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 押忍、運動音痴のくせして山歩き好きの熊山です。

 雨続きで天候に恵まれなかった2014年の夏山。9月に入ってからは比較的安定しているため、「今年の登山本番は秋から!」と意気込んでおります。が、SIM道場的に気になるのは、天候よりも「果たして山でもMVNOの格安SIMは使えるのか?」という点。

 経験上、山岳地帯のエリア整備はドコモに一日の長があり、登山するならケータイキャリアはドコモ一択と言って過言ではございません。とすれば、ほとんどのMVNOが採用するドコモ回線の格安SIMがあれば、「ドコモユーザーならよりケータイ料金が安くあがる」「auやソフトバンクユーザーでも、SIMフリー端末さえあれば、山ではドコモが使える(維持費も安い)」というメリットが考えられます。

 でも、本当の本当に使えるの?
 というわけで9月初旬、BIC SIMをドコモiPhone5sに挿して、南アルプス南部縦走(光岳~塩見岳)に持ってきてみました。なぜBIC SIMなのかは…大人の事情です。プランは、ミニマムスタートプランでSMS機能付き、1040円(税抜)。

 結果から言いますと──ドコモは日本アルプスのエリアカバー状況を解説した地図を公開しているのですが、当然ながらのその地図とほぼ同じエリアで普通にネットにつながることができました。
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 ただし3Gです…。

 普段LTEの速度に慣れているとメールの送受信やSNSの更新にストレスが溜まりますが、それはドコモで契約したSIMとて同じ。むしろ山では低速回線だと割り切り、登山前にバンドルクーポン(1GB分だけLTEの高速回線が使える権利)をオフにして、下り200kbpsのモードにしておくとよいでしょう。

 BIC SIMとのしがらみを完全に無視してアドバイスいたしますと、auやソフトバンクユーザーのトレッカーは、月々500円ていどで維持できる、DTI等のワンコインSIMでもよかろうかと存じます。

 しかし山ではドコモよりエリアが狭いと言われてきたauとソフトバンク(auはまあまあ、ソフトバンクは論外)ですが、最近では事情が変わって来ているらしく、南アルプス南部でもauのLTEが入る場面がしばしばありました。また、回線こそは持参しなかったものの、登山口の畑薙ダムや椹島ではソフトバンクだけが通じるという、今までにありえなかった現象まで体験しておののきました。そういえば奥穂高でもソフトバンクつながってたものなあ。プラチナバンドおそるべし。

 個人的にドコモとauのSIMさえあれば山では困らないだろうと、2社と契約している筆者ですが、ソフトバンクの格安SIMが登場したらちょっと考えてしまいそうです。

 ちなみに山では最強と謳われるドコモですが、南アルプスの稜線では比較的つながるものの、少し谷あいになると途端につながらなくなります。そして南アルプスの山小屋は谷あいに多く存在するんですよね…。

 今回ドコモMVNOの電波が入った山小屋は──

・光小屋 ○
・茶臼小屋 ×
・聖平小屋 △(聖平の分岐点で入る)
・百間洞山の家 ×(稜線まで登ると入るらしい)
・赤石岳避難小屋 ○
・荒川小屋 ○(マップでは圏外)
・高山裏避難小屋 ×(auはLTEまで入る!)
・小河内岳避難小屋 ○
・三伏峠小屋 ○
・塩見小屋 ○

 でした。それではみなさん、良い山旅を。



【狭間しむを追記】
 熊山さん、体を張ったレポートお疲れさまでした。ドコモMVNOは、完璧とは言えないものの広範囲でカバーされているようですね。au、softbankユーザーの皆さんも、アルプスの山旅を満喫するなら、ドコモMVNOを用意すると良いかもしれません。
 今回テストした山小屋のおおよその位置は下の地図のピンクの部分になります。
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 また、ドコモが運営している「信州旅歩記」では、電波状況の詳細が掲載されていますので、併せてご覧ください。