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 押忍! SIM道場生03の熊山准ですッ! 本当は体育会系のノリについていけない青二才、もとい金髪四十才です。
現在所有の通信端末はF-04D(ドコモ)、iPhone5s(ドコモ)、香港SIMフリー版iPad mini Retinaディスプレイ(au)、SPOT connect(衛星電話)の4台。
月額2万円以上にものぼるため、近年のトレンドである通信費節約は、公私混同で臨みたい急務の課題でもあります。
今回はそのうちのiPadについて「端末代」と「通信費」の2大コストを見直し、上手に運用する方法を考えてみます。

アップルから登場したSIMフリー版iPad

 6月10日、ドコモがiPadシリーズの取り扱いを開始したことで、iPhone同様に大手携帯キャリア3社すべてがアップルのモバイル製品を手がける事態となりました。
そこで間髪入れずアップルからリリースされたのが、“SIMフリー版”のiPadシリーズ(iPad Air/iPad Retinaディスプレイモデル/iPad mini Retinaディスプレイモデル)です。
SIMフリー版ならドコモ、au、ソフトバンクなど好きなキャリアと料金プランを選んで契約することができます。

 
しかし、大手携帯キャリアの料金プランの多くは「端末持ち込み」での契約を想定していません。
「うちで分割購入した機種代金は割引するから、最低2年間は使い続けてね」というビジネスモデルのため、「端末持ち込み」で突撃したら、機種代金のサポートはないわ、2年間も契約に縛られるわで、せっかくSIMフリーのメリットが得られないのです。
 
では、SIMフリーiPadのメリットとは何でしょうか。こと日本においては──
 
  • MVNOの格安SIMカードが使える
  • 契約途中のタブレットSIMが流用できる
 
このあたりではないでしょうか。

SIMフリーiPadなら2年縛りナシ

まずMVNOの格安SIMカードについてですが、その前に大手携帯キャリアの利用料金プランと比較せねばなりません。ドコモの場合だと──
 
  • データプラン基本料金(定期契約あり) 1700円
  • SPモード 300円
  • データSパック(2GB) 3500円
と機種代金とは別に、最低でも5500円が2年間かかります。そもそもタブレット端末は、すでに持っているガラケーやスマホに追加購入されるケースが多いだけに、毎月プラス5500円の出費は痛すぎます。

かたやMVNOの格安SIMではどうでしょう? ドコモの「データSパック」と同じ2GBプランで比較すると、BIC SIMの「ライトスタートプラン」(2GB)なら月額 1520円です。
その差額3980円…。通信量は1GBでも良いのなら、さらに900円という「ミニマムスタートプラン」もあります(差額4600円)。

ここで察しの早い方ならお気づきかもしれません。

その差額でiPad買えるんじゃね?と。

押忍。差額3980円の場合、iPad mini Retinaディスプレイ(16GB)は5万1800円なので、約13カ月分の差額で購入できますし、iPad Air(16GB)も6万1800円なので、約16カ月分の差額で購入できます。

何より2年間の契約縛りがないのが、とてつもなく巨大なメリット。

iPadのWi-Fi+Cellular版については携帯契約がなくなっても、Wi-Fi版として使えるので無駄になるということがありません。まずは格安SIMで持ち歩いてみて「自分が使うシーンは家や会社などWi-Fi環境下なので携帯回線まではいらなかったな」「たまに国内外で短期間のプリペイドSIMを挿して使えたらいいや」というのであれば、途中で解約してしまうこともできます。

しかし5万円は下らないiPadシリーズの支払いは大きな負担です。逆に考えれば、高価な機種代金を一括払いできないからこそ、大手携帯キャリアの用意した端末ローン地獄に自ら突入せざるをえないのです。

iPadの分割払いはアップルストアの金利1%を利用

 これを解決できる手段が、オンラインのアップルストアが用意する特別金利キャンペーンです。支払い回数12回までなら、金利1%というほとんど払っていないも同然な額でローンが組めるため、iPadの低価格モデルなら無理なく分割払いすることができるのです。

単純計算ですが、iPad mini Retinaディスプレイ(16GB)なら4360円×12回で、iPad Air(16GB)なら5202円×12回で自分のモノになります。

また1年も使っていればそろそろ新機種も登場する頃あい。新しいiPadを横目に古いiPadを1年近く使い続けるより、さっさと売り払って新しいSIMフリーiPadを手に入れた方が気分も良いはずです。購入後1年ならまだまだ新しい上、SIMフリー版なので買い取り価格も期待できますし、売却金を新しいiPadの購入資金に充てることでより端末代の負担を減らすことができます。

これぞ必殺「iPad転がし」。

iPadの人気が維持される限り続けられるお得な運用方法です。

なお、アップルストアの特別金利キャンペーンですが、以前は不定期でおこなわれていたものの、現在は(2014年7月17日)特に終了日を設定せず半恒久的なキャンペーンとして定着しているようです。もっとも、アップルのことですから突然終了する可能性もありますのでご注意ください。

ただ、同時に考慮しなくてはいけないコストに、 9400円の「AppleCare+ for iPad」もあることをお忘れなく。これらを計算すると──

iPad mini Retinaディスプレイモデル(16GB)
  • 端末代 5万1800円
  • AppleCare+ for iPad 9400円
   (分割で月額5151円×12回)
  • MVNO格安SIM 1520円(2GBまで)
つまり最初の1年間は月額6671円で、13カ月目からは1520円になります。仮に2年間使い続けると9万8292円。同条件のドコモだと端末代は0円になるため、通信料5500円×24カ月にAppleCare+を含めて合計14万14200円です。その差額4万3108円。
 

現在iPadを契約中の人もSIMフリー版へチェンジ

すでにiPadのセルラー版をソフトバンクやauで契約中という人にも、SIMフリーiPadは有効です。 端末さえ用意すれば、後はSIMカードを差し替えるだけで利用できるため、気になるiPad AirやiPad mini Retinaディスプレイをすぐ試せるからです。ただし、旧機種を分割払い中の方はローンが払い終えるまで端末を売却できないばかりか、新機種のローンも始まる二重苦となりますのでご注意を。晴れて2年縛りが明ければ、解約して格安SIMに乗り換えると良いでしょう。

筆者も契約途中のiPad mini(au)からSIMを抜き出し、香港で買ったSIMフリー版iPad mini Retinaディスプレイに突っ込んで使っていまして、契約満了時の年末にはいよいよMVNOの格安SIMへ乗り換えようと企んでいます。

以上、タブレット端末として人気が高いがゆえ可能な「iPad転がし」のご案内でした。

注:記事内の価格表記はすべて税抜です。