNO戦国時代。さまざまなMVNO事業者からさまざまなプランを選択できます。中には低速ながらワンコインで利用できるようなプランもあるので、今回のように古いスマホやタブレットにセット用意して「専用ナビ」化。もしくは「カーナビの通信端末」にしてしまうという応用も利くのではないでしょうか。


格安のデータ通信SIM、それはインターネットを見るだけではなく、さまざまなシーンで活躍できる可能性を秘めているような気がします。みなさんもオモシロベンリな使い方、模索してみてはいかがでしょうか。