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多くのMVNOサービスは、高速通信量が決まっていて、超過すると通信速度が制限される。というスタイルを採用しています。この通信速度が制限された状態は一般的に「動画コンテンツは無理。」と言われていますよね。確かにYouTubeやニコ動なんて動画コンテンツを再生しようとしても、読み込みが追いつかずにストレスばかりが溜まってしまいます。

では「音声」や「ビデオ通話」といったものはどうなのでしょうか? 検証してみます。

IIJのみおふぉん(制限時200kbps)で、データ通話を検証

検証に利用するのはIIJmioのみおふぉん(BICSIM契約)です。

IIJでは高速通信分を「クーポン」という形で付与しており、ON・OFFをアプリやWebから切り替えることができます。クーポンOFF時の通信速度は公称値で最大200kbps。多くのMVNO事業者がこの程度の速度に制限しているので参考値となるはずです。

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速度テストアプリで計測してみたところ、下り24.5kBps(約196kbps)、上り30.8kBps(約246.4kbps)。下りはほぼ公称値が、そして上りに関しては公称値をやや上回る速度がでていました。ちょっと嬉しい誤算です。

200kbpsでも音声通話は特に問題なく利用可能

まずは通信データ量は控えめと予想される音声通話についてチェックしてみましょう。候補としてはiPhoneユーザーおなじみの「FaceTime」、端末問わず利用できる「LINE」、そしてIP電話から050Plusをチョイスしました。

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結果、3サービス共に問題なく通話することができました。Wi-FiやLTE接続状況下と比較しても、大幅な音質低下などは感じられず実用に耐えられる範囲。200kbpsでも、十分に音声通話は利用可能です。

200kbpsでビデオ通話、実はイケる?

さて。本題に入り、映像をやりとりするビデオ通話での検証を行ないます。ビデオ通話は音声と映像の両方を転送しているため、通信データ量が大きくなります。一般的には動画コンテンツと同じく、低速通信時には「利用できない」という認識がありますが、はたして……? こちらは「FaceTime」と「LINE」で検証してみました。

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まず驚いたのが、2サービス共に200kbps接続でも利用することができたのです。このネタを考えついた自分自身「いやいや、ムリだろー」と、なめてかかっていただけにびっくり仰天。

ただし快適か? と聞かれると、思わず目をそらしてしまいたくなるのが実情です。

・FaceTimeはモノを見せるには悪くない

FaceTimeでは一見綺麗に見えますが、速い動きが発生すると一瞬映像が止まるようなことも。また、音声もまれに途切れることがありました。息継ぎしながら根性振り絞って繋いでいる感覚です。そのため、円滑なコミュニケーションを図るというシーンでは難しいかもしれません。

逆に、あまり動きの無いシーンでは活躍できるかもしれません。例えば観光地で景色を観せたい。おつかいで頼まれた商品があっているか映像で見せたい。といった状況なら問題ないでしょう。

・映像は荒くても安定度を求めるならLINE

そしてLINEはというと、映像に関してはにじみが多く精細さに欠けます。一昔前のRealPlayerストリーミングのような感覚。おそらく、低速状況下では映像の解像度を下げるというチューニングを行なっているのではないでしょうか。

しかし、画質が低下している分通話自体の安定度はFaceTimeより上で、今回のテストでは会話が途切れるといった状況は起こりませんでした。映像はややオマケ気味でもいいから、会話はスムーズな方が良い。というのであれば、LINEの方をおすすめしたいところです。

シーンを限定するなら200kbsでビデオ通話は無謀じゃない!

音声通話はイケる! という自信がありましたが、ビデオに関しては絶対に無謀なチャレンジと思っていました。しかし、予想外の結果で驚かされることに。200kbpsでも意外と何とかなるものですね。

ただし前述のとおり、手放しに「快適」とは言えないのが実情なので、試す際はシーンに合わせるのと同時に、通話相手側にも事前に教えておくといいかもしれません。「ちょっと映像悪いけど、ごめんね」と。

今回はIIJmioの制限時200kbpsというプランで計測しましたが、接続環境や端末、MVNOサービスによって異なります。あくまでも参考データとしてどうぞ。

みおふぉん(IIJmio)